シタテル代表取締役CEO河野秀和氏
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Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion

シタテルがEC開設から商品発送までサポートする「スペック」本格稼働、非アパレル企業の衣服生産促進

シタテル代表取締役CEO河野秀和氏
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 縫製事業専門クラウドソーシングサービスを運営するシタテル(sitateru)が、2020年の事業戦略を発表した。非アパレル事業者を含むDNB(デジタルネイティブブランド)向けのサービス「スペック(SPEC)」、企業の制服・ユニフォーム制作事業「CSTM WORKWEAR」、アパレル企業向けの「シタテルクラウド」の3軸を充実させ、ファッション業界の生産システム変革や環境への負荷削減を目指す。

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 2014年に創業したシタテルは、専門知識を持つコンシェルジュがロット数などを考慮してアパレル企業やブランドと工場をマッチングし、生産面をワンストップでサポートしている。アパレル企業に限らずホテルや各種メーカーの制服、オリジナルアイテムといった衣服カテゴリー全般を手掛けており、現在までに1万5,000社が利用。縫製工場は約900拠点とのネットワークを確立している。昨年7月にはクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)を引き受け先とした第三者割当増資を実施した。

 2020年以降はクールジャパン機構からの出資により、サイトの作成から受注、生産、配送、カスタマーサポートまでを一元管理できるECシステム「スペック(SPEC)」の基盤構築を強化。スペックでは、製品の企画のサポート、サンプルの作成、出来上がったサンプルの撮影、ECサイトへのアップ、注文の受付、発送をシタテルのプラットフォームが請け負う。生産は受注分のみのため、余剰在庫がほぼゼロになり、環境への負荷削減も意識しているという。2018年からβ版を提供していたが、昨年12月から本格的に導入を受け付けている。顧客層にはD2CブランドをはじめとしたDNBを想定しているが、ユーチューバーやインフルエンサーのグッズ、非アパレル企業のイベント用物販など、アパレルのノウハウがない層も視野に入れる。サービス利用時の初期費用はかからず、商品の総売上から約20%をライセンスフィーとして受け取ることができる。

 ユニフォーム制作事業では、これまでよりも生地やディテールの細かい選択肢を充実させたCSTM WORKWEARを1月末から提供している。カスタムサイト上のUXやUIの機能も向上させたという。

 アパレル企業向けの新サービスであるシタテルクラウドは、アイテムの仕様書や生産データ等を一括で管理し、工場と企業の双方が自由にアクセス可能。これまでExcelシートや様々な規格の書類で管理していたことで発生していた人的・時間的コストの削減につなげるという。現在は数社のみにテスト運用しており、実装に向けてシステム基盤を強化している。

 シタテルの河野秀和代表取締役はスペックやシタテルクラウドについて、「アパレル企業はCO2排出量や水質汚染、綿花栽培における殺虫剤の使用で環境に対してかなりの負荷をかけている。生産時の負荷に加えて在庫ロス問題もある。当社のシステムは受注生産で基本的に余剰はゼロ。生産時のコストもデータを収集することでより効率的な稼働を検討することができる」とサステナブルな生産体制の構築に貢献できると説明。3つのシステムの売上高や契約社数などの直近の目標値は非公開だが、「将来的には各サービスの提供を通じた企業と工場のネットワークにより、シタテルのクラウド上でコミュニケーションを取り合えるプラットフォームとして運営していきたい」と話した。

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