「グッチ（GUCCI）」が、アーティスティックディレクター デムナ（Demna）によるファーストコレクション「La Famiglia」をミラノファッションウィークで発表した。コレクションは、フェザーオペラコートに代表される豪華なマキシマリズムから、シームレスなレッグウェアが生み出す官能的ミニマリズムまで多岐にわたり、メンズウェアにも華やかさを反映。透け感のあるボディコンシャスなセットアップや洗練されたブラックタイ仕様のスイムウェアが、現代の「ドルチェ・ヴィータ」を表現した。また、キトゥンヒールのスリングバックやソフトレザーミュールなど、「計算された自然体」を表現するアイテムが散りばめられ、ブランドの歴史を紡ぐシグネチャーアイテムも刷新した。

　コレクション発表に合わせ、スパイク・ジョーンズ（Spike Jonze）とハリナ・レイン（Halina Reijn）が制作した短編映画「ザ タイガー（The Tiger）」を上映。グッチ インターナショナル代表でありグッチ カリフォルニア会長のバーバラ・グッチを演じるデミ・ムーア（Demi Moore）やその息子を演じるエドワード・ノートン（Edward Norton）らが、ユーモアある世界観の中で家族の新たな道を模索するストーリーで、演者はデムナによる2026年春夏コレクションをまとって登場。コメディタッチの作風に、会場は終始笑いに包まれた。