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海外ブランドの中国進出における新たな挑戦とは?

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(出典元:SneakerConChinaオフィシャルweibo)
中国での流行、トレンド。
過去、それにはアメリカのシーンやカルチャーが常に影響を与えてきた。

中国国内でのスニーカーブーム

2017年、中国のネットTVの音楽番組「THE RAP OF CHINA」がHIPHOPカルチャーを大衆層にまで一気に押し上げたことは記憶に新しい。

2018年には、中国のドメスティックブランドLINING(李宁)が「悟り」をテーマにニューヨークファッションウィークに登場し、中国のナショナルブランドブーム「国潮」の元年となった

2019年は、アメリカのイベント、例えば、Sneaker Con(スニーカーコン)やComplex Con(コンプレックスコン)などが続々と中国に進出を果たした

新型コロナウィルスCOVID-19が発生して世界を一変させ、かつ米中関係が一気に悪化した2020年以降、この流れは止まってしまうのだろうか。それとも、力強く、中国のマーケットに歩みを進めていくのだろうか。

【成都開催】正当な現地のカルチャーとの融合

2019年5月末、スニーカーのフェスともいうべきSneaker Con(スニーカーコン)は、成都のIFSというハイエンドなモールからの深い協力を通じて、新型コロナウィルスCOVID-19の発生後初めてのオフラインイベントを成都で開催した。

今回のSneaker Con(スニーカーコン)は「ミュージアム」というコンセプト。そのコンセプトの中で、バスケットやNBAへの熱が高い中国らしく、先日突然の不慮の事故で亡くなってしまったNBAのレジェンドスター故Kobe Bryant(コービーブライアント)氏への追悼を今回のメインのテーマとした

成都のフードカルチャーやファッションカルチャーも多数紹介された本イベントは、ある意味国際的なスニーカーカルチャーと成都独自のカルチャーの融合ともいえる、貴重なターニングポイントになったともいえるだろう。

実は、Sneaker Con(スニーカーコン)が中国で開催されたのはこれが初めてではない。

2019年5月には、上海のWEST BUND(西岸)で中国初の大型イベントを3日間開催し、その後12月には広州で開催している。その反響を受けての今回の成都での開催となったわけだが、北京や深圳などの国際都市を横目に成都が選ばれたことは、中国現地でもサプライズなできことだった。

単純にデカいイベントや派手なイベントをやりたいわけではなく、現地のカルチャーと融合させることで現地独自のカルチャーも生み出していきたいというSneaker Con(スニーカーコン)の想いもそこにはある。実際、プロモーションの投下量では上海や広州のときほどのインパクトはなかったものの、イベント自体の評価はとても高かったといえる。

Sneaker Con(スニーカーコン)中国エリアの担当者Jerry Wuによると、成都をイベント会場に選んだのはごくごく自然な選択だという。成都の、伝統文化を大切にする一方で新しいものを生み出すことも好きな独特の風土がある土地柄を評価した結果だといえる。

アーティストの活躍とポテンシャル

商業と芸術や文化を結びつけることに近年力を入れてきたIFSは、ファッションにおける中国の第3、あるいは第4の都市としての存在感も強くなっている成都に強く注目している。

実際、成都には「Made in China」のリリースで世界規模で知名度を上げた88rising所属のラップグループHigher Brothersを筆頭に、他にも謝帝(Fat Shady)、胡懿(Kafe Hu)、Tyなど、中国国内で高い評価をもつアーティストも多数存在している。

またその一方で、成都の消費者の、貪欲なまでの消費力も言及に値する。住宅価格や生活コストが他の中国都市部よりもまだ低い成都は、住みやすい都市としての評価も高く、この金銭面のストレスの低さが、好きなものを購入する高い消費力に繋がっているといえる。

実際、Louis Vuitton(ルイヴィトン)を例にとってみると、直営店の売り上げは中国全土で3位に位置している。これは、国際都市の北京や上海に次ぐポジションになっている。

成都にポテンシャルとして備わっている「ユースカルチャーが強い」、「消費能力が高い」、「生活コストから来るプレッシャーが比較的小さい」といった特徴は経済成長著しい中国の他の地方都市にも言えることでもある。実際、Sneaker Con(スニーカーコン)中国は天津、杭州、南京、西安などの地方都市にも大きな興味を持っているという。

新型コロナウィルスCOVID-19の影響で、その歩みのスピードはしばらく緩やかにはなるだろうが、Sneaker Con(スニーカーコン)に限らず、今後アメリカや国外のイベントやブランドが中国への進出をやめることはないだろう。そのとき、自分たちのカルチャーやメンタリティーをどのように中国の各都市の現地カルチャーと融合させていくのか。それが過去とは異なる挑戦になっていくのは間違いない。

自分たちの国に誇りを持っている若者たちが増え続ける中国において、欧米を中心とする国外の流行やトレンド、カルチャーに対して両手を挙げて盲目的に受け取る時代はもう過去の時代なんじゃないか。

融合、そのためのお互いの理解。
これができてこそ、次の一歩が見えてくる。

兒玉キミト

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