サポーズ デザイン オフィス(SUPPOSE DESIGHN OFFICE)の谷尻誠と吉田愛が建築デザインを手掛けた「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」が、5月1日に開業した。青島、那須、広尾、浅草、福岡、北軽井沢に続く7拠点目となる同施設は、赤城山や谷川岳の山々に囲まれた群馬県の最北に位置し、豊かな自然のなかで風光明媚な湯治を体験することができる。今回は四季折々の絶景が楽しめる「TOJI」に実際に宿泊し、インテリアや食事や寝室、温泉などの見どころを徹底レポート。
単なる別荘ではない、「NOT A HOTEL」とは?
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NOT A HOTELは「世界中にあなたの家を」をコンセプトに、アプリ上で自宅、別荘、ホテルと自由に切り替えて運用することができるライフスタイルサービス。最小年10泊単位(シェア購入も可能)から別荘として使いたい分の所有権を購入し、オーナーになるというシステムで、オーナーは全国にある他のNOT A HOTELの利用もできる。使わない日数はホテルとしての貸し出しもOK。今後も全国に拠点を拡大し、2025年7月には沖縄・石垣島に「NOT A HOTEL ISHIGAKI」を、2026年4月には瀬戸内海に浮かぶ離島・佐木島に「NOT A HOTEL SETOUCHI」が開業予定。2025年夏には、「NOT A HOTEL MIURA」の販売が予定されている。
5月に開業したばかりのNOT A HOTEL MINAKAMI「TOJI」へ
群馬県の最北端に位置するみなかみ町は2000m級の山々に囲まれ、周辺には水上温泉郷、月夜野・上牧温泉郷、猿ヶ京三国温泉郷など18の温泉地が点在している。利根川の源流と歴史ある温泉に恵まれた“水の都”として、豊かな自然を活かした食と文化を体験することができるエリアで、都心から新幹線で約1時間というアクセスの良さも、休日に心と体をリフレッシュするのにぴったりな場所と言えるだろう。











みなかみ町への最寄りは上毛高原駅。新幹線、電車、車などいくつかの交通手段があるが、都内からなら上越新幹線がオススメだ。東京駅または上野駅のどちらかからも乗車することができ、上毛高原駅までは約65分。さらに「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」までは上毛高原駅から車で15分ほど。宿泊前にみなかみ町の周辺を観光するならレンタカーを利用するのもアリだ。駅の改札を出るとすぐ左にJR駅レンタカー 上毛高原営業所が隣接しており、「テスラ(Tesla)」の電気自動車をレンタルすることも。NOT A HOTELのアプリから、コンシェルジュに事前にリクエストしておくとテスラ予約や免許証登録などがスムーズに行うことができる。同施設から車で5分の山頂にはヘリポートがあり、東京ヘリポートからは約50分で到着するとのこと。
この日は午前中に仕事を終え、15時前に上毛高原に到着したため、駅からタクシーを利用することに。乗車してから数分、見えてくるのは山の斜面に沿った段々畑だ。東京から新幹線で約1時間とは思えない大自然に思わず深く息を吸い込む。曲がりくねった山道を10分ほど進むと、「NOT A HOTEL」の標識が見えてくる。山頂まであとわずかだ。さらにクネクネとカーブを車でかけあがること数分、NOT A HOTELの敷地に到着した。





「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」は5棟の独立したヴィラで、「NOT A HOTEL NASU」に引き続き建築家の谷尻誠と吉田愛が率いるサポーズ デザイン オフィスが設計を担当。ヴィラを取り囲む植物のランドスケープは植物のプロ集団「ソルソ(SOLSO)」がデザインを手掛けている。ちょうどこのシーズンはリナリアやアメジストセージなどが咲き誇り初夏の訪れを予感させる。ここでは1年を通して、季節の移ろいとともに変わりゆく花々や植物、気候、風など自然が織りなす表情をより身近に堪能することができる。








建物は伝統的な山小屋を再解釈。雪深いみなかみの集落から着想を得ているという。屋根や外壁は銅板一文字葺で表現。山の環境に溶け込み、赤橙色の銅板がどこかあたたかみを感じさせる。銅板の光沢は経年によって徐々に色が変化し、奥深い味わいが生まれるのだそう。山頂の美しい景色に心を奪われながら、いよいよチェックイン。今回は5棟あるなかでTOJI2に宿泊する。

