2020年秋冬コレクションのショー会場の様子
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Image by: FASHIONSNAP.COM

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ユウショウ コバヤシがショーをインスタ6アカウントで配信、"今できる最善策でファッションの楽しさ"伝える

2020年秋冬コレクションのショー会場の様子
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 小林裕翔による「ユウショウ コバヤシ(Yusho Kobayashi)」が、2020年秋冬コレクションを発表した。当初は観客を招待する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、観客やスタッフの安全を考慮して無観客での開催に変更。小林は「インデペンデントなブランドだからこそできる今現在の最善策でファッションの楽しさを伝えたいと思った」とショーを振り返った。

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 小林はセントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)の卒業コレクションを日本でプレコレクションとして発表し、帰国後2020年春夏シーズンに本格的にデビューした。アンリ・マティス(Henri Matisse)をはじめとした芸術家たちの作品からヒントを得ながら、日々の生活や自身の記憶をコレクションに反映している。柔らかな雰囲気を醸し出しつつ、どこかミステリアスなカラーパレットが特徴で、パッチワークのアイテムやハンドメイドのニットがトレードマーク。不定期に開催するポップアップストアでは連日ファンが来店し、小物類を中心に着実に認知度を高めている。

 今シーズンのテーマは「between」。ポップアップストアでファンと触れ合った時間を振り返った小林が「まるで夢のような現実」だと追想したことをインスピレーション源にしたという。会場には5台のレコードプレイヤーとベッド、椅子、トルソー型のランプといった生活感の溢れるオブジェを配置。夢へと誘うかのようにピアノの旋律がレコードから流れ、穏やかな時間が流れる第1幕、5台すべてのレコードの音楽が重なり、心地よい旋律と不協和音が入り混じることで夢と現実の間、夜と朝の境界を表現したという第2幕、窓のセットから光が差し込み、新たな1日がまさに始まろうとする束の間の静寂によって終焉する第3幕で構成した。小林が衣装を担当した演劇公演「異郷を羽織る-Drape the Strange land-」(3月22日にライブ配信を実施)を手掛けた岡本昌也がディレクターとして参加し、3幕構成の演劇的な発表方法を取り入れたという。

 第1幕は、ブルーやネイビー、ブラックをキーカラーとし、パジャマのようにゆったりとした花柄のセットアップや、不均一にステッチを施したドレスなどが登場。第2幕では数種類の花柄とチェックによるパッチワークアイテムを披露し、第3幕はカラーパレットをピンクで統一した。モデル全員が履いていたニットやボタンで装飾したサンダルは、夏季に行うポップアップストアで販売する予定だという。

 東京ファッションウィークが中止となり、数ブランドが無観客ショーという形で発表することになったが、こうした状況でも小林は「自分はオフスケジュールでの発表で支援も何もないが、インデペンデントで規模が小さいからこそ、自分たちで判断できる。最小限のスタッフで安全を確保しながらでも自分が持つあらゆる手段を使って面白い発表ができるのではないかと考えた」とポジティブな姿勢を示した。ショーの様子は6つのインスタグラムアカウントで同時配信。様々な角度から撮影し、できるだけ服とショー会場に没入できるように意識したという。

 3月17日から19日までの3日間、神宮前のBLOCK HOUSEで展示会を開催する。若手ブランドをはじめ多くのブランドは展示会で個人客のオーダーも受け付けているが、小林は「店で服に出会う・買う楽しさを伝えたい」と話し、今シーズンは来場はフリーにするものの個人客からのオーダーは不可にする予定。ポップアップストアで実際にファンと触れ合っていくうちに、店頭に足を運んでくれる顧客や、顧客を集めてくれる店舗の3者がファッションを楽しめる関係性を改めて考えた末の決断だという。今後も期間限定のショップを通じてファンとの交流を図っていくと話した。

■Yusho Kobayashi 2020A/W collection exhibition
期間:2020年3月17日(火)〜3月19日(木)
場所:BLOCK HOUSE 地下1階
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9
ブランド公式インスタグラム

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