Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion 主要ニュース

LVMHのティファニー買収、ラグビーW杯特需、中国で炎上ラッシュ......編集部が選ぶ2019年下半期ニュース7選

Image by: FASHIONSNAP.COM

 2019年も残りわずか。改元をはじめ、時代の移り変わりを象徴する出来事が多かった上半期に続き、下半期はLVMHのティファニー買収をはじめとする大型M&A案件が立て続けに発表され、業界の勢力図が大きく変わろうとしている。2020年を迎える前に知っておくべき下半期の出来事を、担当記者による"編集部メモ"とあわせて7つのトピックスで振り返る。

— ADの後に記事が続きます —

<目次>
1. ファッション業界で続く大型M&A
2. 独立国表記を巡り中国で炎上相次ぐ
3. ファッション業界にラグビーW杯特需
4. 渋谷で商業施設の開業ラッシュ
5. 低価格の外資系ブランドが続々と撤退
6. 女性の仕事服の規制に関心集まる
7. ラグジュアリーブランドも本腰を入れるサステナブルな協定

ファッション業界で続く大型M&A

ティファニーの店舗

 ファッション業界で大規模なM&Aの動きが目立った。特に注目を集めたのは、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループ(以下、LVMH)による「ティファニー(Tiffany & Co.)」の買収。その額は162億米ドル(約1兆7,600億円)にのぼり、LVMHグループ最大級の投資案件となった。

 LVMHのライバル企業 ケリング(KERING)は「モンクレール(MONCLER)」の買収を模索中。「ドクターマーチン(Dr.Martens)」もオーナー企業Permiraが競合相手のカーライル・グループに1,400億円で売却することが囁かれている。また、破産申請をした「バーニーズ ニューヨーク(Barneys New York)」はファッションライセンス事業を行うオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group)に身売りすることで清算を逃れたが、バーニーズの競合に当たる「サックス・フィフス・アヴェニュー(Saks Fifth Avenue)」にブランド使用権を譲渡するという条件付き。M&Aにより業界全体の勢力図が大きく変わろうとしている。

 日本国内では、ソフトバンク傘下のZホールディングスがファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOを約4,000億円で買収。EC事業の取扱高において楽天やAmazonを射程圏内に捉えた。しかしZOZO買収を利益相反行為と捉えたのか、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長がソフトバンクグループの社外取締役を退任すると発表。柳井氏は18年間にわたり同職を務めてきたこともあり、世間を騒がせた。

 M&Aはコスメ業界でも相次いでいる。エスティ ローダーは韓国コスメ「ドクタージャルト(Dr. Jart+)」の親会社ハブ&ビー(Have & Be)を買収。「グッチ(GUCCI)」「クロエ(Chloé)」など多数のビューティープロダクトを手掛けるコティは、カイリー・ジェンナーのビューティー事業の過半数株式を650億円で取得し、傘下に収めた。

<編集部メモ>
 LVMHにとって最大のM&Aとなったティファニーの買収。事業別売上が全体の4%に留まっているウォッチ&ジュエリー部門を補強するだけではなく、グループ全体の売上高を底上げし、ケリングやリシュモンといった競合に大きく差をつけることになります。コスメ業界では、昨年にロレアル(L'OREAL)が「スリーシーイー(3CE)」を展開するナンダ(Nanda)を完全子会社化しており、欧米企業によるKビューティーへの参入が今後も広がっていきそうです。(記者N)

次のページは>>独立国表記を巡り中国で炎上相次ぐ

最新の関連記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング