Fashion スタイル・トレンド

2019年トレンド予測のヒントに、今ファッション業界で気になる5つの"スモールトピックス"

 バーチャルインフルエンサーの台頭ダイエットプラダ(Diet Prada)の拡散によるブランドの炎上メンズコスメ市場の拡大フィービーロス…。2018年もファッション業界では様々なトピックスが話題になりました。今回は、大きく取り上げられたトピックスの影に隠れた、"スモールトピックス"をピックアップ。おさえておくと、2019年にファッション業界で目にするモノゴトのヒントが見えてくるかもしれません。

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1. 次に注目すべき"企業ロゴ"はハーゲンダッツ?

 2016年頃から「イケア」や「DHL」などファッション業界外のブランドや企業のロゴブームが続いていますが、2019年に注目すべきは「ハーゲンダッツ」かも? 誰もが知る人気アイスクリームブランドですが、70〜90年代頃にハーゲンダッツの従業員用に作られていたTシャツに近年人気が集まっています。フロントにハーゲンダッツのロゴ、バックに「COOKIE & CREAM」などフレーバーが入れられた遊び心溢れるデザインで、イアン・マッケイ(Ian MacKaye)やヘンリー・ロリンズ(Henry Rollins)といったミュージシャンがかつてこのTシャツを着てハーゲンダッツで勤務していたことによる音楽ファンからの支持も後押しし、古着のTシャツやスウェットの価格が高騰。メルカリでは、1〜2万円超でTシャツやスウェットが取引されるケースも見られます。

 2018年11月には、若者から支持を集めるクリエイティブチーム「クリエイティブドラッグストア(Creative Drug Store)」が、ハーゲンダッツのロゴをサンプリングしたTシャツやスウェットを製作。ラッパーBIMの楽曲「BUDDY」のミュージックビデオ内に登場したアイテムで、ライブイベント会場などで販売されました。

2. "あの人"の加入によって、ファッション業界におけるYouTubeの存在感が高まる

 2018年6月、米「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」や「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」出身のエディター デレク・ブラスバーグ(Derek Blasberg)がユーチューブ(YouTube)に加入。同氏の加入に伴い、新たに立ち上げられたファッション&ビューティーコンテンツ・パートナーシップ部門を率いています。

 セレブリティとの親交が深く、業界内で顔が広いブラスバーグの参加によって、2018年下半期からはユーチューブのファッションコンテンツが徐々に充実。9月に行われたニューヨークファッションウィークでは、注目度が高かったリアーナ(Rihanna)のランジェリーブランド「Savage x Fenty」のランウェイショーを生中継し、同月のパリファッションウィークではユーチューブ主催のパーティーをアメリカ大使館で開催。ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)やマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)ら業界人が多く来場しました。また「ディオール(DIOR)」の2019年春夏コレクションショーではパートナーシップを組み、フロントロウに招待された複数の人気ユーチューバーがショーの様子を動画で発信。

 そして11月には、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)らファッション業界の大御所がユーチューブチャンネルを開設。これまでファッション業界におけるSNSはインスタグラム(Instagram)一強でしたが、2019年はユーチューブが対抗馬として注目を集めそうです。

3. 字幕風のクリエイティブが人気に

Sarah Bahbahの作品

 2017年のカラオケ風クリエイティブのブームに続く形で、2018年は"映画字幕風"クリエイティブが人気を集めました。火付け役は、インスタグラムでミレニアル世代から絶大な支持を集めるアーティストSarah Bahbah。黄色や白の文字でセリフのような英語字幕を入れており、どこかノスタルジックでシュールさもある世界観が今のムードともマッチしています。

 今年は「ディオール」の2018年秋冬キャンペーンヴィジュアルや、歌手セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)の楽曲「Back To You」のミュージックビデオなどでも"映画字幕風"クリエイティブが登場し注目を集めました。

4. "ノーバッグ派"増える?おしゃれなフィッシングベストやボディバッグが急増

 フィッシングベストやウエストバッグがトレンドアイテムの仲間入りを果たした2018年。バッグを持たずに出かけられる機能性や必死すぎないカジュアルさがウケ、2019年春夏シーズンはさらに"ノーバッグ"派向けのアイテムが増えそうです。「フェンディ(FENDI)」や「Matthew Adams Dolan」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGILABLOH™)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」メンズなど多くのブランドがユーティリティベルトやビッグポケット付きのジャケット、ボディバッグといった"着るバッグ"のようなアイテムを発表しています。

「フェンディ」2019年春夏コレクション

5. ロゴ刷新は"サンセリフ体"が主流

 2018年は、ラグジュアリーからストリートまで多くのブランドがロゴを変更。ここ2年ほどは「バーバリー(Burberry)」や「バルマン(BALMAIN)」「セリーヌ(CELINE)」「リモワ(RIMOWA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ベルルッティ(Berluti)」「カルバン クライン(Calvin Klein)」など、サンセリフ(sans-serif)体に変更するブランドがほとんどで、「どのブランドもロゴが似てきている」といった指摘や困惑する声も出てきています。なお、海外のビッグメゾンのロゴ変更が目立ちましたが、国内でも「ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.)」「スナイデル(snidel)」「チャオパニック(CIAOPANIC)」といったブランドがロゴ変更を発表しており、いずれもサンセリフ体を選んでいます。デジタル化の影響からか、視認性が高いと言われるフラットなロゴデザイン人気は今後も継続しそうです。

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