利用者がいないときはドアにロックがかかっており、事前にダウンロードしておいた専用アプリでチェックインする。メニューからキーを選択すると、アプリ上にルームキーが表示され、暗証番号を押してアプリで解除を選択。このルームキーはゲストともシェアできるので、それぞれが別行動をとっても自由に出入りすることが可能だ。





さっそく中へ。1階エントランスは広々とした空間で、モダンなグレーの壁面で覆われている。寝室やクローゼットは1階に位置しており、石畳の廊下は10mほど。奥に2階へと続く階段が見える。まずは2階部分から見ていく。(1階部は後述)。








階段を上がると、ダイニングとリビングを180°囲むようにインフィニティプールが広がる。みなかみの緑と青空のコントラストは圧巻の迫力だ。水面に映し出される木々の鮮やかな緑が現実と非現実の境を曖昧にしていく。リビングとプールはシームレスに外と内を接続し、二重のガラス窓はオープンに開け放つことができる。








天井高は6mで、木組工法を採用。木組屋根に水面の揺らぎが反射し、昼から夜へと時間の移ろいを堪能することができそうだ。天然木のダイニングテーブルは8人がけで特注オーダー。チェアは「フレデリシア(Fredericia)」。シンプルかつ直線的なフォルムは横から見ても美しい。天井から吊り下げられた照明はイサムノグチのAKARI「100D」。竹ひごと和紙によってドラマティックな光の調和を生み出している。ソファーサイドにディスプレイしたスタンドライトも、同じくイサムノグチのAKARIで、タイプは「26N」。竹ひごで巻かれた幾何学的なシルエットがアートな光をまとっている。














ダイニングとリビングの間には段差を設け、奥には広々としたソファーも。モダンなスエード生地はしっとりとした手触り。体をふんわりと包み込む背クッションで優しい温もりを感じさせる。木目の風合いが美しいローテーブルは「タイム アンド スタイル(TIME & STYLE)」で、モダンな椅子はフレデリシア製のスパニッシュチェア。山々に囲まれた立地を生かすように、本格的な薪ストーブも設置し、備え付けの薪を使って自由に火を起こすことができる。暖をとりながら炎の揺らぎとともにお酒を楽しむ夜は至福の時間だろう。さらに天井高6mの空間を活かした光の陰影が、みなかみの美しい景色をより際立たせている。








リビングのテレビは「ソニー(SONY)」。65インチの大画面でNetflixやAmazon Prime Videoなど、各サブスクリプションサービスが利用できるほかYouTubeも鑑賞できる。テレビの下に設置されたスピーカーはデンマークの音響機器メーカー「バング&オルフセン(BANG & OLUFSEN)」。観たかった映画やドラマを臨場感あふれる音響で楽しめるほか、スマートフォンから好きな音楽を流すこともできる。また、最新カラオケ機器「LIVE DAM Ai」の設置は「NOT A HOTEL」初の試みとのこと。精密採点AIや音声認識機能など多くの新機能を搭載し、いつでも好きな時にカラオケが楽しめる。一棟貸しのプライベートな空間だからこそ、ちょっとしたパーティーにもうってつけだ。また各部屋には「NOT A HOTEL」が自社開発したスマートホーム機能を備え、タブレットからすべての部屋の照明や温度、サウナや水風呂の温度調整、TVの操作などあらゆる機能をホーム画面から行うことができる。アプリをダウンロードしておけばスマートフォンからでも操作が可能だ。(※プールの水温調整はアプリからコンシェルジュにリクエストが必要)。











2階リビング奥には、サウナと水風呂を完備。サウナ室の収容人数は4人ほど。サウナストーブはフィンランドの「SAWO」社製タワーラウンドを採用し、快適に降り注ぐ熱気を体感することができる。サウナ内と水風呂の温度はタブレットもしくはスマートフォンからでも調節可能。好みの照度でサウナ浴を心ゆくまで堪能できるのが嬉しい。またサウナ初心者は80℃前後に設定し、上段より温度が低い下段に座るのがオススメだ。軽く5分ほど1セット目を終えたら、次は「オスミア(OSMIA)」のアロマでセルフロウリュウを。柔らかな蒸気とともにヴィヒタの香りが広がり、身体が“ととのい”の準備をはじめる。水風呂で1分ほどクールダウンしたら次は外気浴だ。








プールサイドに置かれたローテーブルは「ストーンウェア スカルプチャー(STONEWARE SCULPTURE)/タイム アンド スタイル」。寝椅子は「バルサリーゲ(VALSERLIEGE)」で、木のぬくもりとレザーの組み合わせが自然の景観に溶け込んでいる。しかも防水レザーで濡れても安心。気持ち良い外気を浴びながら究極の“ととのい”へと導いてくれた。外履きは「ごゑもん(goyemon)」。水着は「スピード(SPEED)」でレンタルもしくはキッチン奥のコンビニでも購入することができ、男女ともに用意されている。








ダイニングに戻り左に階段を下ると浴室エリアだ。シンクはドイツのデザイナーズバスルームメーカー、「デュラビット(DURAVIT)」。材質は陶器がベースで、耐衝撃性が高められているそうだ。洗面台のアメニティはすべて「イソップ(Aēsop)」で、アメニティトレイは木製で美しくレイアウト。オリジナルのバスローブはパーカー風にデザインされており、ウエストは帯紐で調節する仕様に。速乾性に優れ、風呂上がりにそのままリビングで休むのにちょうどいい。サイズは男性用と女性用の2種類を用意している。














浴室には、長期滞在に便利な「ミーレ(Miele)」の洗濯乾燥機を設置。シルバーが美しいグラスコースターはデンマークの「ジョージジェンセン(GEORG JENSEN)」。ドライヤーは「ダイソン(DYSON)」、ヘアアイロンは「リファ(ReFa)」でストレートとカールがセットできる2種類を用意。旅先でもいつものようにセットしたい女性にとって心強い味方だ。そのほか、歯ブラシと木製のヘアコーム、トゥースペーストは小さなチューブ型の「マービス(MARVIS)」が常備されている。

















洗面台を背に、開放感のあるガラスドアを開くと湯けむりが広がる。みなかみの上牧温泉(ホロンの湯)は、低張性弱アルカリ性高温泉でph値は約8.3。冷え性や疲労回復が期待できるのだそう。洗い場は2つあり、シャワーシステムはドイツの水栓金具老舗メーカー、「グローエ(GROHE)」。プッシュ式でシャワーの切り替えがスムーズに行える。イソップのシャンプー、コンディショナー、ボディソープで髪と体をきれいに洗い流したら、いざ入湯。源泉掛け流しの天然温泉でゆっくりと体をあたためたら、そのまま露天風呂へ。露天から一望する大自然のパノラマもまた格別だ。プールと露天は繋がっており、温泉とアクアリラクゼーションをシームレスに楽しむことができる。

















リビングから右のエリアへ下ると、奥行きのあるキッチンスペースに。グレーで統一したモダンな空間には、ミーレのオーブンや「ガゲナウ(GAGGENAU)」のIH、食洗器など料理に必要なものが全て完備されている。カトラリーは「クチポール(CUTIPOL)」、チーズナイフは「タダフサ」。食器棚には唐津を代表する窯のひとつ、中里健太による隆太窯の器や「モヘイム(MOHEIM)」のマグカップなどが並ぶ。特注でデザインされた収納は扉付きでモダンな木製で統一し、無駄なくスッキリ整理されている。また、ワインオープナーは究極のソムリエナイフとして有名な「シャトー・ラギオール(CHATEAU LAGUIOLE)」、マドラーは「柳宗理」、タンブラーは「アンドーズグラス(ANDO’s GLASS)」、アイスペールとアイストングは「ステルトン(STELTON)、ほか「バーミキュラ(VERMICULAR)」のフライパンなども揃える。30日以上の滞在ともなってくると、みなかみの新鮮な食材で自炊することもあるだろう。ワインセラーは「ドメティック(DOMETIC)」で、ここではブルゴーニュ産のワインをメインにラインナップ。全拠点のプロジェクトマネージャー兼ソムリエの野村大智氏がセレクトしているそうだ。








キッチン奥には有料のコンビニコーナーも。冷蔵庫は「NOT A HOTEL」のオリジナルで、ルイナールや響、クラフトビール、りんごのシードル、日本酒などを揃える。3段目は地域の特性を活かし、新潟と群馬でつくられたフルーツジュースをセレクト。夜中に小腹が減ったら、カップラーメンやNIGO®氏がプロデュースする「CURRY UP」もオススメだ。またコンビニに置いていないメニューは冷蔵庫のパネルから選ぶことができ、アプリ上のコンシェルジュにオーダーすることも可能。チェックアウト後に滞在時の費用と合わせてクレジットまたはアップル ペイでの精算が利用できる。











