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東コレは中止が妥当

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2018年春夏コレクション「コシノヒロコ」より(PHOTO:SEVENTIE TWO)
2018年春夏コレクション「コシノヒロコ」より(PHOTO:SEVENTIE TWO)
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「どうも何か真実を掴んだのではないだろうか」と思えるような感じがする。2月26日、安倍晋三・首相が新型コロナウイルス感染症対策本部で「今後2週間は全国的なスポーツや文化のイベントの中止や延期、規模縮小を要請します。この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要」と述べたのだ。今の感染拡大のスピードだと今後2週間の「自粛」で済むとはとても思えないのだが、安倍首相の発言はいかにも急である。

この日の前々日の2月24日にニューヨークダウが−1036.61ドルの急落。さらに2月25日にも−879.44ドルの大続落、翌2月26日にも−123.77ドル。3日間で2000ドル下落!実に5営業日連続の下落になっている。これはすでに「コロナ・ショック」と呼んでもいいレベルなのではないか。大手投資筋が今回の新型コロナウイルスの真実を知ってしまったかのような一斉の売りなのである。これに追随するかのように東京の日経平均株価も2月25日に−781.33円安で引けて、2月26日も−179.22円、2月27日も−477.96円で引けた。昨年の10月11日以来の2万2000円割れである。どうもただの新型ウイルスによるインフルエンザでないのは株式市場の動きを見ていると分かる。このままズルズルと日経平均株価は2万円を割り込むようなことがあるとこれはやはり「コロナ・ショック相場」として語り継がれることになりそうだ。

こうした状況下で3月17日〜21日のソウル・ファッション・ウィーク、3月25日からの中国ファッション・ウィーク(北京)、3月26日からの上海ファッション・ウィークも中止や延期を発表している。というか、中国では全人代(全国人民代表大会)が延期になっているのだから、ファッション・ウィークがどうのこうのというレベルではない。

では、3月16日〜21日の開催を予定している東京ファッションウィークはどうなるのか。「実施の可否は3月2日(月曜日)に発表する」と2月25日に日本ファッション・ウィーク推進機構は声明を出した。しかし3月2日を待つまでもなく、これは中止あるいは延期されることになるであろう。決して安倍首相に忖度するわけではないだろうが。

ちなみに2月29日に予定されていた「第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション2020spring/summer」は、無観客で開催され、内容をより適した形で再構築した上でLINE LIVE(生中継)とメディア配信されることになり、入場チケットは払い戻しになった。東京コレクションもこうした無観客ショーにしてweb配信されるのかどうか。

東京コレクションは、本来ならばバイヤーとマスコミのために行うショーであるから、カメラマンを入れても観客といってもせいぜい100人ほどのはず。それがファンと称する学生やVIP客なども入れて、ショーの観客が300〜500人に膨れ上がっているのが現状だ。これを機にバイヤーとマスコミに観客を限定したショー開催を各ブランドには望みたいと言っても、従うはずもないだろうが。

いずれにしても、ファッションショーを開催するのかどうかなどというレベルの話ではなくなっているのは安倍首相の話から類推される。最大の焦点は東京五輪・パラリンピックの開催の可否ということになりそうだ。これが中止・延期ということになれば、安倍首相の進退問題にまで発展するのではなかろうか。

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