- 2022SS COLLECTION -

花々がモダンに彩る2022年春夏の特徴

　2022年春夏は、暗闇に浮かび上がる色鮮やかな花々が印象的なコレクション。精巧なテクニックを駆使しながら、よりパワフルに仕上げた素材を用いエボニーが描くエレガンスを提案した。メインモチーフは、チューリップと槿（ムクゲ）。それぞれの花を、まったく異なるテクスチャーの素材に大胆にあしらった。「もともとの柄が同じでも、素材の表現次第でこんなに変わるものなのだと感じてもらいたい」と石野デザイナーはコメントしている。

- FAVORITE ITEM -

2022年春夏 デザイナーお気に入りのアイテム

Image by FASHIONSNAP

　デザイナーが挙げたお気に入りアイテムは、チューリップが咲き誇る「Bloom Print」シリーズ。群馬県桐生市で作ったジャカード生地の上に、転写プリントでチューリップ柄を印象的にのせた。色を効かせながらも、モチーフの輪郭をかすれさせる事で、朧げに浮かび上がる様子を表現。

　ベースのジャカード生地には、キュプラ糸とラメ糸でランダムに柄を描くことで、通常のプリント生地にはない深みと煌めきを加えている。ダークトーンでいて、素材感は出来るだけ軽快に。「柔軟加工を入れることで柔らかいタッチになり、より日常に取り入れやすい風合いに仕上げた」と石野デザイナーは振り返る。