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バナリパ×南貴之の"緑ある限定空間" 植物を監修する渡来徹とは?

バナリパ×南貴之の

 サンフランシスコ生まれのブランド「BANANA REPUBLIC(バナナ・リパブリック)」が、「1LDK(ワンエルディーケー)」などを手がけた南貴之氏と再びタッグを組み、新宿に期間限定ショップをオープンしたので行ってきました。今回は「服」と「植物」を融合させた新感覚の空間がルミネ 2に出現。モノトーンでまとめたシックな「BANANA REPUBLIC」の新作に、グリーンの植物がとても映えています。これら植物をキュレーションしたのは青山の花店「Tumbler & FLOWERS」の渡来徹氏。「何やら渡来さんの花店は"面白い"らしい」という噂を聞いて、実際にお店に行ってきました。

「Tumbler & FLOWERS」が提案する花の在り方とは?

「Tumbler & FLOWERS」のHP(http://tumblerandflowers.com/)を見てみると「ライター/編集者として積み重ねてきた経験や時代感をプラスし、今の生活空間に即した花をご案内します」と説明。実は渡来氏は、POPEYEなどを手がけていた編集者。多忙な仕事のなか、いけばな小原流で学びをスタートし、その後いけばなの講師として独立。「Tumbler & FLOWERS」は、2012年に渡来氏の教室兼花店、アトリエなんですね。

お店の住所は東京都渋谷区神宮前5-36-6。青山の奥地にあるケーリーマンションの1階です。

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お店の中に入ってみると、生花とドライフラワー、そしてインテリアにより、日本とは思えないような空間が広がっています。

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奥の部屋にある花店スペースへ。ジブリの世界に迷い込んだような雰囲気です。装花やブーケなども承っているということ。いけばな教室でありながら、置いてある花はどれも「生け花には適さない花」だそうですが、現代にあった花と身近な器で生け花を教えるのが渡来流。HPで掲げている「今の生活空間に即した花」はこういう意味だったのですね。

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生け花教室には、ファッションやデザイン分野で働く生徒さんも多いのだとか。

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「体験レッスンも可能」ということで、小原流に入って最初に習う基礎の基礎「たてるかたち」を体験させてもらいました。植物の立つ姿の美しさを4本の花で表現する「たてるかたち」は「主枝」、「役枝」、「客枝」の3軸を基に、花を生けていきます。「好きな花でどうぞ」ということで、"いけばな"のイメージからはほど遠いヤギグリーンという薔薇を2本、ダウカスという花を2本セレクト。

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写真左約30分かけて完成させた生け花初挑戦の私の作品。そして、右は渡来氏が生けた作品。当然ですが完成度は愕然とした差です。「花をしっかり観察し、その花の良いところを活かして、360°どこから見ても美しい空間をつくるよう心がけてください」という言葉通り、本当にどこから見ても美しい作品でした。

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渡来さん曰く、「センスの良し悪しは、他者からの共感の数で決まるものです。アプローチの仕方は人それぞれで、共感を得ることが多ければセンスがいいと一般的には言われます。花を観察し、生かしていく『生け花』は、そういったアプローチの視点を磨く作業でもあります」。なるほど。ファッションやデザイン従事者が、この教室に通っているという理由が理解できました。

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バナリパで提案する「グリーン」とは?

 南氏は、表参道の246COMMONで5月に開催されたポップアップショップ「BANANA REPUBLIC POP‐UP SHOP Curated by Takayuki Minami」で「BANANA REPUBLIC」と初タッグを組みました。その時は「カリフォルニア生まれの小物類を加えて、『BANANA REPUBLIC』のモダンアメリカンスタイルを再編集した」ということでしたが、今回は小物類は一切なく、「植物」のみ。

参照:【インタビュー】バナリパ×日本のクリエイティブディレクターの幸せな結婚〜南貴之に聞く〜

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今回、南氏が目指したのは「植物との共存」。実は「Tumbler & FLOWERS」の隣に事務所を構えていたことから渡来氏とは親交が深かったそうで、今回「植物」を通じてサンフランシスコのライフスタイルを表現したいと思い、渡来氏にオファーしたそうです。

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9月20日には、ワークショップと題して渡来氏が店頭に立ち、テラコッタの選び方や植え替え、アレンジ方法等を接客するそう。「Tumbler & FLOWERS」に訪れた際には、イベントのために渡来さんがペイントした鉢植えもたくさんありました。「BANANA REPUBLIC」の今季のテーマを反映させ、モノトーンで仕上げられています。

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植物を選んで、好きな鉢に植え替えます。


banana-20140902_017.jpg例えば、グレーの大きめの鉢とふわふわしたサボテンをセレクトすると、渡来さんがこんな感じで植え替えてくれます。

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いかがでしょうか?

「器をどこから見るかもポイントです。器を観察して自分がここだと思うポイントを手前にして、そこに植える植物の向きもしっかり観察して植えていきます。そういうことから、グリーンのある生活を身近に感じてもらえる機会になればいいですね」と言う渡来氏。

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南氏は開催にあたり、「10年あまり続けてきたいけばな小原流のかたちをもとに、ライター・編集者として積み重ねてきた経験や時代感をプラスし、今の生活空間に即した花の提案が見所です」というコメントを寄せていました。

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日本でもライフスタイルという言葉が浸透してきましたが、限定店「BANANA REPUBLIC POP-UP SHOP Curated by Takayuki Minami」では改めて自分の感性を見つめ直せる機会になるかも?渡来氏のワークショップは20日の13時30分〜18時まで。