(左から)「メルシーボークー、」「ネ・ネット」2020年秋冬コレクションより
(左から)「メルシーボークー、」「ネ・ネット」2020年秋冬コレクションより
Image by: エイ・ネット

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エイ・ネットが「メルシーボークー、」「ネ・ネット」を休止、にゃーも展開終了へ

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 再編によってエイ・ネットに残るのは、「ズッカ」「プランテーション(Plantation)」「タクタク(tac:tac)」の3事業。特に、コロナ禍でも売上が堅調だったというズッカとプランテーションを強化していく。

 ズッカに関しては近年、シューズやバッグといった小物を戦略的に充実させており、売上構成比率は約30%と1年前から2倍に伸長。ブランドのボリュームゾーンは40歳前後だが、この施策により30歳前後の顧客が増え、ブランド全体の活性化にもつながったという。アパレルブランドという位置付けから変更はないが、引き続き新規顧客の開拓を視野に、小物の構成比率を拡大していく考えだ。

 プランテーションは、天然繊維を中心に独自のテキスタイルと着心地を強みとする。ブランドのものづくりや商品ラインナップがワンマイル中心のライフスタイルにマッチしたことが好調の背景にあり、横方向のシボが特徴の楊柳のシリーズ「ヨーリュウ(YOORYUU)」が特に人気だという。エイ・ネットの事業再編後もブランドの路線は変えず、引き続きものづくりを強化していく。

 また今後に向けて、自社ECサイト「ユーモア(HUMOR)」のリニューアルを計画。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業で店頭売上への打撃はあったものの、ECの売上は前年対比で4〜5月は約300%、6月以降も約200%の伸び率を記録したという。OMO(Online Merges with Offline=オンラインとオフラインの融合)強化の一環で実施するリニューアルの具体的な施策としては、商品カタログとしてではなく各ブランドのビハインドデザインの発信を強化し、商品への理解を深めるほか、同社の強みであるショップスタッフの着こなしや提案力を店頭だけではなくオンラインでも表現していく。

 大滝氏はエイ・ネットの代表に就任してから今年7月で5年目を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大は大きなダメージとなったが、「コロナ以前の経営課題が明確化された。急速に変化していく顧客ニーズに応え、ものづくりとビジネスを共創していくことが生き残っていくために必要」と捉えており、顧客情報や在庫の一元化などインフラ整備に加え、アトリエから物流、スタジオまで全職種を一社屋に集約することも検討しているという。大滝代表は「業界全体が大変な状態にあるが、今こそが改革のとき。半年から1年にかけて、企業そのものを書き換えていくという姿勢で臨んでいく」と述べた。

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