「洋服があれば世界は劇場になる」をコンセプトに2001年からスタートしたブランド「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」。ファッションとそのまわりで起こる様々なシーンに、シアタープロダクツらしい視点でスポットライトを当て、ステージに上げて表現している。
THEATRE PRODUCTSのコレクション
1976年生まれ。エスモードジャポン卒業後、株式会社株式会社コム デ ギャルソンのパタンナーを経て、 2001年に「洋服があれば世界は劇場になる」というコンセプトのもと「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」を設立。 京都芸術大学空間演出デザイン学科准教授。一般社団法人きりぶえ理事。フラワーショップ「ディリジェンスパーラー」ファウンダー・取締役。
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1979年生まれ。エスモードジャポン卒業後、株式会社トゥモローランドの企画を経て、2013秋冬コレクションより「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS )」のデザイナーに就任。ディレクターの武内昭とともにデザインを務める。
目次
- CHARACTERISTIC ITEM -
幅広いファン層に人気、定番のトートバッグ
シアタープロダクツの定番となっているトートバッグ。その中でも特に人気が高いのが、「ジャガードテープバッグ(Jacquard Tape bag)」だ。持ち手に使用されている太めのオリジナルのロゴジャガードテープバッグが特徴で、本体にはベーシックなナイロン素材を採用。強度に優れた構造になっており、マチもしっかりあるので見た目以上の収納力がありエコバックとしても使いやすい。フロントにはシアタープロダクツのマニフェストが書かれたラベルが施されおり、ディテールにも拘った1品だ。
- STORE -
オススメの店舗は「THEATRE PRODUCTS OMOTESANDO」
ブランドがオススメする店舗は「THEATRE PRODUCTS OMOTESANDO」。オフィシャルオンラインショップと、表参道の路面店を同名で展開。豊富に商品をラインナップしており、ブランドの世界観を感じることができる作りとなっている。
- BRAND CONCEPT -
ブランドコンセプトは「洋服があれば世界は劇場になる」
2001年にスタートしたウィメンズブランド「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」。コレクション発表と並行して、パターンや服のデザインを共有するプロジェクト「シアターユアーズ(THEATRE YOURS)」など、幅広い表現方法で活動しているブランドだ。2011年にはエレガントで遊び心のあるアクセサリーを展開する「アンサンブル シアタープロダクツ」を始動。特にヘアアクセサリーは人気が高く、ヘアアレンジの価値を再認識させた。2013年より武内昭と森田美和がデザイナーを努め活動を続けている。
ブランドコンセプトは「洋服があれば世界は劇場になる」。「ファッション自体が空間的で劇場的な商品である」こと、そして「ファッションを作り運営している組織があること自体が劇場的」という2つの考えのもと、ファッションとそのまわりで起こる様々なことにブランド独自の解釈を加え、パフォーマンス要素をプラスしたアプローチで時間や空間を含め洋服を立体的に表現し続けている。
- COLLABORATION -
日本環境設計と制作した循環型アイテム「リサイカブルドレス」
ブランドは重要なコラボレーションとして、日本環境設計とのコラボレーションアイテム「リサイカブルドレス」を挙げている。消費者から不要になった製品を回収し、その原料で製造された生地で作ったドレスを2017年にニューヨークコレクションで発表。
この頃からサステナブルなクリエイションに積極的に取り組むようになり、その後SDGs認定事業も行い、エシカルなライフスタイルブランドとしてデザインの幅を広げている。「これまでのコレクションや活動を振り返ってみると、工場で廃棄される素材を使用した商品や、創業からある商品は1枚も廃棄しないルールなど、サステナブルな価値観と親和性の高い活動を意図せず続けてきました。それはモノがどこから来てどこに行くのかということに興味を持ち表現してきたからなのですが、そのことが多くの社会問題を抱える現代において、シアタープロダクツが担える部分を生んでいると思います」とデザイナーはコメントしている。
