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大自然のパノラマに囲まれながら湯治を体験「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」に泊まってみた

ホテルの部屋とインフィニティプール

Image by: FASHIONSNAP

ホテルの部屋とインフィニティプール

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大自然のパノラマに囲まれながら湯治を体験「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」に泊まってみた

ホテルの部屋とインフィニティプール

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 続いて1階、共用部へ。エントランスを入ると右側に奥行きのあるドライクローゼットが設置されている。暖房、乾燥、換気などが設定できるのでスキー板やスノーボード板、濡れたスキーウェアなどを適切に保管することができる。みなかみ町は、冬は雪が深く積もる豪雪地帯。スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむ人にとって、こういった収納設備は嬉しいポイントだろう。同じく右の壁際には大きなクローゼットを備え、荷物を保管しておくことができる。ランプは「アンビエンテック(Ambientec)」で、ニューヨークを拠点に活動するデザイナー田村奈穂氏によるスペシャルエディション。外でBBQをする時など、美しい灯りがみなかみの夜を彩ってくれることだろう。

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宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部

洗面台は、2階と同じくデュラビット製。

 1階には洗面所が1つ(ベッドルームの向かい側)。こちらも2階と設備は同様となっている。

宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部

 温泉とプールを満喫したら、いよいよ夕食の時間だ。敷地内には滞在者専用のプライベートレストラン「熺木(きぎ)」を併設し、“火と水”をコンセプトにみなかみ町の食材を活かした薪火料理のディナーコースと朝食を堪能することができる。スタッフのユニフォームは「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の相澤陽介氏がデザインを手掛けており、拠点によってカラーが異なるのだそう。店内は中央の薪火台を囲むようにカウンター8席と個室が2つ。個室の仕切りはオープンにすることができるので、大人数でも楽しめる。薪火台の左右には大きな窓を配置し、室内とは思えない開放的な空間に。おしぼりは檜の香りがほのかに漂い、まるで森林浴をしているかのよう。

皿に並べられた大根やフキノトウ

 食材はみなかみ町で採れたもので、山や畑の香りを感じることのできる薪火料理を提供。春夏はクスノキ科の黒文字(クロモジ)やハツカダイコン、ネギ坊主、こごみ、赤城山の畑で採れたムラサキハナナ、イエローターニップ、小カブ、フキノトウ、野蒜、タラの芽、金時にんじんが旬とのこと。器は督田昌巳氏の作品で、一枚一枚表情が異なる天然木ならではの奥行きが味わい深い。

コース料理
茶を淹れる様子
コース料理
コース料理
コース料理
コース料理

 先付けは「黒文字」。鹿と猪をミンチにして水から丁寧に煮出したコンソメに、昆布だけで引いた出汁を合わせているという。黒文字の独特な木の香りが、静かに心を落ち着かせてくれる。器は陶芸作家、明主航氏が手掛けたもの。そして一品目は「湧水」。オクラは鰹節と梅のソースで、イエローターニップは卵黄のソース、カリフラワーはタイムの花とブラックオリーブのソースで。多種多様なソースとの付け合わせによって山や畑の食材がより美味しく堪能できる。器は鹿児島を拠点に活動する野口悦士氏の作品。二品目の「生ハム」は、熟成したジャガイモを生ハムで春巻き風にしたもの。群馬産の大和豚が使われており、白磁の器は矢萩誉大氏作。三品目は「鰻」。野草漬けにした鰻を蒲焼にして、赤城山の沢で採れた山わさびをトッピングすることで鰻の旨みに余韻を残す。こちらの器は大和田友香氏の朱雀を使用している。

コース料理
コース料理
コース料理
コース料理
コース料理
コース料理

 四品目は、群馬の美味しいちぢれ素麺で口直し。器は茨城県笠間市で工房を構える陶芸家Keicondoの作品だ。五品目は「岩魚」。岩魚は骨が抜いてあり、その骨で出汁をとってスープに。しまらっきょうソースを添えて。六品目は45日ほど熟成させて薪火で表面をじっくり焼き上げた赤木牛のサーロイン。付け合わせは神楽南蛮の柚子胡椒と畑で採れた新芽のサラダを。シメの七品目は「鼈」。群馬の鼈に山菜のフキをあわせ土鍋で風味よく炊き上げている。八品目のデザートはレモングラスのアイスクリーム。九品目は「ブリュレ」。放し飼いにしている鶏の卵を使用したブリュレはほんのり甘く、焼きの香ばしさが口に広がる。甘酸っぱいリンゴのチャツネを添えて。そのほか「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」では、各棟での食事メニューとしてBBQ、やまと豚の常夜鍋、薬膳ジビエ鍋、みなかみ七輪御膳を用意。気分や季節に合わせて多彩なメニューを楽しむことができる(要事前予約)。

宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部

 みなかみ町でしか味わえない薪火料理を楽しんだ後は、静かな山々の風景をもう一度満喫。静寂に包まれながら読書をしたり映画を観たり、温泉ですっかり体がほてった後はハウス内のコンビニでリンゴのハードサイダーをゲット。乳酸由来のやわらかな酸味が重なり、瑞々しく奥行きのある味わいだ。もう少しこのひとときを楽しみたいが、時刻は12時過ぎ。楽しみはまた明日にとっておくとして、そろそろ就寝。クローゼットに用意されていた「ノウハウ(NOWHAW)」の“day” pajamaに着替える。岡山県産のデニム生地で肌触りが柔らかく快適な睡眠が期待できそうだ。

コース料理
コース料理
コース料理
コース料理

 快適な寝具に静かな環境、リラックスした状態で朝まで快眠することができたのは久しぶりだ。外に出ると小鳥のさえずりが心地いい。朝食はいつもより少し遅めの9時30分で予約。まずはキウイとオレンジ、葉材を使用したフレッシュジュースで、寝起きでぼんやりした頭を目覚めさせる。零余子やたけのこの木の芽和え、花豆の蜜煮、里芋のコロッケ、だし巻きたまごに牛のしぐれ煮、自家製しおびき鱒、温泉湯豆腐、カリフラワーのお吸い物など、みなかみの食材をふんだんに使用したバランスの良い献立は体に優しい。

コース料理
コース料理
コース料理

 土鍋のお米は群馬の稲作篤農家が手掛けた「本多義光米」。独自に編み出した籾殻燻炭法によって、上品な甘みと旨みが際立つ。まさに米の匠のなせる技だろう。デザートのいちごは群馬産のやよいひめ。酸味が少なく爽やかな甘さが広がる。

ドッグラン
ペット用水栓柱
焚き火

ドッグラン

 朝食を終え、チェックアウトまでヴィラの周辺を少し散歩してみる。敷地内の共有スペースには、ウッドチップ式のドッグランが併設され、5棟のうちTOJI1のみペット同伴で宿泊することができるのだそう。また、各ヴィラのガーデンには焚火炉を設け、夏場はゲストを招いてBBQを楽しむこともできる。

宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部
宿泊施設「NOT A HOTEL MINAKAMI (TOJI)」の内部

 いったん部屋に戻り、みなかみの山々を眺めているといつの間にかチェックアウトの11時が迫っていた。前述でもお伝えしたとおり、ここから上毛高原駅までは車で約15分前後なので、コンシェルジュにタクシーを手配してもらう(アプリ上から事前に連絡しておくのがオススメ)。チェックアウトはアプリ内のキー画面で操作するだけで完了だ。

 「NOT A HOTEL」は、これまでに販売している拠点も含め総ハウス数は33を超え、オーナーの滞在先もさらに多様に。部屋の購入だけでなく一般ゲストとしても利用可能で、宿泊したいハウスや日程を公式サイトとアプリから選ぶことができる。自分へのご褒美に、唯一無二のハウスでラグジュアリーな体験をしてみてはいかがだろうか。

最終更新日:

■NOT A HOTELMINAKAMI「TOJI」
所在地:群馬県利根郡みなかみ町石倉𠮷ノ入1575-8
アクセス:JR「上毛高原駅」から車で15分、関越自動車道 水上ICより車で5分
敷地面積:約9854.26平方メートル
チェックイン:15:00以降
チェックアウト:11:00
最大人数:8人(2ベッドルーム)

(撮影:笹井隆司/FASHIONSNAP)

ファッションエディター/ライター

尾竹めぐみ

Megumi Otake

女性ファッション誌の編集を経て、2012年INFASパブリケーションズに入社。季刊誌「WWD JAPAN マガジン」でエディトリアルを担当。2016年からフリーランスに。国内外のセレブリティインタビューをはじめ、トレンドファッション、ビューティ、ライフスタイルなどのコンテンツで執筆を行うほか、カタログ制作も手掛ける。20年以上に渡り全国各地のサウナを巡り歩き、コラムを執筆するなどプロサウナーとしても活躍中。

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