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家庭にあるものでできる革製品の応急ケアとは?

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こんにちは、タニグチレイです。

革製品を使用していて常にケアをする方はこまめにされていると思います。
例えるなら毎日のお肌のケアのように。
そこまでは大げさかもしれませんが革製品も元は動物の皮膚。
長く愛用するためには定期的に行うケアが大事。

とはいえ、わかっていてもなかなかできなかったりついサボってしまったりという方も多いでしょう。
家に帰ればばっちりケアグッズ揃ってます!というわけでもなかったり。

そこで今回はケアグッズがちゃんと揃ってないけど緊急時に家庭にあものでなんとか凌ぐ方法を書いてみたいと思います。
あくまで応急処置であり、これなら大丈夫ということではありませんのでお気をつけくださいね。

帰りに急な土砂降りで革靴が中までびしょびしょになってしまったら新聞紙を使って水分を取り除く

駅の改札を出て歩いていたら急な豪雨で避難するより少しでも早く帰ってしまった方がいい。
そんな場面に出くわすこともありますよね。
2〜3分で着くなら中まで濡れることはないかもしれませんが10分くらい歩かないといけないなんてことになると相当雨を含んでしまいます。
その後脱いだまま何もせず自然乾燥させてしまうと型崩れや水染みに繋がる恐れがあります。
型崩れの原因として考えられるのは水に濡れた革は柔らかくなり乾くにつれ線維が収縮するので元の型と違う状態になってしまうこと。
水染みの原因として考えられるのは革に染み込んだ水が線維間に閉じ込められ抜け切らず乾燥仕切れないこと。

そうならないためにも早めの処置が必要です。

そこでまず用意するものは
・新聞紙
・(不織布)
・(割り箸)
①新聞紙を丸めてつま先に軽く詰める。
②踵の下に何か小さな台のようなものを置きヒールを浮かせ靴の下にも新聞紙を敷く。
③水濡れが酷い場合は靴を丸ごと別の新聞紙で包み数時間後に交換する。
(ただし、パンパンに詰めすぎたり擦れすぎると新聞紙の文字のインクがインソールに移ることも考えられるので注意)

こうやって応急処置をして水分が抜けるように心がけてください。
翌日しっかり乾いた時には水分とともに養分も抜けています。
ですからケアグッズを使用して栄養補給などのメンテナンスは結局必要です。
そこは忘れないでくださいね。

もし革の表面に黒ずんだ水ジミができてしまった場合はティッシュを使用してください。
①水ジミの周りにティッシュを被せる。
②少しずつティッシュを上から全体的に濡らしていく(指などで水を含ませていくといいと思います)
③そのまま自然乾燥させると革の中に閉じ込められていた水が引き出され濡らしたティッシュの乾燥と共に抜ける。
④水ジミが無くなっていればクリームなどでケアをして無くなっていなければ①から再度繰り返す。

あと不織布と割り箸ですがシューキーパーの代用です。
新聞紙を丸めて小さめに切り取った不織布の中に入れ靴のつま先に詰める。
不織布に入れる理由はインク移りを避けるためでありアパレルのみなさんの家になら不織布ありそうと思いまして。
丸めた新聞紙と踵の間に割り箸を入れテンションをかけることでこれも応急処置的に代用できます。

これは例えば短期の出張にシューキーパーまで持っていけないという時にいいかもしれませんね。

久しぶりに使おうと思ってカバンを出してみたら少し薄汚れてカサカサしている時には中性洗剤とハンドクリーム

今日のお出かけはしばらく仕舞っていたカバンが使いたいからクロゼットから出してみた。
よく見たらなんとなく薄汚れて見えるし手触りが前よりカサカサしている。
こんなことありませんか?
でもコーディネイト的には今日はこれを合わせて出かけたい。
どうしよう?着替える?

専用のクリーナーや保湿クリームがない時の応急処置。

そこでまず用意するものは
・中性洗剤
・ハンドクリーム
①中性洗剤を水で薄めて汚れが気になる所に指で少しずつ馴染ませる。
②広範囲なら使わなくなったTシャツなどの柔らかい布に含ませて軽く拭く。
(その際は滴らない程度に絞って使う)
③使用していない綺麗な布(同じくTシャツで良い)で全体を乾拭きした後にハンドクリームを手に軽く塗り込む。
④最後にもう一度綺麗な布で全体を満遍なく乾拭きする。

ただしばらく使用していなかったカバンの汚れは今回の代用では正直それほど落ちないかもしれません。
程度や空いた期間にもよりますがやはりすぐに対応するのとしばらくしてから対応するのとでは効果は違います。
ですので出先で汚れてしまったけど家にクリーナーがないなんて時にいいかもしれませんね。

ま、話を戻しまして。

なぜ中性洗剤なのかというと酸性とアルカリ性どちらの性質も持つのでそれぞれの逆の性質の汚れを落とすのに効果的だからです。
さらに肌に優しいものなので革にも代用できます。

物質の酸性やアルカリ性を表す数値(水素イオン指数)はpHという記号で表されます。
スキンケアに詳しい方はこの数値にも詳しいのではないでしょうか。
・・・理科?や科学?で出てきてからこういう皮革を知るまで気にしたことない記号でした・・・。

皮革製品は衣料品でも小物でも人の肌に直接触れる機会が多いものです。
革のpH値や測定方法はISOに既定されているしJISの規定がちゃんとあります。

例えばざっくりと鞣し工程の中で言えば
原皮を強アルカリ液に漬けて脱毛する工程はpH値11〜12.5
弱アルカリ性の皮を酸性溶液に漬け酸性に調整する浸酸(ピックリング工程)はpH値2〜3
染色から加脂も終えて製品革として仕上がった状態ではpH値3〜4
(途中にいくつもいくつも工程がありますがあくまで1工程の目安)
など調整されています。

で、0〜14まである数値の真ん中にあたるpH7が中性。
しっかり汚れを落とすことだけ考えたらアルカリ性のものがいいのかもしれませんがあくまで代用なので強すぎないものがいいでしょう。

製品革のpH値も見てもらったら順当な気もしますしね。
人の健康な皮膚の弱酸性の数値から考えると少し脂性ですね。
加脂してるから当然なんでしょうけど。

ちなみに固形タイプのクリーナーの代わりにプラスチック消しゴムが代用できる場合もありますがこれもあくまで応急処置。

最後は少し話が逸れましたが以上のことはあくまで応急処置としての使用です。
所有している革製品に合わせたケアグッズを使用して定期的にメンテナンスをすることが一番。

ケアは素材の特性や状態によって難しいですが自分で手を加えられるのも革の良さです。
少しずつ慣れていきましょう。

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