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白スニーカーやテーラードジャケット、2月の東京最新トレンドを考察

白スニーカーやテーラードジャケット、2月の東京最新トレンドを考察

ACROSS編集部
ACROSS

2021年2月6日(土)に実施した「481回定点観測」の考察レポートです。

レザーシューズが主流だったここ数年のストリート。「ノームコア」ブーム以来、久しぶりに白スニーカーが戻ってきた!

(左の女性)スタイリスト白幡啓さんのブランド<スタイリング>の色落ちブルージーンズを履いていた女性(原宿)。/渋谷公園通りで出会ったおしゃれ男子3人組はファッションを学ぶ同級生。(左から順に)ラッキーにも抽選で当たったので買うことができた<サカイ>と<アディダス>のスニーカーは1万7000円とハイブランドのなかでは比較的買いやすいアイテム。/シルク混紡で光沢のあるキレイなテーラードジャケットはファミリーセールで購入した<ジルサンダー>のものだそう。/前と後ろの切り返しが特徴的な<ブレス>のパンツに<リプロダクションオブファウンド>の白スニーカー。全員2001年生まれの「Z世代」。ハイブランドへの関心もりもりです。

(左の女性)スタイリスト白幡啓さんのブランド<スタイリング>の色落ちブルージーンズを履いていた女性(原宿)。/渋谷公園通りで出会ったおしゃれ男子3人組はファッションを学ぶ同級生。(左から順に)ラッキーにも抽選で当たったので買うことができた<サカイ>と<アディダス>のスニーカーは1万7000円とハイブランドのなかでは比較的買いやすいアイテム。/シルク混紡で光沢のあるキレイなテーラードジャケットはファミリーセールで購入した<ジルサンダー>のものだそう。/前と後ろの切り返しが特徴的な<ブレス>のパンツに<リプロダクションオブファウンド>の白スニーカー。全員2001年生まれの「Z世代」。ハイブランドへの関心もりもりです。

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2021年4月3日、気持ちのいい天気に恵まれた新年度最初の土曜日に、483回目の「定点観測」を実施しました。その速報は、4月9日金曜日未明に公開しますので、楽しみにしていてください。とその前に、 3月の「定点観測」(3月6日実施)を振り返っておきましょう。ちょうど緊急事態宣言がさらに2週間延長、という発表があった週末でしたが、東京の街は、2月半ばごろからすっかり人が戻ってきており、とくに週末は大賑わい。通年より桜の開花がやや早まったということもあってか、都内の名所は静かに盛り上がっていました。取り上げたテーマは以下の通り。・男女白スニーカー・色落ちブルージーンズ・テーラードジャケット

直接渋谷、原宿、新宿地点の3月のストリートファッションのローデータをご覧になりたい方はこちらからどうぞ。*2021年3月の定点観測・トップページ:https://www.web-across.com/observe/p7l756000005efzh.html *      *      *

(写真左から)<エアフォースワン>は細分化。マウンテンブーツ風のシューレースが目を引くこちらは<ナイキスペシャルフィールドエアフォースワン>(原宿)/男性の着用者が多かったナイキの<エアフォースワン>だが、クリーンながらほどよいボリューム感があり、いろいろなコーディネートに違和感なくマッチすると今春は女性にも浸透。(原宿)/モードカジュアル系の大人は馴染みのあるローテク白スニーカー。白スニーカーは差し色としても活躍、上品さがプラスできる点が人気のポイント(新宿)。

(写真左から)<エアフォースワン>は細分化。マウンテンブーツ風のシューレースが目を引くこちらは<ナイキスペシャルフィールドエアフォースワン>(原宿)/男性の着用者が多かったナイキの<エアフォースワン>だが、クリーンながらほどよいボリューム感があり、いろいろなコーディネートに違和感なくマッチすると今春は女性にも浸透。(原宿)/モードカジュアル系の大人は馴染みのあるローテク白スニーカー。白スニーカーは差し色としても活躍、上品さがプラスできる点が人気のポイント(新宿)。

カウントアイテム:男性/女性白スニーカー合わせやすく、気分もアップ!ニューノーマル時代を象徴するアイテム。

そんななか、日中と朝晩の気温差が大きいこの季節。とはいえさすがに3月ともなると、重ためのウールのアウターやダウンジャケットなど重衣料は減少。代わりに今シーズンの梅春に重宝する軽めのアウターとしてストリートで浮上していたのは、少しだけ中綿が入ったライナーのようなキルティングジャケットでした。その多くは古着のミリタリーものでしたが、それをデザインソースにしたものもドメスティックブランドから多数リリースされているようです。とはいえ、「カウント」するほど多くない。編集部員みんなでプレサーベイを行なった結果、「男性/女性白スニーカー」をメインのトレンドテーマとすることにしました。実は、カウントアイテムでスニーカーを取り上げるのは2018年3月の「ダッドスニーカー」が流行して以来のこと。ここ数年、女性はレザーシューズが主流で、2019年12月に「女性の黒いヒールのレザーシューズ」、2020年12月は「ヒールブーツ」に注目。2021年1月も「厚底靴」とずっと黒っぽいレザーシューズを取り上げてきました。そして2月は「白ブーツ」が急増したので取り上げたのですが、2月末〜3月に入ったら激減。「白」という色だけがトレンドとして残ったといえそうです。「スニーカーは4〜5足持っているけど、最近はこのAir Force 1の出番が多いですね」と言うのは、26歳会社員の女性。白は洋服とかとも合わせやすく、白ソックスを合わせてまとまり感をもたせているのだそうだ。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ekjy.html

