土屋鞄製造所は22年度新卒採用で志望動機などを記入するエントリーシートを廃止し、〝素〟の学生とのコミュニケーションにより採用の精度を高める。
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エントリーから面接まですべてをオンラインで完結させる。エントリーシートを廃止するのはエントリーシートに費やす時間を軽減するとともに、マニュアルのように「上手に書く」必要もなくす。エントリーは氏名や希望職種を入力する程度で、志望動機、自己PRなどを記入する必要はない。すべて面談、面接による人物本位の採用選考にした。面接の服装も自由にして、対話によって〝素〟の学生が見られるようにする。
気軽に就活の相談ができるようにツイッターのDM機能も活用する。内定後はメール、採用専門のLINEアカウントも活用し、心配事などをフォローする。1次面接を通過した学生と人事担当のスタッフは相互に聞きたいこと、知りたいことを何度でも話し合えるようにしてミスマッチも減らす。一方、内定通知はぬくもりを伝えるため直筆のメッセージを送る。
同社の新卒採用はこれまで毎年7人程度だったが、21年度から20人に増やした。21年度からSNSのウォンテッドリー、ツイッターを駆使したことでエントリー数が前年の57人から約35倍の2000人を超え、ほぼ関東だけだったエントリーが関東圏外で7割を占めるまでに広がった。多様性のある人材確保が可能になったと見て、22年度は今年の6月までに3000人のエントリーを目指す。採用計画数は20人。
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