Interview | 彼が思う美意識について。vol.18

山時聡真

山時聡真

Interview | 彼が思う美意識について。vol.18

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

山時聡真

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第18回は、俳優の山時聡真(さんとき・そうま)にフォーカス。

 2023年、スタジオジブリの宮崎駿監督が10年ぶりに手掛けた映画「君たちはどう生きるか」で存在感を放った主人公・眞人の声。2026年、難病を煩った母を支える姿が感動を呼んだ映画「90メートル」で演じた息子役。あらゆる場所でその才能を発揮する彼は、作品が公開されるたびに話題を集めている。
 そんな山時は、実は美容への関心も高い。スキンケアや身だしなみはもちろん、メイクアップにも興味があるという。まだあまり知られていないその美容事情を探るべく、真夏の太陽がギラつくある日、彼のもとへ。

topic1. 小6で始まったスキンケア 美容液は100種類をストック

 彼の美の根源は約15年前に遡る。小学生時代にスキンケアの大切さに気づき、それから興味を広げ続けているというその習慣は、必読もの。
美容に関する質問をすると、「語っていいですか!?」と、あまりにも楽しそうに喋り出した彼。心から関心を抱き、日々情報収集をしていることが伝わる
⎯⎯ 日頃からスキンケアをしっかりされていることは肌を見てすぐにわかりました。昔から美容に関心があったのでしょうか。

 きっかけは小学6年生の頃です。おでこにニキビが複数できてしまって、その時に初めて姉にスキンケアを教えてもらいました。化粧水や乳液から使い始めたんです。そうしたらちゃんと改善されて。子どもながらに「スキンケアってこんなにすごいんだ」と思ったし、これは早いうちから習慣にすべきだと感じましたね。日やけ止めもそのタイミングで使い始めました。

⎯⎯ 10代、20代と肌質も変わってくると思いますが、スキンケアの変化はありましたか。

 美容液への関心が高まっていきましたね。効果効能によってめちゃくちゃ種類があるじゃないですか。これも姉と一緒にハマっているので、姉弟分を合わせると100種類くらいあるんじゃないかと(笑)。 中でも特にお気に入りなのは、韓国で出合ったこの2つ。「ベリーホップ(VERIHOPE)」と「スキンアンドラブ(SKIN&LAB)」のものです。ベリーホップがビタミンC系のもので、もう一方がレチノールなんですけど、この2つは成分的にも必ず持っておきたいものです。
⎯⎯ 成分をかなり意識して使い分けているんですね。それにしても100種類、どう使い分けるのか気になります。

 美白なのか、鎮静なのか、ハリなのか、毛穴ケアなのか......目的ごとに整理しています。日光をたくさん浴びたらビタミンCを摂取する、というのはよくある話だと思うのですが、他の成分についても同じです。

 常に気になっているアイテムはあるのですが、今は「キュレル(Curél)」の「角層深部バリア美容液」を買おうと思っています。今僕が持っているアイテムは美白や毛穴への対策が中心で、バリア機能を整えるようなアイテムをまだ持っていないんです。ニキビができてから対処するより、普段から整えて予防するほうがいいと思うので、ぜひ使ってみたいです。

topic2.成人式をきっかけに始めたメンズメイク

 これだけ美容意識の高い彼だから、メイクに関心があること自体には驚かない。ただ、やるからにはとことん突き詰めるその姿勢には、改めて感銘を受けた。

⎯⎯ 今日はメイクアイテムもお持ちいただいています。

 今21歳なのですが、メイクを始めたのは成人式がきっかけです。スーツをオーダーで仕立てて気合いを入れていたのに、肌が少し荒れてしまって。ただ、いかにもメイクをしているとわかる仕上がりは避けたくて、ナチュラルなファンデーションを探したんです。それで行き着いたのが「SHISEIDO」の「エッセンス スキングロウ ファンデーション」。お店で美容部員さんにメイクの仕方をイチから教えてもらいました。

 その時にSHISEIDOのブラシも購入したのですが、これが本当に良くて。ファンデーションを点でのせてブラシで伸ばすと、指や他のパフで塗布するよりもツヤとなめらかさがまったく違います。
⎯⎯ プロの技をセルフメイクにも取り入れているんですね。

 自分が仕事でお世話になるヘアメイクさんを観察して、帰ってから真似するのも楽しいです。おすすめの商品を教えてもらったりもするので、そのメモが溜まってきました(笑)。

⎯⎯ お気に入りのコスメは、やっぱりSHISEIDO?