続いて1階へ。階段を下りると寝室が2つ。メインベッドルームはエントランス側に位置しており、セミダブルのベッドが2つ。高床式は和紙畳で、意匠は担保しつつカビやダニの発生が少なく抗菌性に優れているそうだ。またエキストラベッドを追加することもでき、一部屋で3、4人の滞在が可能だ。マットレスは耐久性と通気性を駆使した「ネル(NELL)」を採用。軽くてあたたかい羽毛布団は「NOT A HOTEL」オリジナルで、適度なボリューム感があり体を優しく包み込んでくれる。








また、ベッドの頭上には埋め込み式のコンセントと読書灯が設置され、ライトは指でクルクルと回すだけで好みの明るさに調整できるので、眠りにつく前のリラックス効果にも◎。窓際に沿わせたウッドキャビネットはデスクと収納棚兼用で使用できそうだ。「アンカー(ANKER)」の充電器は、コンセントからしっかりと距離が保てる長さ。こちらのメインベッドルームにはシャワールーム、トイレも完備されている。











広々としたクローゼットには3種類のハンガーを用意し、セーフティボックスも備えている。ルームスプレーはイソップで、グリーンやシトラス、そしてシダー、カルダモンの香りが部屋を満たしてくれる。バング&オルフセンのポータブルスピーカーは持ち運びできるので外でのバーベキューに重宝しそうだ。そのほか室内には「ドメティック(DOMETIC)」のミニ冷蔵庫や、「バルミューダ(BALMUDA)」の電気ケトルも。1日の終わりに誰にも邪魔されず、読書しながらゆっくりとティータイムが楽しめそう。もうひとつのゲストルームもメインベッドルームと基本的な設備は同じで洗面所とシャワーも完備。レイアウトの向きが異なり、こちらもエキストラベッドを追加することができる。








続いて1階、共用部へ。エントランスを入ると右側に奥行きのあるドライクローゼットが設置されている。暖房、乾燥、換気などが設定できるのでスキー板やスノーボード板、濡れたスキーウェアなどを適切に保管することができる。みなかみ町は、冬は雪が深く積もる豪雪地帯。スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむ人にとって、こういった収納設備は嬉しいポイントだろう。同じく右の壁際には大きなクローゼットを備え、荷物を保管しておくことができる。ランプは「アンビエンテック(Ambientec)」で、ニューヨークを拠点に活動するデザイナー田村奈穂氏によるスペシャルエディション。外でBBQをする時など、美しい灯りがみなかみの夜を彩ってくれることだろう。





洗面台は、2階と同じくデュラビット製。
1階には洗面所が1つ(ベッドルームの向かい側)。こちらも2階と設備は同様となっている。

















温泉とプールを満喫したら、いよいよ夕食の時間だ。敷地内には滞在者専用のプライベートレストラン「熺木(きぎ)」を併設し、“火と水”をコンセプトにみなかみ町の食材を活かした薪火料理のディナーコースと朝食を堪能することができる。スタッフのユニフォームは「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の相澤陽介氏がデザインを手掛けており、拠点によってカラーが異なるのだそう。店内は中央の薪火台を囲むようにカウンター8席と個室が2つ。個室の仕切りはオープンにすることができるので、大人数でも楽しめる。薪火台の左右には大きな窓を配置し、室内とは思えない開放的な空間に。おしぼりは檜の香りがほのかに漂い、まるで森林浴をしているかのよう。

食材はみなかみ町で採れたもので、山や畑の香りを感じることのできる薪火料理を提供。春夏はクスノキ科の黒文字(クロモジ)やハツカダイコン、ネギ坊主、こごみ、赤城山の畑で採れたムラサキハナナ、イエローターニップ、小カブ、フキノトウ、野蒜、タラの芽、金時にんじんが旬とのこと。器は督田昌巳氏の作品で、一枚一枚表情が異なる天然木ならではの奥行きが味わい深い。

















先付けは「黒文字」。鹿と猪をミンチにしコンソメを水で煮出し、昆布だけで出汁をとっているのだそう。黒文字の独特な木の香りが心を落ち着かせてくれる。器は陶芸作家、明主航氏が出掛けたもの。そして一品目は「湧水」。オクラは鰹節と梅のソースで、イエローターニップは卵黄のソース、カリフラワーはタイムの花とブラックオリーブのソースで。多種多様なソースとの付け合わせによって山や畑の食材がより美味しく堪能できる。器は鹿児島を拠点に活動する野口悦士氏の作品。二品目の「生ハム」は、熟成したジャガイモを生ハムで春巻き風にしたもの。群馬産の大和豚が使われており、白磁の器は矢萩誉大氏作。三品目は「鰻」。野草漬けにした鰻を蒲焼にして、赤城山の沢で採れた山わさびをトッピングすることで鰻の旨みに余韻を残す。こちらの器は大和田友香氏の朱雀を使用している。

















