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欧州雑貨タイガーと日本発アソコ 100円ショップとの違い

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ファッション流通コンサルタント ディマンドワークス代表 齊藤孝浩

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 7月2日の日経新聞、繊研新聞、3日の日経MJによれば、サザビーリーグが欧州雑貨店「タイガーコペンハーゲン」を日本で運営するゼブラジャパンの第三者割当増資を引き受け、株式の50%を取得したとのこと。

 出資後のゼブラジャパンの資本金は3億5000万円、今後日本での「タイガーコペンハーゲン」の運営はサザビーが主導し、年内に都内にオープンする2号店を皮切りに5年以内に50店舗の出店を目指すとのこと。

 タイガーコペンハーゲンHP

 昨年夏に大阪に一号店をオープンし、あまりの売れ行きで商品供給が間に合わず、休業を繰り返すという不名誉な事態で話題を呼んだ?タイガーですが・・・サザビーという日本のライススタイルマーケットの勝ち組、強い味方をパートナーに再スタート、いいですね。

 私もタイガーの日本での多店舗化には大いに期待をしております。

 昨年バルセロナで一度、今年大阪アメ村で一度、タイガーを覗きましたが、日本に新しい需要を創出する、とても素敵で楽しい業態、個人的にも大好きな店のひとつですね。

 昨年のオープン後、メディアの取材では、単価が近いことから、タイガーと遊心クリエーションが運営する「ASOKO(アソコ)」(大阪南堀江)とともに100円ショップが比較される報道が多かったようですが・・・店舗に行かれた方はお判りのように、

 タイガーやASOKO(アソコ)と ダイソーなどの100円ショップは全く別物です。

 ASOKO(アソコ)HP

 何が違うかと言うと・・・

 100円ショップも品数が多く、こんなものでも100円(税込105円)で買えるの?とびっくりすることも少なくないですが・・・

 要は「自分のため」に買う店=「ご自宅用」であり、ある意味、これでいい(十分)という、どちらかというと、妥協や間に合わせ需要に応えたものであり、それ以上のものではないでしょう。

 一方、タイガーやASOKO(アソコ)は、自分のためというよりは「誰かのため」に買う雑貨店。

 きっと自分のために買うにしても、使ってウキウキしている自分や、誰かに見せた時の談笑や、大切な人にプレゼントした時のサプライズな場面を思い浮かべながらお買いものを楽しんでいるのではないでしょうか?

 楽しいひと時を共にできる雑貨を、ショッピング中にも楽しめ、大事な人と共有した時にも楽しめる、という「二度おいしい」?コトを、それも衝動買いできる価格で提供している。

 という意味で、タイガーやASOKO(アソコ)は低価格で楽しめるエンターテイメントストアなんですよね。

 欧米なんかではホームパーティーなども多いのでよく見かける商品群かも知れませんが、日本では全く新しい需要を創出する業態になる、と期待しております。

 タイガーと同じところを狙いながら、日本のファッション企業らしい質感にこだわった「ASOKO(アソコ)にも是非頑張っていただき、競演、相乗効果で市場を開拓してもらいたいですね。

 タイガーやASOKO(アソコ)のようなエンターテイメント雑貨店を見ていると、仕事柄 気になってしまうのですが(笑)・・・

 そんな新しい需要を創出する業態だからこそ、品ぞろえ(MD)や在庫コントロールなどの運営も100円ショップや他の雑貨店とは変わってくるのでしょうね。

 例えば、年間定番品や売れ筋を切らさないように補充する、という発想ではなく・・・きっとカテゴリー(この場合は「シーン」でしょうか)と売場構成はある程度固定しておきながら・・・売り切り御免の商品を次々に入れ替えて行くような・・・そんなファストファッション的なオペレーションがふさわしいんでしょうね、と。

 いち雑貨ファンとしても、これから、タイガー、ASOKO(アソコ)両社の多店舗化と市場の拡大を楽しみにしております。

齊藤孝浩

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