
Image by: FASHIONSNAP
カナダ発スキンケアブランド「オーディナリー(The Ordinary)」が、大阪・南堀江でコンビニエンスストアを模したポップアップを4月29日まで開催している。昨年実施した、東京・下北沢でのポップアップに続く今回の開催は、日本市場における販路拡張と顧客接点の再設計を目的としている。同ブランドマーケティング担当 丸山綾佳氏への取材を通して、開催に至った背景や大阪出店の狙い、今後の展開について聞いた。
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Video by FASHIONSNAP
ローカルコミュニティ起点
今回の開催背景は、下北沢で行った際に地域コミュニティを軸とした情報の波及に一定の成果を得たことから。周辺地域からの来場者を起点とした口コミで認知が拡大したことを受け、今回は西の大都市 大阪で開催することで、現地のコミュニティから広がる波及効果に期待する。

昨年8月に実施された下北沢会場の様子
さらに大阪の地域性について、来場者同士のコミュニケーションがより活発であると分析。丸山氏は「大阪の"横ノリ"的な文化が、人から人への情報拡散を促進すると考えた」と説明する。
会場がある南堀江は、ストリートブランドや古着店が集積し、若年層や観光客の往来が多いエリア。スキンケアブランドのイベントが百貨店で実施されるケースが多い中、路面店での展開により来店動機を限定しない接点の創出と、他ブランドとの差別化を図った。同イベントは設営段階から通行人の関心を集めていたという。

ストリートブランドの店舗や古着店、飲食店などが立ち並ぶ会場周辺
大阪・南堀江に出現した"オーディナリーのコンビニ"
ショップは下北沢で行ったイベント同様に、日本人にとって身近な存在であるコンビニエンスストアにインスパイアされた世界観で展開。ドリンクコーナーの冷蔵庫を模した商品棚やホットスナックコーナーを模したレジ横の陳列、買い物カゴや店外のゴミ箱など、細部にわたりコンビニのような空間を演出する。
また、イベント限定のプレゼント施策も実施。SNS投稿でオリジナルパッケージのアイスクリームやミネラルウォーター、購入金額に応じて雑誌「ギンザ(GINZA)」とのコラボトートバッグを用意する。
オフライン接点でブランド理解へ
展示の仕方もこだわりがある。コンビニで見られるようなカテゴリ別の棚からインスパイを受け、同ブランドのコアである"成分"を軸に陳列している。これは、成分ベースの商品設計を特徴とする一方で、その理解には個人差がある点を課題とすることから、オフライン施策で視覚的に商品ごとの特徴を提示するため。さらにショップスタッフから直接説明する機会を設けることで、よりブランドの理解を深めてもらおうというものだ。
「成分訴求は明確である一方、十分に理解されていないケースもある。オフラインでの対話を通じて"科学に基づいたスキンケアをすべての人に"というブランドメッセージを伝えていきたい」(丸山氏)と話す。
「日常的に使用されるブランド」を体現する価格施策
イベント内では、おにぎりの形を模したリップバームやスキンケアアイテムを弁当箱のように詰めたキットなど、同イベントのコンセプトに連動した商品を限定で展開し、来場動機の創出につなげている。

「おにぎりリップバーム」(限定、15mL 1760円)

左から「うるおい弁当セット」(限定、7260円)、「ベストセラー弁当セット」、「ブライトニング弁当セット」(限定、各6160円)
さらに限定アイテムの展開だけでなく、化粧品ではない、「お米」を適正価格で販売する取り組みも実施している。収益確保を主目的とするものではなく、「日常的に使用されるブランドでありたい」という思いを体現する施策と位置付ける。同様の取り組みは海外でも行っていて、卵の価格高騰時には本来の適正価格で卵を販売した事例があるなど、社会的な価格変動と連動させた形でブランドメッセージを発信することも、オーディナリーの特徴だ。

「オーディナリーな米」(限定、2kg 1100円)
販路拡大と地域密着継続でさらなる拡大へ
ブランドのコアターゲットは30代を中心としながらも、近年は20代の購入者が増加しているといい、オフラインのイベントの来場者は年齢や性別を問わず、幅広い層が来店しているという。
コンビニエンスストア型はここ南堀江で集大成とし、今後はブランドメッセージの下、異なる形を模索する。また、より広範な顧客層へのアクセスを可能にするため、チャネルの拡大も進めている。日本国内における主要販路であった「アットコスメ(@cosme)」に加え、オンラインでは「アマゾン(Amazon.com)」での展開が始まった。オフラインでは「ロフト(LOFT)」への導入を推進しており、現在の5店舗から、今後は全店舗での取り扱いを目指す。
丸山氏は、「今回の大阪開催は、ローカルコミュニティを起点にブランドの認知と理解を広げていくというこれまでの取り組みを発展させたもの。今後も地域に応じた施策を通してブランドメッセージをお客さまに直接発信するという軸をブラさず、常設店での展開を増やしながら、ブランドの考え方を伝える機会を増やしたい。日本市場における認知拡大と売上アップを目指す」と締め括った。

最終更新日:
◾️オーディナリー ミニマート
期間:2026年4月23日(木)〜4月29日(水)
営業時間:11:00〜19:00
所在地:大阪府大阪市西区南堀江1-11-8-101
◾️公式サイト
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