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サンフランシスコ・ニューヨークを拠点とするグローバル市場向けクリエイティブエージェンシー

社内でコンテンツを制作するメリットとは?

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よく知られたブランドは顧客に購入されやすい。あなたがスーパーマーケットに行ったときのことを思い出して欲しい。スーパーマーケットでは25,000個もの商品が目に入ってくる。あなたは当然そのなかで良い物を購入したいと思っているだろう。では、購入する際はどんな基準で商品を選ぶのだろうか?

ブランド力とは

そこでブランド力が重要となってくる。ブランド力は商品のイメージに直結している。その名前やパッケージをみて顧客はそれがどういうものなのかを無意識に予想している。そのイメージは顧客の体験によって形成されたものであり、ブランドマネージャーがプロモーションによって顧客に与えた体験である。

わたしはサンフランシスコにきてまだ日が浅いので、特にアメリカのスーパーマケットにならんでいる食品ブランドについての知識はほぼ皆無である。日本にいるときは見慣れた商品名とブランド名ですぐに欲しい商品を手に取ることができたのだが、なにも情報を得ていない状態でスーパーの棚を見上げても、何を選んでいいのか検討がつかなかった。

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そのとき、いままで選んでいた食品はブランドから与えられたイメージをもとに無意識に手にとっていたもので、自分で選び抜いて、試して、こだわって選んだものはなかったのだと気がついた。

顧客はそのブランドからよいイメージを受け取り続ける限り、そのブランドの価値を信じ続ける。言い換えると、ブランドマネージャーのプロモーション戦略が成功しているのであれば、顧客はそれぞれのチャネルからブランドの的確な情報を得て、そのブランドのことをいつも思い出すだろう。

デジタルメディアによる顧客との接点の増加

テレビ広告が大きな力を持っていたころは、ブランド名を潜在顧客に浸透させるために、30秒のテレビCM必要なアイデアを考え、企画提案し、制作することに数ヶ月を要していた。現在ではテクノロジーの発達により、ブランドのコンテンツを紹介するためのプラットフォームが増加した。そのため、テレビCMだけのために使える時間が少なくなってきた。

FacebookやTwitter、Instagramのようなソーシャルメディアでは簡単に短い動画を投稿することが可能となった。コンテンツを簡単に制作できるからこそ、社内でブランディング戦略をしっかりと策定し、コンテンツに反映していくべきではないのだろうか?

例えば、ペプシやオレオはブランディング形成において、デジタルコンテンツが最も重要と位置づけをしており、デジタルメディアマーケティングのためのコンテンツを社内で作成している。

現在のコンテンツプロダクションは便利、早い、コストが安いということが要求されている。特に、デジタル世代を魅了するためにはトレンド性の高いコンテンツを制作する必要がある。インターネット上の流行をいち早くおさえたコンテンツをユーザーに届けるためには社内でコンテンツ制作専用の部署を作り、タイムリーに発信していくのが最適な方法なのではなだろうか?

社内でコンテンツを制作するメリットとして、高いクオリティーの追求と、顧客のフィードバックを反映しやすいといった点があげられる。

早く、高いクオリティーの追求

大きな代理店にコンテンツ制作を依頼した場合、何社ともミーティングをして、代理店が何度もプレゼンテーションを行い、やっと企画が通ったと思えば、さらに上からの判断により、提案をやり直してもらわなければならない場合が少なくない。結果として判断をくだされるまでに時間がかかり、コンテンツのトレンドは過ぎ去ってしまう。

しかし、社内制作でその部署にコンテンツ配信の権限が付与されている場合、スタッフは良いコンテンツを制作するためだけに時間をさくことができ、すぐに配信できる。代理店に共有しなければいけないブランド形成のためのガイドラインや多くのコミュニケーションを必要としないのである。

社内制作は短い場合、たった1時間でコンテンツを完成させることができる。さらにコンテンツが YouTube, Facebook, Twitter, Instagram, Snapchat, Pinterest上に既に存在している場合はそれぞれのプラットフォームに合わせて流用することも可能である。

Blue Bottle Coffeeの事例

例えば、Blue Bottle Coffeeではそれぞれのソーシャルメディアチャネルで異なるコンテンツを配信し、リアルタイム投稿、さらによいコンテンツは他のメディアでも配信している。

Instagram

コーヒーと共に楽しむ生活
スタッフがすきなコーヒーの紹介
新しいコーヒーの飲み方の提案
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Webサイトコンテンツ

商品とおすすめの飲み方
商品ができたストーリー
商品の紹介
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Facebook

来店されたお客様の様子
お客様とBlue Bottleとのストーリー
Webサイトのコンテンツの紹介
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ブランドに最も近い

社内のコンテンツ制作者は代理店よりも自分のブランドについてよく知っている、さらに社内の必要な人物ともすぐにコンタクトをとることが可能であり、コンテンツ制作のための情報収集を短時間で行うことが可能である。

代理店に頼らず、社内でコンテンツを制作する場合、ブランドマネージャーはデジタルメディアやコンテンツ作成に関する深い知識が必要である。デジタルメディアはテクノロジーの進歩により、急速な変化が起こり続けている。最新の情報を仕入れ、勉強し続けることによって、より良いコンテンツ作成の指揮とブランド戦略の意思決定ができるのではないだろうか。

参考:
Pepsi Introduces an Internal Content Agency
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