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ポール・スミス × スーザンベルがポップアップ開催 デザイナーが語る色彩の哲学とは

聞き手&文河合華子

 「ポール・スミス(Paul Smith)」が、「スーザンベル(SUSAN BIJL)」とコラボレーションした新作を発売する。7月22日から、ポール・スミス銀座店、大阪店、阪急うめだ本店、福岡店をはじめとした全国の一部店舗および公式オンラインストアで取り扱う。

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 一般発売に先駆け、ポール・スミス ウィメンズを展開する伊勢丹新宿店本館2階のアーバンクローゼットでは、7月21日まで新作の先行販売となるポップアップを開催。期間中にはデザイナーのスーザン・ベル(Susan Bijl)本人が来店し、ワークショップも実施する。本稿では、イベントに合わせて来日した彼女に、ブランドの要である色彩の考え方について話を訊いた。

Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ

Image by: FASHIONSNAP

ポール・スミスとの協業は3度目、カラフルなエコバッグが人気の「スーザンベル」との新作は?

 スーザンベルは、オランダ・ロッテルダム発のブランド。使い捨てビニール袋に代わる「The New Shopping Bag」を作ることを目的に、デザイナー スーザン・ベルが始動した。薄くて軽いリップストップナイロンや豊富なカラーバリエーション、「フラッシュ(Flash)」と呼ばれる斜め上に向かって走るストライプで知られる。

ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル
ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル
ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル
ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル
ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル
ポール・スミス×スーザンベル ヴィジュアル

Image by: Paul Smith

 これまで多くのブランドとコラボしており、ポール・スミスとは3回目となる。2004年に2ブランドのパートナーシップから始まり、ポール・スミスの店舗でスーザンベルのアイテム取り扱っていたことも。当初から互いのブランドの色の使い方であったり、グラフィックの感性に共通点を見出していたことから、自然な流れでコラボアイテムの開発に至ったという。

 新作コラボでは、ポール・スミスの1989年のコレクションに着想。ストライプのアイテムを着用したモデルの写真からインスピレーションを得て、着用した時に現れる服の折り目や重なりが落とす影などをデザインに落とし込んだ。スーザンベルの定番アイテムであるポーチやトラッシュバッグ、ショッピングバッグをベースに、ポール・スミスを象徴するカラーパレットとストライプをセレクトして融合させた。アイテムの価格帯は、5500〜1万4300円。

ポール・スミスとスーザンベルとの新作コラボアイテム
ポール・スミスとスーザンベルとの新作コラボアイテム
ポール・スミスとスーザンベルとの新作コラボアイテム
ポール・スミスとスーザンベルとの新作コラボアイテム

The New Trash Bag No.11 Large(1万4300円)

Image by: Paul Smith

 ポップアップでは、伊勢丹新宿店限定の商品を用意するほか、スーザン本人が色彩哲学やカラーコンビネーションの考え方を紹介するワークショップを開催。参加者は、自身の好みや身近なものから着想を得て配色を選び、既存のバッグの配色構成を再現したシート上でオリジナルのカラーコンビネーションを完成させる。(※先行予約で既に満枠)

スーザン・ベルが語る、デザインのプロセスやものづくりの考え方

⎯⎯来日の頻度を教えてください。

 2005年からは2年に1度くらいのペースで、何度も日本に来ています。主に東京に来ることが多く、多種多様なカルチャーが息づいていて、とても面白いなと感じています。昨年家族と来日した際は、車をレンタルして四国を回り、日本の自然を楽しみました。来日するたびに、ものづくりの細部へのこだわりにいつも感激しています。それが自身のクリエイションにもつながっていると感じています。

⎯⎯自身のブランドでデザインする時のプロセスや、カラーコンビネーションの考え方について教えてください。

 25年以上ブランドを続けてきたこともあり、私たちには確立された独自のデザインプロセスがあります。まず8つのカラーを決めて、それらをパズルのように試行錯誤して組み合わせます。最初のカラーを決める際は、その瞬間に感じていることや直近で見たものなど、周囲の環境すべてがインスピレーション源になります。アイテムを手に取った人がハッピーな気持ちになるようなコンビネーションを考え、できるだけ今までにない新しい配色を選ぶのがこだわりです。配色のアイデアが固まったら、それぞれの色に名前をつけ、そこからシーズンのコンセプトを導き出してヴィジュアル撮影へと落とし込んでいく。今回のワークショップは、参加者の皆様にもこの独自のデザインプロセスを体験していただく内容となっています。

Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ
Paul Smith x SUSAN BIJLポップアップ

Image by: FASHIONSNAP

 ⎯⎯環境に配慮したアイテム製作をされていますが、その点で今後の課題だと感じていることはありますか。

 環境問題については常に新しい情報がアップデートされるため、私たちも日々学びを深め、3〜4年に1度のペースで製品を見直しています。例えば、今まで採用していた防水素材が実は環境に良くなかったとわかり、素材を変えたこともあります。小さな金属パーツをアップデートするなど、お客さまも気が付かないくらいのちょっとした変化です。商品そのもののほかに、配送や生産プロセスでより環境に優しい方法に変える工夫もしています。 

⎯⎯コラボアイテムの中で特にお気に入りのものは?

 ドローコード付きの特大サイズのバッグ「The New Trash Bag No.11 Large」(1万4300円)です。防水仕様なのでランドリーバッグとしても使え、ビーチに持って行ったりといろんな用途で活躍します。別売りのラックを一緒に購入すると、ランドリーバスケットや、ペットボトルなどのリサイクルごみを入れるバッグへと用途が広がります。オランダではペットボトルを入れて回収場所に持っていくのが日常なので、とても重宝しています。

スーザンベルデザイナーのスーザン・ベル

Image by: FASHIONSNAP

⎯⎯今までにも多くのブランドとコラボしていますが、今後コラボしたい相手について教えてください。

 カルチャーやアートに関係するブランドやクリエイターとコラボすることが多いのですが、価値観が合うかどうかを一番大切にしています。デザインの価値観はもちろんですが、環境問題に対する考え方が合うかどうかもポイントです。お互いのクリエイションをリスペクトできる関係性が理想ですね。単なる話題性のためのコラボではなく、商品の価値を共に高め合える相手と手を組んでいきたいです。

最終更新日:

◾️Paul Smith x SUSAN BIJL POP UP SHOP
会期:2026年7月15日(水)〜7月21日(火)
会場:伊勢丹新宿店 本館2F アーバンクローゼット
所在地:東京都新宿区新宿3丁目14−1

ポール・スミス公式オンラインストア

聞き手&文・河合華子

Hanako Kawai

FASHIONSNAP 編集記者

大阪府出身。同志社大学卒業後、メーカーの商品企画&PR、編集プロダクションを経てレコオーランドに入社。学生時代、交換留学で滞在したパリでファッションウィークに出会い、ファッションエディターの仕事に関心を持つ。フランスのエスプリが息づくライフスタイルが理想。

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