THEATRE PRODUCTS

 10月20日、原宿の会場Vacantは「THEATRE PRODUCTS(シアター プロダクツ)」の2010年春夏コレクションにより異国の地、ボンベイへと様変わりした。

 まるで古い映画のワンシーンのように次々と現れるのは個性あふれるキャラクターばかり。パラソルを片手に現れるドットドレスの旅行者や、リネンキャンバスの大きな袋を提げた商人風の女性など、港の風景を思わせるエキゾチックな雰囲気が印象的だ。

 今回のテーマとなっている"ボンベイ"は西洋と東洋の文化の混ざり合った土地。その街から連想されるコロニアルな世界観は、「模倣じゃないものならではの面白さがある」とデザイナーの一人である武内昭は言う。「この不況の中、ファストファッションが流行るのも自然な流れだが、自分たちはその対極にあるデザイン性にこそこだわりたい」と、今回のコレクションにかけた意気込みを語ってくれた。
古いレースのほつれまでも再現したケミカルレースや、ガーゼでくるんだアイテムは時間の流れやノスタルジーを演出。またボンベイサファイアとのコラボレーションで誕生したボトル型のアクセサリーやラベルプリントのタンクトップなども異国情緒を感じさせた。できるだけ色を排除し「土くささ」を意識したということだが、一点一点のルックが際立つインパクトあるコレクションとなった。「どんな時代になっても幸福感を伝え続けるブランドでありたい」という「THEATRE PRODUCTS」。まさにボンベイから幸福なプレゼントが届けられた気分だ。

2009.10.20 (09:11)