 本当に色々あるので、まだ知らないことも多いのですが、SHISEIDOさんはお気に入りです。唯一無二の商品がたくさんありますよね。僕が使っているファンデーションも、こんなにナチュラルな仕上がりになるとは知らなかったし、常に新しい世界を見せてくれる存在です。
左から、アリィー「クロノビューティ カラーチューニングUV 03」、SHISEIDO「エッセンス スキングロウ ファンデーション 310」、スキンアンドラブ「ヴィーガンレチノールセラム」、ベリーホップ「ピュアビタミンC美容液」、SHISEIDO メーキャップ「DAIYA FUDE フェイス デュオ」

topic3.韓国で買い込むファッション

 美容をきっかけに湧いた韓国カルチャーへの興味は、ファッションにも通じている。撮影の数日前に家族での韓国旅行から帰ってきたばかりだという彼は、その思い出を楽しそうに話す。
⎯⎯ 先日、韓国に旅行されたそうですね。

 聖水洞や明洞などを巡って、たくさん購入してスーツケースがパンパンになりましたね。今回は夏用アイテムを新調した感じで、ハーフパンツやTシャツ、シャツなども買いました。今まで夏は黒や白でシンプルに済ませていたのですが、もう少し色物があってもいいかなと思って。今日着ているシャツも、その時に買いました。
移動中に使っていた日傘がイケていたので、すかさずパシャリ。「メンズも当たり前に日傘使うようになりましたよね!」と、愛用品を見せてくれた
⎯⎯ スタイリングは迷わないタイプ?

 どうでしょう......。今日はちょっと違うんですけど、オーバーサイズとジャストサイズを組み合わせるのが自分に似合うなと。だから全体的なシルエットで言えば、迷いはないかもしれないです。

topic4.映像作品には、現場の雰囲気がにじみ出る

 自身の出演作を客観的に観察し、芝居の研究を重ねてきた彼だからこそ感じること。それは今後の作品にもしっかり映し出されている
⎯⎯ これまでもたくさんの話題作に出演されてきましたが、次は来年1月公開の映画「高校生家族」ですね。

 僕が演じるのは将棋部の部長・筧誠司(かけい・せいじ)です。ちょっと間抜け、だけど愛のあるキャラクターです。撮影現場はにぎやかで、テストやリハーサルのたびに即興のやり取りで爆笑が起こるような、本当に楽しい時間でした。

⎯⎯ 現場で共演者と盛り上がることはよくありますか。

 ありますね。今年、「時すでにおスシ!?」というドラマに出演させていただいたのですが、現場で一緒だった共演者の皆さんほぼ全員がB型だったんです。共通点としても盛り上がったし、B型特有の(?)率直に自分の意見を言い合える空気感でした。

topic5.彼の美意識

 明るく元気で、礼儀正しくもフレンドリーな彼には、出会う人の気分を自然にあげるオーラがあった。そんな意識は自分自身に対しても向いているよう。彼が思う美意識は、毎日を楽しく過ごすために欠かせないものでもある。

⎯⎯ 山時さんが思う「美意識」とは?

 自分のテンションを上げるために必要な仕込みというか、自信につながる大切な準備だと思っています。前の晩にスキンケアをしっかりした日は、朝起きて自分の顔がきれいになっていたら嬉しいじゃないですか。それだけで1日の気分が変わると思うんです。

 毎日を楽しみたい、美容はそのためにやっているという感覚です。美意識は、自分の機嫌を取ることにもつながるのかなと思います。
山時聡真(さんとき・そうま)
2005年6月6日生まれ、東京都出身。5歳から芸能活動を始め、2016年に俳優デビュー。NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」や、映画「約束のネバーランド」「ラーゲリより愛を込めて」など、話題作に多数出演。2023年にはスタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」で主人公・眞人の声を担当した。2026年は映画「90メートル」や、ドラマ「時すでにおスシ!?」(TBS系)、現在公開中の映画「ブルーロック」に出演。今後の待機作に映画「高校生家族」(2027年1月8日公開)がある。また、W主演を務めるドラマヤングシナリオ大賞 「もうええわ」(CX)が関東ローカルで10月3日(土)13:30〜放送予定。Instagramは@soma_santoki_official
styling: Soma Santoki | photography: Hikaru Nagumo, casting: Rika Yamaguchi, editing: Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.09.11