Mitsuhiro Minami

メンズファッション雑誌 内容と部数の相関関係を考える

南 充浩

繊維業界記者・ライター兼広報アドバイザー

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 今日はちょっとお気楽に。
30代~40代向けメンズファッション雑誌で、現在もっとも印刷部数が多いのが「Safari」である。

http://www.j-magazine.or.jp/magadata/?module=list&action=list

今年4月~6月の3ヶ月間における1号あたりの平均印刷部数によると、
Safariは16万2167部である。
この3ヶ月間は平均して毎月16万2000部強の印刷を行ったということになる。

元祖、オヤジ系雑誌として名高い「Leon」は8万4434部であり、Safariの半分程度の印刷部数となっている。
そういう意味ではSafariの印刷部数は圧倒的だ。

同じ並びだとUomoは5万部、メンズEXは4万4667部という状態である。
またメンズプレシャスなんて3万6500部しかないので、この雑誌はあとどれだけ存続できるのだろうかと要らぬお節介ながら心配になる。

店頭で各誌を読み比べてみた個人的感想だが、毎号内容がもっとも変わり映えしないのがSafariだと感じる。
メンズの洋服はバリエーションが少ないので、春夏秋冬のそれぞれのシーズンで登場するアイテムは決まっている。
とくに夏物なんてポロシャツ、Tシャツ、半袖シャツ、短パン程度である。
あとは腕時計、靴、アクセサリー、などなどだろう。

だからどの雑誌を見ても、夏の3ヶ月間は毎号あまり変わり映えがしない。
しかし、その中でもSafariの変わり映えのなさは突出している。
個人的印象論だが、6月号と7月号と8月号がまるっきり同じ内容だと言われても筆者は驚かない。
むしろ納得する。それほど似ていると感じる。

さらにいえば、去年の号と一昨年の号と今年の号でもそれほど変わり映えがしない。
個人的には、毎シーズンほぼ同じことを掲載しているのではないかと感じてしまうほどだ。
Safariに関していえば、毎シーズン、ほんとに変わらない。

Leonは意外に手を変え品を変え毎号ある程度変化をつけている。
最近は洋服よりも飲食店であったり、住居であったり、ナイトクラブであったりとライフスタイル?的要素が多くなっており、これも彼らなりの他誌との差別化なのだろう。
ただし、そういうリッチでリア充なオヤジたちのライフスタイルを、赤貧な筆者は体験したことがないので、読み飛ばすだけなのだが。

20代向けのメンズファッション雑誌で変わり映えがしないと感じるのはメンズジョーカーだ。
スタイリングも毎号あまり変わらない。春夏秋冬と決まったスタイルを淡々と紹介しているように見える。
もちろん私見なので、私はそう感じないという人がいても不思議ではない。

しかし、後発雑誌にもかかわらず、印刷部数はけっこう多い。
この年代では王者であるメンズノンノとさほど変わらない。むしろメンズジョーカーの方が部数が多い期間もある。

ちなみに今年4月~6月までの3ヶ月間の1カ月当たりの平均印刷部数は

メンズノンノが14万部
メンズジョーカーが15万24部

である。


さて、先日、お兄系ファッション雑誌「メンズエッグ」が廃刊となった。

その理由として http://t-f-n.blogspot.jp/2013/10/mens-egg.html では

1、雑誌のテイストがトレンドに応じて徐々に変化していった。
2、お兄系というファッションを好む層が激減した

の2点を挙げている。

公称発行部数25万部を唱えていたこともあるそうだが、25万部もあれば雑誌は廃刊にはならない。
末期には発行部数が相当減少していたのだろうと推測される。


こうして見ると、メンズのファッション、とくにファッション雑誌はテイストが変わらない方が支持を集めやすいのではないかと思えてくる。
ちなみにコテコテのミリタリー、ビンテージ系の雑誌「ライトニング」の印刷部数は10万3634部(今年4月~6月)で、「メンズクラブ」は6万1734部(同期間)である。

もちろん、両雑誌とも定期的にリニューアルを繰り返しているが、昔の面影が無くなった度合いでいうならメンズクラブの方が高い。昔親しんでいたころの面影はほとんどない。
ライトニングはいささかマイルドになったとはいえ、面影は残っていると感じる。

今回はあくまでも私見で確証はないが、メンズファッション雑誌において、変わり映えのなさと印刷部数の多さには何らかの相関関係があるように思えて仕方がないのだが。

南 充浩

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