1952年創業のアメリカ・ボストン発バッグブランド。イースタン キャンバス プロダクツ社（Eastern Canvas Products Inc.）に納品していた米国陸軍向けのバッグをルーツに持つ。1976年から一般消費者向けに「イーストパック（Eastpak）」ブランドとしての展開を開始し、シンプルなデザインと軽さ、耐久性の高さから支持を獲得。グローバル市場へ進出し、世界中に販路を拡大した。2000年代に入ってからは「ラフ・シモンズ（RAF SIMONS）」や「ヴェトモン（VETEMENTS）」といったファッションデザイナーとのコラボレーションバッグを多数発表。2021-22年秋冬コレクションでは「エムエム6 メゾン マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」とのコラボレーションで話題となった。ショルダーバッグからアクセサリー、ボストンバッグ、スーツケースまで、ライフスタイルブランドとして商品カテゴリーを拡大している。伊藤忠商事が日本における独占輸入販売権を所有し、インスとコロネットが販売している（2021年現在）。

- CHARACTERISTIC ITEM -

「イーストパック」の代表アイテムはバッグパック

　ブランドを代表するアイテムはバッグパックの「パデッドパッカー（PaddedPak’r）」。今では主流となっているコーデュラナイロンを最初にバッグに取り入れたブランドとして知られ、その丈夫さとシンプルなデザイン、コストパフォーマンスの高さからロングセラーアイテムになっている。抜群の収納力に加え、ショルダー部分にはクッション材や滑り止めをプラスし、使い勝手の良さにも配慮。前ポケットにあしらわれたブランドロゴがアイコニックなデザインで、豊富なカラーバリエーションも魅力。

- MAIN SHOP - 

直営店は原宿のEASTPAK TOKYO

　「イーストパック」は全国のスポーツショップや、アパレル・セレクトショップ、バッグショップ、バラエティショップなどで販売されている。直営店は原宿のEASTPAK TOKYO。

- COLLABORATION -

モードからカジュアルまで、多くのファッションブランドからラブコール

　これまでにコラボレーションしたブランドは「ラフ・シモンズ（RAF SIMONS）」や「ヴェトモン（VETEMENTS）」のほか、「アーペーセー（A.P.C.）」「ケンゾー（KENZO）」「ジャックムス（JACQUEMUS）」「アミ アレクサンドル マテュッシ（AMI ALEXANDRE MATTIUSSI）」「メゾン キツネ（MAISON KITSUNE）」、国内では「ファセッタズム（FACETASM)」「ホワイトマウンテニアリング（WHITE MOUNTAINEERING）」など。2014年には「ジャンポール・ゴルチエ（JEAN PAUL GAULTIER）」とカプセルコレクションを発表するなど、数多くのブランドとの協業実績を持つ。

　2012年、さまざまなデザイナーとコラボレーションするチャリティープロジェクト「イーストパック アーティスト スタジオ」を始動。アイコンの「パデッドパッカー」をベースにデザイナーと協業して、世界に一つだけのバッグパックを製作。オークション形式で販売し、売り上げの全てをDAA（Designes Against AIDS）に寄付している。

- NEW COLLABORATION -

最新コラボレーションでは「エムエム6」がリバーシブル仕様のバッグに再構築

　2021年2月に発表された「エムエム6 メゾン マルジェラ（MM6 Maison Margiela）」2021-22年秋冬コレクションのコラボレーションでは、コレクションテーマなった「リバース（裏返し、逆さま、前後逆）」にちなんで、バッグパックやウエストバッグをリバースのアイデアで再構築し、リバーシブル仕様にアレンジ。両ブランドのタグをプラスした全5型、各3色をラインナップした。