2010SS

writtenafterwards

 

 10月19日から6日間繰り広げられてきた第9回JFW(東京発日本ファッションウィーク)もいよいよ最終日。先シーズンに引き続き大トリを務めたのは、ファッションデザイナー山縣良和氏の手掛ける「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」だった。

 英国の名門セントラルセントマーチンズ校を首席で卒業し、ジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを務めた経歴を持つ山縣氏。思い描くストーリーに基づいて発表されるコレクションは、毎シーズン強烈なインパクトを放ち、センセーションを巻き起こしている。デビューから5シーズン目のコレクション発表となる2010年春夏は、「創造力を感じられるものを表現したい」という思いから、「神々のファッションショー ~神さまからの贈り物~」という、壮大なテーマが掲げられた。

 会場となった台東デザイナーズビレッジの体育館は超満員。「もしも遠い昔、たくさんの動物たちの前で世界で初めてのファッションショーが、神々によって行われていたら」と想像し、"創造主=神、服作りの原点=布を巻くこと" との考えから制作された作品がまばゆい光の中から現れた。神々に扮したモデルが纏っているのは、日本各地に眠っていた様々な反物(1反=約50m)そのままを使用して仕立てられた作品。はさみを入れたり縫ったりすることはなく、ぐるぐる巻きにしたり、ねじったり、結んだりと、服作りの常識を覆している。ラストシーンでは、トレーンを引いたマリエを思わせる作品が登場。山縣氏の考えるファッションとしての創造の原点が形となった。

 様々なものの価値が問われている今、ファッションが果たすべき役割とは何か。
山縣氏が提案する新しい形のコレクションは、アパレルとは別にあるファッション本来の魅力や文化としての可能性を模索しているようにも見える。

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