106体のコレクションが並ぶ
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusデザイナー、コシノヒロコの60年間にわたるクリエイション活動の全貌(ぜんぼう)を見せる展覧会「コシノヒロコ展」が4月8日、兵庫県立美術館で始まった。ファッション作品約2000点から約250点、アート約1500点から約200点をセレクトした。アーカイブではなく、現代に通じる作品を展示したという。6月20日まで。
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コシノヒロコは「私のクリエイションはコンクリートの中でやってきた。ここで展覧会をするのが長年の夢だった」と話す。芦屋の自宅、同美術館とも安藤忠雄の建築によるコンクリート打ち放しで、その縁を強調した。また「アートがファッションのベースになっており、これが今回の見どころ。アートとファッションをこれだけの量で一体化した展覧会は世界でも初めてと思う」と語った。
作品は年代別ではなく、「チカチカ」「ニョキニョキ」など、オノマトペに基づいたカテゴリーで見せる。中でも大きな展示室に並べた106体のコレクションは壮観。90年代後半から近年の作品が多く、オーケストラを思わせる。アートユニットcircle sideと組み、闇に浮かび上がる折り紙モチーフのペーパードレス、自由な発想の墨絵とドレスなども並ぶ。
コロナ禍にあるが、「私自身、作品を見てエネルギーを感じた。多くの人が過酷な生活の中でダメージを受けている。元気を取り戻し、生きる希望が持てるようになれば」と話した。
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