四品目は、群馬の美味しいちぢれ素麺で口直し。器は茨城県笠間市で工房を構える陶芸家Keicondoの作品だ。五品目は「岩魚」。岩魚は骨が抜いてあり、その骨で出汁をとってスープに。しまらっきょうソースを添えて。六品目は45日ほど熟成させて薪火で表面をじっくり焼き上げた赤木牛のサーロイン。付け合わせは神楽南蛮の柚子胡椒と畑で採れた新芽のサラダを。シメの七品目は「鼈」。群馬の鼈に山菜のフキをあわせ土鍋で風味よく炊き上げている。八品目のデザートはレモングラスのアイスクリーム。九品目は「ブリュレ」。放し飼いにしている鶏の卵を使用したブリュレはほんのり甘く、焼きの香ばしさが口に広がる。甘酸っぱいリンゴのチャツネを添えて。そのほか「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」では、各棟での食事メニューとしてBBQ、やまと豚の常夜鍋、薬膳ジビエ鍋、みなかみ七輪御膳を用意。気分や季節に合わせて多彩なメニューを楽しむことができる(要事前予約)。








みなかみ町でしか味わえない薪火料理を楽しんだ後は、静かな山々の風景をもう一度満喫。静寂に包まれながら読書をしたり映画を観たり、温泉ですっかり体がほてった後はハウス内のコンビニでリンゴのハードサイダーをゲット。乳酸由来のやわらかな酸味が重なり、瑞々しく奥行きのある味わいだ。もう少しこのひとときを楽しみたいが、時刻は12時過ぎ。楽しみはまた明日にとっておくとして、そろそろ就寝。クローゼットに用意されていた「ノウハウ(NOWHAW)」の“day” pajamaに着替える。岡山県産のデニム生地で肌触りが柔らかく快適な睡眠が期待できそうだ。











快適な寝具に静かな環境、リラックスした状態で朝まで快眠することができたのは久しぶりだ。外に出ると小鳥のさえずりが心地いい。朝食はいつもより少し遅めの9時30分で予約。まずはキウイとオレンジ、葉材を使用したフレッシュジュースで、寝起きでぼんやりした頭を目覚めさせる。零余子やたけのこの木の芽和え、花豆の蜜煮、里芋のコロッケ、だし巻きたまごに牛のしぐれ煮、自家製しおびき鱒、温泉湯豆腐、カリフラワーのお吸い物など、みなかみの食材をふんだんに使用したバランスの良い献立は体に優しい。








土鍋のお米は群馬の稲作篤農家が手掛けた「本多義光米」。独自に編み出した籾殻燻炭法によって、上品な甘みと旨みが際立つ。まさに米の匠のなせる技だろう。デザートのいちごは群馬産のやよいひめ。酸味が少なく爽やかな甘さが広がる。








ドッグラン
朝食を終え、チェックアウトまでヴィラの周辺を少し散歩してみる。敷地内の共有スペースには、ウッドチップ式のドッグランが併設され、5棟のうちTOJI1のみペット同伴で宿泊することができるのだそう。また、各ヴィラのガーデンには焚火炉を設け、夏場はゲストを招いてBBQを楽しむこともできる。








いったん部屋に戻り、みなかみの山々を眺めているといつの間にかチェックアウトの11時が迫っていた。前述でもお伝えしたとおり、ここから上毛高原駅までは車で約15分前後なので、コンシェルジュにタクシーを手配してもらう(アプリ上から事前に連絡しておくのがオススメ)。チェックアウトはアプリ内のキー画面で操作するだけで完了だ。
「NOT A HOTEL」は、これまでに販売している拠点も含め総ハウス数は33を超え、オーナーの滞在先もさらに多様に。部屋の購入だけでなく一般ゲストとしても利用可能で、宿泊したいハウスや日程を公式サイトとアプリから選ぶことができる。自分へのご褒美に、唯一無二のハウスでラグジュアリーな体験をしてみてはいかがだろうか。
最終更新日:
■NOT A HOTELMINAKAMI「TOJI」
所在地:群馬県利根郡みなかみ町石倉𠮷ノ入1575-8
アクセス:JR「上毛高原駅」から車で15分、関越自動車道 水上ICより車で5分
敷地面積:約9854.26平方メートル
チェックイン:15:00以降
チェックアウト:11:00
最大人数:8人(2ベッドルーム)
(撮影:笹井隆司/FASHIONSNAP)
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