「白が好きで白シャツと白スニーカーをコレクションしています」と話してくれたのは、23歳会社員の男性。アパレル会社に勤務しているそうで、白シャツはなんと20枚くらい! 白スニーカーも<エアフォースワン>とか<オニツカタイガー>とか10足くらい持っているそうだ。「白は気分が明るくなるのがいい!」と話す彼のトップス、ボトムスは<アンリアレイジ>のものでした。

https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ekmc.html

「アッパーのPVCの部分が透けているのがかわいくて一目惚れして買いました」と話してくれたのは、アパレル会社に勤務している女性。<ロイスクレヨン>のショーツやヴィンテージショップで買ったメッシュのトップス、なによりも金髪のショートヘアが目立っていました。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ekoq.html

というように、インタビューでも「白は(服と)合わせやすい」や、「白は明るい気分になれる」という声が多くあげられました。あらためて、渋谷、原宿、新宿のスナップを通して街全体を観察してみると、足下の白=白スニーカーで軽やかに、1回目の緊急事態宣言が解除になった時に浮上した「白Tシャツ」のように、ふつう、定番、スタンダード=「ニューノーマル」の代表的な色/アイテムといえそうです。 *渋谷、原宿、新宿各地点の「男女白スニーカー」は、こちらからどうぞ。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005eglk.html*なお、「定点観測」では、過去40年分の全アイテム一覧をこちらからご覧になれます。https://www.web-across.com/observe/cnsa9a000000wpq4.html*     *     *

(左から順に)色落ちデニムに金髪でパンキッシュな印象のカップル。右の女性のようにフレアパンツにヒールシューズの70年代っぽいスタイルは今春も継続して増えそうだ(渋谷)/ヒザの部分が大胆に破けたデニムがグランジっぽい印象の男性。渋や地点はかつての渋カジ族が少なくない(渋谷)/下北沢などにいそうなWEGO系の男性ティーンズには色落ちしたサロペットも人気。バケットハットのブームは沈静化しつつあるが、本格的にマス層に広がるのは今夏の可能性もある(原宿)/ヘアカラーとダメージドデニムのセットアップが目を引いた女性。ロックになりがちなアイテムをきちんと感のあるレザーやシャツで上品な印象に仕上げていた(渋谷)。

(左から順に)色落ちデニムに金髪でパンキッシュな印象のカップル。右の女性のようにフレアパンツにヒールシューズの70年代っぽいスタイルは今春も継続して増えそうだ(渋谷)/ヒザの部分が大胆に破けたデニムがグランジっぽい印象の男性。渋や地点はかつての渋カジ族が少なくない(渋谷)/下北沢などにいそうなWEGO系の男性ティーンズには色落ちしたサロペットも人気。バケットハットのブームは沈静化しつつあるが、本格的にマス層に広がるのは今夏の可能性もある(原宿)/ヘアカラーとダメージドデニムのセットアップが目を引いた女性。ロックになりがちなアイテムをきちんと感のあるレザーやシャツで上品な印象に仕上げていた(渋谷)。

ズームアップアイテム①:色落ちブルージーンズグランジっぽさとトラッドっぽさという、「90sストリートスタイル」の流行。

1つめのズームアップアイテムはこちら。対象は男女。ここ数年、ジーンズの色が薄い水色になっており、穴が開いていたり、破れていたり、裾が切りっ放しになっているなど90sっぽい(またはそのさらにルーツの70s)デニムスタイルが人気になっているので、取り上げることにしました。

シルエットは、ストレートやバギー、フレア、サロペットなど多様になっていることを2020年1月にも取り上げました。実は、今回のカウントアイテムの「白スニーカー」とも相性も良く、全体的に色が薄くなっている、というのがポイントのようです。「グランジ系のファッションがしたくて購入しました」と言うのは、ベイクルーズ系のショップ「アンフォロー」でリメイクされたデニムを購入していた23歳のカメラマンの男性。色落ちのデザインがが奇抜で、1点目立つ着こなしをしたと話してくれた。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005elhe.html「薄い色味が気に入って買いました」と言うのは28歳のデザイナーの女性。ふだんからジーンズはよく履いているが、薄い色のものは新鮮で、スニーカーにもブーツにも合うし、ラフな感じがして好きだと話してくれました。実は転んで穴が開いてしまったそうで、その穴をあえて広げてダメージ風にしたのだそう。ついでに裾も切りっぱなしにして、ラフな雰囲気を楽しんでいるようでした。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005emcg.html「<セリーヌ>のルックを見て、デニムが今季のトレンドなので着ています」と話してくれた30歳のアパレル企業で働いている女性は、サイズがちょうどよくて、学生時代からずっと気に入って「育てている」と話す。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ekvw.htmlグランジっぽさへの憧れと、<セリーヌ>などのハイブランドが提案しているトラッドのスタイルの流行を背景に、女性も男性も「90sのストリートスタイル」がトレンドであることが確認できるアイテムといえそうだ。*各地点の「色落ちブルージーンズ」はこちらからどうぞ。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005egpl.html*       *       *