- SUSTAINABLE -
プロデュースを手掛けるアップサイクルブランド「HOZUBAG」
シアタープロダクツがプロデュースするアップサイクルブランド「ホズバッグ(HOZUBAG)」。厳しい判断基準により飛ぶ役目を終えた 行き場のないパラグライダーを回収・解体する拠点「ホズバッグ マニュファクチャリング」を日本の古都京都にある亀岡市に作り、 資源の循環を生み出している。回収されたパラグライダーで作られたバッグは軽くて耐久性に富んでおり、 裁断する場所によって柄が異なるため、それぞれ表情が違う製品へと仕上がるという。
国内外のミュージアムショップ等での取り扱いがスタートするなど、少しずつその循環の流れが広がってきている。「水が海から雲となり、やがて雨として山に降り川を流れて海に着くように、とてもあたりまえで自然な循環をホズバッグがささやかに生み出します。」とデザイナーはコメントしている。
主要年表
【2021年】
フラワーショップ ディリジェンスパーラー(DILIGENCE PARLOUR)とコラボレーションしたピアスとイヤリングを発売。
【2019年】
「ジャカード テープバッグ(Jacquard Tape bag)」を発売。
また、バッグブランド「ラシット(russet)」とのコラボレーションバッグを発売。
【2018年】
ジュエリーブランド「イー・エム(e.m.)」とのコラボレーションアイテムを発売。
ドイツ・シュニール織のブランド「フェイラー(FEILER)」とのコラボレーションを19年春夏シーズンからスタート。
【2017年】
ニューヨークファッションウィークに初参加。
5月1日付けで経営陣によるマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、親会社の瀧定大阪が保有する全株式を取得。
【2015年】
伊勢丹新宿店 本館2階=センターパーク / TOKYO解放区で開催される期間限定店に合わせ制作されたムービーで、玉城ティナをモデルに起用。
【2014年】
障害者スポーツに焦点をあてたイベント「だれでもアスリート ― 障害者週間2014 ― 」の一企画で、シアタープロダクツがディレクションするファッションショー「Rhythm of athletics」が日本科学未来館で開催。
小松菜奈をモデルに起用、シアタープロダクツが伊勢丹でヴィジュアル展示。
メンズモデルが登場する第1弾ランウェイショーを2014年秋冬で公開。
ブランド初のオンラインストア開設。
【2013年】
デザイナーの一人である中西妙佳が退任。新たに、同社のブランド「アンサンブル シアタープロダクツ(ensemble THEATRE PRODUCTS)」のデザイナーを務めている藤原美和が「THEATRE PRODUCTS」のデザイナーに就任。
シアタープロダクツが瀧定大阪の傘下に、全株式譲渡。
「ゾフ(Zoff)」とコラボレーションしたアイウェアコレクション「シアタープロダクツ・アンド・ゾフ アイウェアコレクション(THEATRE PRODUCTS&Zoff EYEWEAR COLLECTION)」を発表。
【2012年】
服の新しい楽しみ方を提案するプロジェクト「シアター, ユアーズ(THEATRE, yours)」をスタート。
【2011年】
ウィメンズ向けの新ブランド「アンサンブル シアタープロダクツ(ensemble THEATRE PRODUCTS)」を発表。藤原美和がデザインを担当。
2011年秋冬コレクションをAR(拡張現実)ファッションショーで披露。ARを活用したコレクション発表は史上初。
【2010年】
長崎県で創業52年の歴史を持つ協立陶器とコラボレーションしたテーブルウェアコレクション「ポーセリン・ウェア(PORCELAIN WEAR)」を「DESIGNTIDE TOKYO 2010」で発表。
【2009年】
初の路面店となる「シアタープロダクツ表参道本店」をオープン。
【2006年】
メンズラインとして「キングリーシアタープロダクツ(KINGLY THEATRE PRODUCTS)」をスタート。
【2003年】
2003年秋冬からショー形式でのコレクションを発表をスタート。
【2001年】
ファッションデザイナーの武内昭と中西妙佳、プレスプロデューサーの金森香によって2001年10月に「シアタープロダクツ」設立。
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