連日雨が続く梅雨だけではなく、フェスやキャンプなどのレジャーシーンでも重宝し、一足持っておいて損はないレインブーツ。一言でレインブーツといっても千差万別であり、一見同じように見えるシューズでもデザインやディテール、素材は多岐に渡ります。また近年では防水性や耐久性など機能性はもちろんのこと、普段のコーディネートにも取り入れやすい高いデザイン性を兼ね備えたシューズも豊富に揃い、その選択肢は無限大です。自分に合った一足を選ぶためのヒントとして、今回はレインブーツをシグネチャーに掲げる2つのブランドにフォーカスし、定番シューズを徹底検証してお届けします。本記事では、フランス発のアウトドアブランド「エーグル」のレインブーツに着目し、デザインからディテールまでご紹介。
目次
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知っておきたいブランドの歴史

「エーグル(AIGLE)」は1853年にフランスで誕生したアウトドアブランド。アメリカ出身の実業家がフランス中央部のロワール地方にラバー工場を設立し、ファーマーのためにラバー製のブーツを製造したことをきっかけにブランドが発足。ブランド名は創業者の出身国であるアメリカの国鳥である「鷲」のフランス語訳に由来。農作業用だけではなくスポーツやアウトドアシーンでも着用できるラバーシューズを展開するようになったことを契機に、ライフスタイルブランドとして発展。のち2022年には「エチュード(Études)」の創業者であるオレリアン・アルベ(Aurélien Arbet)、ジェレミー・エグリ(Jérémie Égry)、ジョゼ・ラマリ(José Lamali)の3人をアーティスティックディレクターに迎え、洗練された都会的なアウトドアスタイルを提案しています。
エーグルの定番ブーツを徹底検証





ブランドのルーツを継承した「シャンタベルブーツ」
ブランドの設立から長年にわたり製造を続けてきた乗馬ブーツからインスピレーションを受け誕生した「エーグル」のシャンタベルブーツ。ブランドの歴史を体現するシューズとして、創業から170年以上経った今でも変わらず、フランスの工場で職人の手作業によって製造されている定番アイテム。足元を綺麗に見せてくれる洗練されたシルエットだけではなく、現地では農作業用としても定着しており、その優れた実用性はお墨付き。シーンや用途に限定されることなく重宝する万能シューズです。
ソール

シャークソールのように深めの溝が施されたソールを採用。ランダムに入り組んだ設計のソールにより、しっかりと地面をグリップし、濡れた路面や岩場、雪道はもちろん、畑や田んぼなどでも快適に歩行することを可能にしています。またヒールの高さは約3cmと比較的低めに設計されており、歩きやすいのも魅力的なポイントです。
筒の長さ

ソールから履き口の長さは約41cmと、膝下にかかるほどの長めの丈感が特徴。足元をしっかりとカバーしてくれるので大雨の日や雪の日などでも安心感を持って履くことができるうえ、ボトムスをブーツインしたスタイリッシュなスタイルも楽しめます。
筒幅



筒幅は、履き口とふくらはぎ部分、足首の3点に分けて計測。履き口が約37cm、ふくらはぎ部分が約36cm、足首が約31.5cmと、ふくらはぎ部分から足首にかけてシェイプを効かせたシルエットが特徴です。比較的細めに設計されているので足全体を華奢に見せてくれ、ナチュラルな脚長効果をもたらしてくれます。
素材

エーグルのブーツには全て天然ゴムが使用されています。防水性と耐久性に優れたゴムを主原料とし、ブランドの独自の製法で薄く引き伸ばした素材を採用することで、他のブランドのレインブーツにはない、柔らかくしなやかな質感を実現しています。また天然のゴムは、PVCや合皮などと比較しても加水分解が起こりにくく、長く愛用できるのもポイントです。
重量

一般的なレインブーツの重さは、両足で約1200~1600gと言われています。エーグルのブーツは両足で約1429g。比較的重い方に分類されますが、抜群のフィット感により、実際の重量ほど重たさを感じさせないのがこのブーツの魅力です。
Fスナスタッフが実際に履いてみた
Fスナの女性スタッフが実際に履いてみました。普段選んでいるシューズのサイズと足の形は以下の通り。23~25cmを履き比べてみましたが、24cmがジャストサイズとのこと。
・普段選んでいるスニーカーのサイズ:23.5~24.5cm
・普段選んでいるレザーシューズのサイズ:23.5~24cm
・足の形:典型的な甲高幅広
ちなみに足は1日コップ1杯の汗をかくといわれています。ブーツは防水のため、内側に汗が溜り、水もれをしているような感覚になる場合があるとのこと。ふくらはぎに余裕のあるサイズを選び、ブーツ内の湿気が排出されるようにしたり、汗を吸い取る厚手のソックスを選ぶなど、直感的なフィット感だけではなく快適な足元の環境を作ることを意識したサイズ選びが重要になります。



サイズ感は?

甲まわり・足囲ともにややゆとりがありますが、歩いていてもブーツの中で足が大きく動くこともなく、ちょうど良さそうです。23.5cmを選ぶと少し窮屈な印象でしたが、24cmのものだと厚手の靴下を履いてもまだ余裕がありそうです。
履き心地は?

履いた時に一番に感じるのはなんといってもこの柔らかさ。屈伸したり歩いていても足の形に合わせてしなやかに曲がってくれ、他のレインブーツにはない、新しい感覚を味わえました!
脱ぎ履きのし易さは?

アッパー自体が柔らかいのですっと足を通すことができました。比較的細めのシルエットに加え、膝下まで覆われるロング丈なので脱ぐのにはコツが必要そうです。
お手入れ方法とサイズの選び方についてブランドに聞いてみた
お手入れ方法について教えてください。


基本的には水を含ませた布で拭くだけで十分ですが、それでも汚れが落ちない場合には中性洗剤を使用し、クリーニングすることをおすすめします。汗をかいた場合は新聞紙や乾燥剤をブーツの中に入れ乾燥させると、次着用する時にも快適に履くことができます。
おすすめの保管方法は?


風通しがよく、直射日光が当たらない場所で保管するようにしてください。また折り曲げず真っ直ぐ立てて保管してもらうとひび割れや型くずれを防ぐことが出来ます。
サイズ選びの際に注意したいことは?


履き心地を向上させるためにインソールを入れたり、冬場に厚手のソックスを履くことを想定して、つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選ぶのがおすすめです。
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