ERL
「ERL(イーアールエル)」は、2018年に設立されたアメリカのユニセックスブランド。ブランド名は、デザイナーのイーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)のイニシャルをとったもの。2021年に開催された「メットガラ(MET Gala)」のレッドカーペットで、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)が着用したカラフルなアップサイクルキルトは代表作の一つだ。
ERLのコレクション
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イーライ・ラッセル・リネッツ
Eli Russell Linnetz
カリフォルニアのヴェニスビーチ生まれ。南カリフォルニア大学でスクリーンライティングを学ぶ。2018年に「ERL」を設立し、2020年にメンズウェアのフルコレクションを発表。その後、ウィメンズ、キッズなどジャンルの幅を広げる。ブランド設立前より、フォトグラファーや映像監督、ステージデザイナーとしても活躍。「ERL」のキャンペーンのキュレーションなども自らこなす。
-CHARACTERISTIC ITEM-
「ERL」を代表するアイテムはキルティングジャケット
ブランドのシグネチャーアイテムはキルティングジャケット。2021年、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)が日本の音楽番組「ミュージックステーション」に出演した際に着用した、太陽をあしらったデザインも注目を集めた。ハートモチーフの新作のほか、キルティングのパンツやベスト、ハンドバッグなどバリエーションも豊富。
-PERSON-
ブランドと関係が深い人物はカニエ・ウェスト
イーライは2016年、カニエ・ウェスト(Kanye West)のミュージックビデオ「フェイマス(Famous)」と「フェード(Fade)」を監督。「フェイマス」は、有名人のそっくりさんたちが裸で登場する場面が物議を醸した。2018年に発表されたカニエの「Ye」のアルバムカバー撮影も手がけている。
また、2020年にカニエが「俺の友達、イーライのフーディ。気に入っている」とツイートした「ERL」のウェーブフーディは話題になり、すぐに完売したという。
-COLLECTION-
最新の2022年秋冬コレクションの特徴
デザインに共通するのは、イーライが生まれ育ったヴェニスビーチのムード。西海岸のスケーターカルチャーや、若者たちのレイドバックなアティテュードなどが、スポーティな要素や明るいカラートーンに反映されている。
2022年秋冬コレクションでは、スカル柄のスキーウェアやフットボールTシャツといったアクティブなルックを提案する一方で、松葉杖をついた天使やベッドに横たわる包帯男のルックも発表。ユーモラスで意表をついたヴィジュアルメイキングがイーライならでは。
主要年表
【2016年】
カニエ・ウェストのミュージックビデオ「フェイマス」と「フェード」を監督。
【2018年】
「ERL」を設立。
ショーン・メンデス(Shawn Mendes)のミュージックビデオ「ナーバス(Nervous)」を監督。
レディー・ガガ(Lady Gaga)のラスベガス常設公演「エニグマ(Enigma)」のセットをデザイン。
【2020年】
「ERL」のメンズウェアのフルコレクションを発表。
「バーバリー(Burberry)」2020年秋冬コレクションのキャンペーンムービーに参加。
【2021年】
「メットガラ」のレットカーペットでエイサップ・ロッキーが着用。同ルックがメトロポリタン美術館の企画展"IN AMERICA: A LEXICON OF FASHION"に展示される。
COMME des GARÇONS Parfums(コム デ ギャルソン・パルファム)とのコラボレーションを発表。
「CFDAアワード」のアメリカン・エマージング・デザイナー・オブ・ザ・イヤーにノミネート。
GQ誌のブレイクスルー・デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出。
【2022年】
若手デザイナーの登竜門「LVMHプライズ2022」のファイナリストに選出。
「ディオール(DIOR)」スプリング 2023 メンズ カプセルコレクションにゲストデザイナーとして参加。
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