バーチャルヒューマン「coh」が服を身に着ける
KDDIとKDDI総合研究所は、5G(第5世代移動通信システム)によるクラウドレンダリングやスマートグラス(眼鏡型のウェアラブルデバイス)、バーチャルヒューマンを活用して、アパレル業界における商品企画、サンプル制作のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するサービスを提供する。
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実際に制作可能なドレスとマスクの3D・CGを「auヴィジュアルスタジオ」のバーチャルヒューマン「coh」(コウ)が身に着け、その様子をスマートグラスを通じて確認できる。KDDI総合研究所が開発したVPS (ビジュアル・ポジショニング・システム)を活用することで、目の前に実物があるかのような感覚を作り出し、体験者は近付いたり回り込んだりして素材感やコーディネートを確認できる。
同システムを応用することで、新型コロナウイルス感染症の影響で大規模なイベントを開催できない中、スマートグラスによるバーチャルファッションショーを配信し、場所や時間の制約にとらわれることないショー体験の提供が可能となる。
実物のドレスやマスクの製造には、一着分の糸のみを用いて無縫製の完成品の状態でニットウェアを出力することで資源の無駄を軽減する島精機製作所の横編機「ホールガーメント」を使用。3D・CGの制作は、ファッションに特化した3D・CGバーチャル・ファクトリーのファッションメタデータバンク(FMB)が担当する。
KDDIの5G・XRサービス企画開発部は「サンプル制作におけるリードタイムの短縮、コスト削減につながるほか、商品のイメージがリモートで共有可能になる。また、サンプル制作時に消費される資源を最小限に抑えることが可能となり、環境に配慮した物作りに貢献できる」としている。
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