
Image by: FASHIONSNAP
研壁宣男が手掛ける「サポート サーフェス(support surface)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」でランウェイショーを開催し、2026年春夏コレクションを発表した。
毎シーズン特にテーマを設けずにものづくりを行っているという研壁が今回のコレクションに名付けたタイトルは、「quiet sparks」。「静かでゆっくりと時間が流れる空間の中に、何か弾けるような閃光があってもいいのではないか」というイメージからコレクションを手掛けたという。会場となった東京・天王洲アイルの寺田倉庫G1-5Fでは、コンクリート打ちっぱなしの広々とした空間に白いランウェイが敷かれ、鍵盤打楽器のリズミカルな音と鳥のさえずりが混ざり合う神秘的で美しい音楽が流れる中、モデルたちがランウェイを歩いた。
コレクションでは、白やベージュ、ブラウン、サックスブルーといったナチュラルで爽やかなカラーを基調に、昔の植物図鑑のような少しグロテスクさのあるボタニカル柄や、ピンクやグリーンのスパイシーな蛍光色などを取り入れることで、春夏の季節を彩る“閃光”を表現。ジャケットのようにも羽織れるシャツや、ワンピースとしても着られるシャツやコートなど、カテゴリーを超えたマルチユースなアイテムも散見された。
また、ハリのある素材が多かった過去数シーズンに対し、今季はドレープ感のある柔らかな素材を多く採用。タックやギャザー、ウェーブ状のプリーツなどがあしらわれた無地のブラウスやボトムス、ドレスは、ミニマルな印象ながら、多彩なドレープによる豊かな表情とフォルムの美しさが際立っていた。
フィナーレの後観客の前に姿を見せた研壁は、台風予報の雨模様から一転、直前に空が晴れ、無事ショーが開催できたことへの安堵と感謝について言及。さらに、「ものを作るとき、僕は『これがいい』と思いながら作るが、最近は選択する上で『これでいいや』と思ってしまうことが少し多くなっていたかもしれないと反省した。スタッフやブランドに携わってくれる方々も含め、『これでいいや』ではなく『これがいい』という気持ちで、これからもコレクションを作っていけたら」と自身のものづくりに対する思いを語った。
最終更新日:











































































































































