アイスタイル2021年通期は”選択と集中”で赤字幅縮小 8月にアジア圏強化で韓国の口コミサイトを子会社化へ
@cosme TOKYO(2020年1月撮影)
Image by: FASHIONSNAP
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アイスタイル2021年通期は”選択と集中”で赤字幅縮小 8月にアジア圏強化で韓国の口コミサイトを子会社化へ
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アイスタイルの2021年6月期連結決算(2020年7月〜2021年6月)は、売上高が前期比1.3%増の309億5000万円、営業損益が6億400万円の赤字(前期は23億2500万円の赤字)、経常損益が7億9500万円の赤字(同24億3800万円の赤字)、純利益が3億7900万円の黒字(同50億2000万円の赤字)だった。コロナの影響による厳しい状況の中、Beauty Service事業のECが成長したことで売上高は前年同水準で着地。ECの貢献及び各事業における徹底した収益性改善に努めた結果、赤字幅が縮小した。また、海外における投資有価証券売却益17億7200万円があったため特別利益として18億900万円を計上した。
事業別では「アットコスメショッピング(@cosme SHOPPING)」や「アットコスメストア(@cosme STORE)」、大型旗艦店の運営等、国内における小売業を中心としたサービスで構成するBeauty Service事業で、ECイベント「@cosme Beauty Day」などが牽引し、売上高は前期比19.3%増の182億6000万円だった。
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マーケティングサービス「ブランドオフィシャル」などを含むOn Platform事業は、クライアントの予算の保守化により広告およびソリューションサービスが減収となり、売上高が同9.6%減の69億8100万円を計上。収益は振るわなかったものの、分析結果に基づく販売戦略を強化したことで導入ブランド数は増加したという。
Global事業ではヘルモ・クリエイティブを売却したほか、香港の客足の回復が鈍化したことなどから、売上高が同24.5%減の46億6000万円で減収となった。一方で、不採算事業の整理・撤退を進めたことで赤字幅は縮小した。
当初は2021年6月期第2四半期から感染の影響から回復すると予想していたが、昨今の状況を鑑みて仮定を後ろ倒しし、固定資産の減損会計や繰延税金資産の回収可能性などの会計上の見積もりを行うとした。国内店舗については2022年6月期第1四半期から徐々に回復すると想定し、香港では入境制限の延長もあり2022年第2四半期から回復すると仮定。今後も収益部門であるOn Platform事業およびBeauty Service事業のECに注力し、来期の連結業績予想は売上高が392億円(前期比26.7%増)、営業利益が5億円、経常利益が4億円、当期純利益が3億円(同20.9%減)を見込む。
なお、アジア圏で中長期的なプラットフォーム構築を目指し、資本業務提携している韓国のGlowdayz社の子会社化を決議した。同社は韓国最大規模の化粧品の口コミおよびランキングのプラットフォーム「GLOWPICK」を運営。アイスタイルのEC、メディア、店舗のサービスと親和性が高いとしている。取得額は8億5500万円で、8月31日に完了する予定だ。
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