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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
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コロナショックの渦中、先行きが見えぬまま新年を迎えましたが、引き続き、健康に留意しながら、日々のミッションに取り組み、そして、未来に向けて進んで行きましょう。
コロナに後押しされたとは言え、一旦、前に進んだものは、元には戻らない、と考え、まずは、加速した環境変化の先にある、「お客様の新しい生活様式」のビジョンを描いた上で、準備を進めて行きたいです。
これらのファッション流通業界のテーマはいくつかあると思いますが、専門である在庫最適化の問題意識から申し上げると、大きくは
◆短期~中期的には
ショッピングのデジタルシフトに対応した環境を整えること、
◆中期~長期的には
ブランドらしいサーキュラーエコノミーへ取り組みを進めること
かと思います。
前者は、オムニチャネルやOMO(Online merges with Offline)などと言われることですが、明確なシーンをチーム共有した上で進めて行きたいところです。
店舗を持つ専門店にとっては、
顧客が
・店舗で見た商品はオンラインですぐに見つけることが出来、買うことができる
・オンラインで見た商品は、どこに在庫があるのかがわかり、店舗に行けばすぐに見つけることができる
・オンラインで注文や予約した商品を都合のよい店舗で受け取ったり、試着の上、購入できる
・店舗で購入した商品は自宅に届けてもらえる
そして、そんなシームレスな購買行動を店舗スタッフやカスタマーサポートがストレスなくヘルプできるデータ環境を整えることでしょうか。
これらを実現するには、システム投資が伴うため、一気に進めることは難しいかと思いますが、ステップ・バイ・ステップで、在庫データの信頼性を高めながら、もてるデバイスを駆使して進めて行きたいです。
後者については、よりプロダクトにフォーカスし、顧客を巻き込んだサステナビリティの話です。
人々が巣ごもりの間に、あらためて自分のワードローブと向き合ったことによって・・・いよいよ、供給側であるブランドは、商品をつくって、売りっぱなしにするだけでなく・・・買って頂いた後の循環についても配慮、関与する時代に突入したと思っています。
例えば、長く愛着してもらうための素材選び、購入後の洗濯、クリーニング、保管などメンテナンスのためのアドバイス、次シーズン以降も着回して頂くための、翌シーズンのコーディネート提案などなど。
また、買って頂いた商品は、できるだけ長く着続けてもらいたいものですが、着なくなった場合は、顧客が手放し、リユース、リメイク、リサイクルされるところにも何らかのカタチで関与できないか、と。
近年、着なくなった服を回収する企業は増えて来ましたが・・・どちらかというと、来店促進目的で回収後は処分業者に渡して終わりのところが多いようです。
これからは、せっかく回収するのであれば、しかるべきパートナーと組んで、何ができるか?ブランドらしい活かし方を自ら考える時代に向かっていると感じています。
このあたりは、すぐには広がらないかも知れませんが、ブランドごとに議論を始めてもよい時期ではないかと思っています。
後者のワードローブの循環の話にご興味を持たれた方は、是非、拙著「アパレル・サバイバル」のCHAPTER5をお読みください。
以上のような問題意識を持ちつつ、
今年も顧客目線で、在庫最適化に取り組む業務再構築と商売人人材育成の応援をミッションとし、独自の視点で業界関連トピックを取り上げてブログでご紹介して行きたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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執筆: ディマンドワークス代表 齊藤孝浩
最終更新日:
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