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Fashion ギークへの道

9万9,000円の「世界一高級なパックTシャツ」の実力は? ジョンスメ×フラグメントの詳細レビュー

Update:

【2020年3月26日追加】新型コロナウイルス感染拡大防止のため、店舗での販売を延期した。店頭入場抽選はすでに終了しており、当選者にはブランドから今後の予定が通達される。なお、特設サイトでのオンライン販売は予定通り3月28日の11時から行われる。

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 「ジョン スメドレー(John Smedley)」が、藤原ヒロシ主宰の「フラグメント(fragment design)」とのコラボレーションアイテム第2弾でパックTシャツを発売します。ジョン スメドレーがパックTシャツを製作したのは初めてで、価格はなんと3枚入りで9万9,000円(税込)!と衝撃のプライス。高級パックTシャツとして知られる「プラダ(PRADA)」や「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」の価格を遥かに超える、"世界で一番高いパックTシャツ”と話題を集めています。約10万円のパックTシャツはどんな着心地で、何が優れているのか?実物レビューします。

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 ジョン スメドレーは、1784年にジョン・スメドレー(John Smedley)と、フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)の叔父ピーター・ナイチンゲール(Peter Nightingale)がイギリス・ダービーシャー州で創業したファインゲージニットウェアブランド。熟練した職人の技術や伝統を大切に236年目を迎えた今もダービーシャー州でアイテムを製作しています。最高品質と評されるメリノウールとシーアイランドコットンの2つをメイン素材として使用しており、着心地の良さや完成度の高さから英国王室で愛用されるほか、映画「007」でジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリー(Sean Connery)やダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が着用するなど多くの海外スターやファッション業界人から支持されています。

 フラグメントとのコラボは、2019年11月22日に発売したロングスリーブのクルーネックトップスに続く2回目。今回はホワイトとブラックの2色のパックTシャツをSからXLまで4サイズで展開します。発売日は3月28日。ジョン スメドレー銀座店とオンラインショップ内の特設サイト限定発売で、店舗の入場順抽選はすでに終わっていますが、特設サイトでは11時から販売されます。では早速レビューへ。

 

9万9,000円。超高い、でもよく考えてみると安い?

 まず素材は、ジョン スメドレーの定番ニットTシャツでも使用されているお馴染みのシーアイランドコットン。トロッとした柔らかい質感が極上の肌触りを約束してくれます。今回のコラボでの特徴は、1-通常よりもゆとりをもたせたシルエット2-裾リブなどを排除しパックTらしいディテールの採用3-フラグメントとのコラボが一目でわかるプリントです。パックは3枚入りで、それぞれプリントのデザインが異なり、前身頃の裾部分にある限定ロゴのカラーが違う2種類と、大胆にバックプリントを施した1種類の3つのデザイン。ちなみに、限定ロゴは20年前に使用されていたジョン スメドレーのアーカイブロゴをベースに、フラグメントの稲妻マークを組み合わせたオリジナル仕様になっています。約10万円と超高額な価格が話題ですが、1枚あたりの金額は3万3,000円(税込)。シーアイランドコットンを使用したジョン スメドレーの定番Tシャツ「クルーネックTシャツ」が1枚2万7,000円〜2万8,080円(税込)のため、コラボでディテールやシルエットまで変更していることを考えると意外に納得な値付けになっているのがわかります。

 

着用してわかる絶妙なシルエット

 身長173cm、体重64kgの男性がMサイズを着用。昨今のTシャツにありがちな明らかに肩が落ちる仕様ではなく、ジャストからやや落ちるかなという肩幅。身幅は少し余裕のあるサイズ感で、「アナトミカ(ANATOMICA)」のTシャツに近いシルエットだと感じました。ふんわりとしたきめ細かい編み上げながら、透け感があるためチク透けレベルは「4」。透け感が気になる人は黒色を選ぶのがベターですが、インナーに下着などを重ねると良さそうです。ただ、インナーを着ると、このTシャツの魅力でもある肌触りを感じにくくなるため、ジャケットやカーディガンなどを上から羽織る着こなしを推奨します。

【チク透け(乳首透け)レベル】
男性にとってTシャツ選びの重要ポイントでもある"乳首透け"を評価した独自指標。

1 - 全く透けない
2 - やや透ける
3 - 結構透ける
4 - かなり透ける

手がくっきりと見える。
黒色でも少し手が見える透け感。

 

ジョン スメドレーの定番Tシャツとココが違う!

 シーアイランドコットンを使用したジョン スメドレーの定番アイテム「リブ クルーネックTシャツ」は袖と裾がリブで作られているためシルエットがすっきりとしておりクリーンな印象です。スラックスや革靴などと合わせる場合はこちらのほうが相性は良さそうです。コラボTシャツは、ジーンズやナイロンパンツなどのカジュアルアイテムとの組み合わせが魅力を発揮しそう。身幅、アームホールなどもコラボTシャツのほうがゆったりとしていました。ジョン スメドレーのアイテムは、肩や脇のつなぎ目がリンキングという技術で編まれていますが、コラボTシャツはソーイングで縫われており、ニットウェアブランドが縫いの技術を用いたスペシャル仕様のニットソーとも呼べそうです。

 

結論は「HFさすが」でした。

 藤原ヒロシ氏はもともとジョン スメドレーを長年愛用しており、かの伝説的ブランド「グッドイナフ(GOODENOUGH)」でもコラボアイテムを出すなど付き合いが長いことでも知られています。そのため、どこを改良すればマーケットが反応するのかを熟知しており、それが詰め込まれたアイテムが今回のコラボと言えるでしょう。特に大人アイテムになりがちな半袖ニットをパックTというストリート色のあるアイテムに変化させ、素材の着心地を損なわずディテールでモダンなアイテムに仕上げたところはストリートの神様と呼ばれる藤原氏のディレクションの賜物。これまで半袖ニットを敬遠していた人でも、取り入れやすいアイテムだと思います。超高価格というところにばかり目が向けられますが、メゾンブランドやデザイナーズのニットを手に取ったことがある人なら1枚あたりの価格は想定範囲内と受け取れるのではないでしょうか。バラ売りしないからこそ手にするハードルが高くなってはいますが、この仕様でジョン スメドレーと考えればリーズナブルとも思える良コラボアイテムでした。

■フラグメントデザイン x ジョン スメドレー コラボパックTシャツ:特設サイト

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