プラダが10月に開催したポップアップの会場
Image by: FASHIONSNAP
プラダグループの2021年度(2021年1月〜12月)の通期売上高が、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度から8%上回った。同じく今月決算を公表したバーバリーグループやリシュモンも好調な業績を発表し、ラグジュアリー需要回復が実績として表れた。
プラダグループは今期、売上高で33億6400万ユーロ(約4370億円)を計上。ECを含む直営店舗の売上の伸び率は前年比27%、前々年比21%増となった。同グループでは2021年春夏から「プラダ(PRADA)」にラフ・シモンズ(Raf Simons)が加入。上期決算時点では保有ブランドの中でプラダが唯一、2019年同期実績を超えていた。
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2022年第3四半期(2021年12月25日までの13週間)の業績を発表したバーバリーグループでは、売上高が7億2300万ポンド(約1130億円)となった。定価販売の既存店売上高は前年比15%増、前年比26%増と大幅に回復。重点カテゴリーであるアウターとレザーグッズで若年層の新規顧客の取り込みに成功し、売上が伸びたという。第3四半期の好調を受けて、バーバリーグループは外部環境が大きく変化しない限り、今期通期の調整後営業利益は前年比で35%増加すると見込んでいる。
リシュモングループの2022年第3四半期(2021年10月〜12月)における売上高は、56億5800万ユーロ(約7350億円)だった。前年比で32%増、前々年比で38%増と伸長。全製品カテゴリーで前年比、前々年比2桁増となり、「カルティエ(Cartier)」などを擁するジュエリーメゾン部門では前年比で約4割、前年比で6割近い伸び率を示した。
コロナ禍では外出規制に伴い、消費の矛先の一つとして高級品にシフトしている。今月下旬にLVMHグループ、来月にはケリンググループやエルメスが通期決算の発表を控えており、業績内容に注目が集まる。
※業績はいずれも為替変動の影響を除く
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