Fumitoshi Goto

アマゾン、プライムデーを前に過去最高益

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンが28日に発表した第2四半期(4月~6月期)では過去最高益となった。成長を続けるネット通販にクラウド・コンピューティング・サービスの急伸が売上を押し上げた形だ。売上高は前年同期の231.9億ドルから304.0億ドルと31%の増加した。内訳は北米事業部の売上高が176.7億ドルと前年同期から28%の増加、海外事業部の売上は98.4億ドルと前年同期比30%の増加、クラウド・コンピューティング・サービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は28.9億ドルと前年同期比58.2%の増加となった。AWSの今年上半期となる6ヶ月間の売上高は55億ドルとなり、同社CEOジェフ・ベゾス氏が掲げる今年度のAWS売上高100億ドルを突破する勢いとなっている。同社の純利益は8.57億ドルとなり、純利益が過去最高となった。前年同期の9,200万ドルからは9倍となる記録的な伸び。アマゾンは5四半期続いて黒字化を達成している。 なお1日当たりの注文数で過去最高となったプライム会員限定セールの「プライムデー」は7月13日だっため今回の決算には含まれていない。プライムデーは昨年、創業から20年を迎えることを記念し始めた24時間限定セールだ。2回目となる今年のプライムデーは、アメリカや日本、イギリスなど10か国で同時に行われ、セール対象商品が世界で10万品目となっていた。年会費99ドルのプライム会員限定のセールだが、非会員でも30日間のお試し無料会員に登録することでプライムデーに参加可能となる。今年のプライムデーの販売数は昨年のプライムデーと比べて10ヶ国全体で60%以上増加し、アメリカだけでも50%を超える増加だった。

トップ画像:アマゾン・フレッシュの宅配バン。

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アマゾンの売上高と純利益の推移(四半期ベース:2009年~)。売上高は前年同期の231.9億ドルから304.0億ドルと31%の増加した。純利益は8.57億ドルとなり過去最高となった。前年同期の9,200万ドルからは9倍となる記録的な伸びだ。アマゾンは5四半期続いて黒字化を達成している。ただ、純利益が過去最高といっても、売上高の2.8%でしかない。売上の多くが投資に向かっていることに恐ろしさを感じる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「人々の毎日の暮らしを豊かにする」とコミットするチェーンストアでは、アメリカ市場で生き残ることはできません。モノによる豊かさは、モノがない時代に育った人の考えでしかありません。アマゾンは店がなくても毎日の暮らしを豊かにしていることを証明しているのです。これから消費の中核となる世代が台頭すればさらに「店がなくても事足りる」購買行動となります。チェーンストアに対する考えを改めないことには、今も成長をし続けるアマゾンの前では厳しい状況になるだけです。アマゾンの商品数は3億以上、ラスト・ワン・マイルは日進月歩で短くなっています。台頭する世代は子供の頃からネットに慣れたミレニアル世代。リアル店舗を多店舗展開しても上手くいく時代ではありません。当社が開発した「リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略セミナー」ではそれを実証・実演して見せています。
アマゾンの売上高推移のグラフを見て危機感を覚えないなら、商人としてのセンスがなくなってきています。

後藤文俊

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