IMAGE by: Allege.
「フルス(fluss)」のデザイナー 児玉耀が、「アレッジ(Allege.)」のデザインチームに2024年秋冬シーズンから参画する。同コレクションのデリバリーは9月から10月頃を予定している。
アレッジは2011年にデビューし、「ベーシックウェアの可能性を追求」をコンセプトに展開してきた。児玉へのオファーの理由をブランド側は「ベーシックウェアとは、日々自然な形でアップデートされ、進化していくもの。ブランドにもそうした変化が必要です。児玉さんなら、アレッジらしさを汲み取りながら、自然な形で新たな変化をもたらしてくださると考えました」と説明している。
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自分の軸とは異なるブランドでのクリエイションに興味があったという児玉は、今後も今まで通りフルスを継続しながらアレッジに参画。チームでディスカッションを重ねながらコレクションを製作していく。
児玉の参加に伴いブランドロゴも一新。シャープな印象のあったサンセリフ体から、しなやかでエレガントさのあるセリフ体のフォントに変更した。2024年秋冬コレクションでは、アレッジが定番として展開する「カネマサ(KANEMASA)」のシャツやデニムパンツなど既存型も含め全35型をラインナップする。
フルスのコレクションが、特定の人物像や世界観を描いているのに対して、アレッジではプロダクト自体が着こなしやすいかどうかを追求するという対極のアプローチをとっている。アレッジでは、フルスとは異なるリアリティや、児玉自身が日常的に着たいと思えるアイテム、ディテールを追求。過去に、「スタイリングを組んでる時が1番楽しい」と話していた通り、スタイリングを組みながら着用シーンを想像してデザインを考えているという。ディテールにこだわりながらも、ベーシックで着回しが利き、普段使いのアイテムとも合わせやすいシェイプや素材を採用している。
「ベーシック」と表現される製品の中には、ファストファッションからラグジュアリーまで様々なものがあるが、今シーズンで児玉が目指す新しいアレッジのベーシックは手仕事のエッセンスがある「上質でシンプルながら、少しだけ特別感のあるもの」。初のコレクションは、黒やグレー、ベージュに加え、爽やかなブルーや落ち着きのあるブラウンやパープルといった穏やかながら新鮮さのある中間色を揃えたカラーパレットや、Tシャツやフーディーの紐に加えられたステッチワーク、数を多めに揃えたニットウェアなど随所に児玉らしさが感じられる仕上がりとなった。
また、児玉はアレッジのウィメンズアイテムも手掛けており、今シーズンはニットのワンピース(2万9700円)、フレアパンツ(3万4100円)スリーブを結んだり袖を通したりと様々な着方ができるビスチェ(2万8600円)の3型と、ハマグリ刺繍が施されたスカーフ(1万9800円/全て税込)をラインナップ。今後はもっと多様なウィメンズアイテムにも挑戦したいとし、デニムやドレス、スイムウェアの展開も視野に入れているという。
児玉は、「10年以上続くブランドの歴史を大切にしながらも、新鮮さを出していきたいです。普段シンプルなものや黒ばかり着ているといった人にとっても手に取りやすいような、新鮮な色合いやディテールを提案していけたら嬉しいです」と意気込みを語っている。
◾️アレッジ:Instagram
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