(写真左から順に)ジャケットの2人組に遭遇。斜めがけバッグやクロップド丈、スニーカーが80sのニューヨークで働くキャリアウーマンのような印象も(渋谷)/80sのDCブランドのような大きめシルエットのセットアップスーツ。セカンドバッグではなく巾着ポーチでラフな着こなしが2020年代流(新宿)/かっちりした黒シャツ&ネクタイ+ジャケットとワイドシルエットのパンツのミスマッチ感が新鮮。新宿では伊勢丹詣でと思われる層にメゾン マルジェラのバッグ「ジャパニーズ」が多く見られた(新宿)/昨秋頃から急増していたオールホワイトコーディネートがジャケット&パンツに。

(写真左から順に)ジャケットの2人組に遭遇。斜めがけバッグやクロップド丈、スニーカーが80sのニューヨークで働くキャリアウーマンのような印象も(渋谷)/80sのDCブランドのような大きめシルエットのセットアップスーツ。セカンドバッグではなく巾着ポーチでラフな着こなしが2020年代流(新宿)/かっちりした黒シャツ&ネクタイ+ジャケットとワイドシルエットのパンツのミスマッチ感が新鮮。新宿では伊勢丹詣でと思われる層にメゾン マルジェラのバッグ「ジャパニーズ」が多く見られた(新宿)/昨秋頃から急増していたオールホワイトコーディネートがジャケット&パンツに。

ズームアップ・アイテム②:テーラードジャケット80s〜90sのDCブームや渋カジスタイルに留まらず、自由なジャケットスタイルが台頭。

2つ目のズームアップアイテムはこちら。対象は男女です。

実は秋ごろからじわじわ増えていたのですが、3月に入り、金ボタンの紺ブレなども散見されるようになり、ボトムスとのセットのスーチングスタイルも増えているので、3月の「定点観測」のズームアップアイテムとして改めて注目することにしました。

ちなみに「定点観測」では2019年4月に取り上げていますが、そのときは着こなしの主役というスタイルが目立っていましたが、1年が過ぎ、もう少しふつうに春のアウターとしてのジャケットスタイルも増えているようです。「3つボタンで着丈短めのジャケットを探していました。肩パッドが入っていて<バレンシアガ>のテーラードのような雰囲気がかっこいいと思い購入しました」と言うのは大学4年生の男性。デニムと合わせてカジュアルになりすぎないアウターとしてテーラードジャケットを選んだのだそうだ。ジャケットは<コムデギャルソンオムプリュス>のもので、ヤフオクで購入。好きなブランドは<メゾンマルジェラ>や<ワイプロジェクト>、<コムデギャルソン>だそうで、雑誌『GINZA』は必ず毎号読みますと答えてくれた。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ely4.html

「このジャケットは<サカイ>の2021SSのルックでも使われていたものです」と答えてくれたのは、建設系の企業で働く23歳の男性。パンツは<ジョンローレンスサリバン>で、ブーツは<メゾンマルジェラ>、ピアスやリングも複数付け、いかにもファッションが好き、という雰囲気が伝わってきました。いまハマっていることは、「ひとりファッションショー」だそうで、公開はしないものの、休みの日にいろいろな服装をして、スマホで自撮りして楽しんでいると話してくれた。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005elvq.html

一方、「『恋愛ワードを入力してください』という韓国ドラマに出てくる女優さんがセットアップで着ているのを見てかっこいいと思って買いました」と話してくれたのは、37歳の会社員の女性。好きなブランドは、<セリーヌ>と<ザラ>。今日は伊勢丹にパンを買いに来たのだそうで、クロワッサンを買ったと話してくれた。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005emoe.html

金ボタンの紺のテーラードジャケットにブルーデニムという「渋カジ」ルックも散見されましたが、ダブルブレストのビッグショルダーのジャケットや、グリーンやパープルなどの色味のジャケットとパンツのセットアップスタイルなど、80s〜90sのジャケットルックが自由な組み合せにいなって登場しているだけでなく、2021年春夏のトレンドカラーのエクリュ系のジャケットなど、全体的にクリーンにまとめられたスタイルが男女ともに目立ちました。また、「ファッション好き」、「モード好き」を主張し、実践する若い男性が渋谷や原宿・表参道を中心にぐんぐん増えている点が注目される。

*各地点の「テーラードジャケット」はこちらからどうぞ。https://www.web-across.com/observe/p7l756000005ejh7.html

[文責:高野公三子(本誌編集長)]

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