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イギリスVOGUEも注目 Masa Hayamiが考える新時代のアート

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ビジネス界のトップランナーのキャリアを「丸ハダカ」にする、新感覚対談「Career Naked」。今回登場いただくのはアーティストのMasa Hayami氏。2018年よりアーティスト活動を始めた彼女は、ドローイングした作品、写真、そしてデジタル機器などあらゆるものを駆使し、物事の深みや奥行きを浮かび上がらせる、といった作品づくりを行っている。SNSでは自らの制作過程を動画で公開したりと、情報発信も積極的に取り組む。そんなMasa Hayami氏は、アーティストになる以前、ファッションデザイナーやインテリアコーディネーターの仕事をしていたという。なぜアーティストの世界に飛び込んだのか。これまでの道のり、そして現在、どんなことを大切に活動しているのか、といったお話を伺った。

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Masa Hayamiさん/アーティスト 
兵庫県出身。小学生からインターナショナルスクールに通い、小さい頃からさまざまな人種や国籍の人々の中で育ち、インターナショナルな環境で教育を受けてきた。大学はイギリスへ留学。美術、デザイン、ファッションなどを学ぶ。帰国後、ファッションデザイナー、花、インテリアコーディネーターなどの仕事を経て、2018年からアーティストとして活動をスタートさせた。

堀 弘人さん/H-7HOUSE合同会社 CEO/ブランドコンサルタント
埼玉県出身。米系広告代理店でキャリアをスタートし、アディダス、リーバイス、ナイキ、LVMHなど数々の外資系ブランドにてマーケティングディレクターを含む要職を歴任したのち、楽天の国際部門にて戦略プロジェクトリーダーとして活躍。20年以上に及ぶ自身のブランドビジネス経験を国内外企業の活性に役立てたいとブランドコンサルティング会社H-7HOUSEを設立。NESTBOWLをはじめとして様々な企業、政府系機関、ベンチャーなどのブランド戦略構築に幅広く参画している。

ファッションデザイナー、お花、インテリアコーディネーター…多様な仕事を経てたどりついたアーティストの道

Masaさんのキャリアを教えていただけますか?

大学はイギリスの美術・デザインの学校に行き、最後はファッションの勉強を3年くらいしてから帰国しました。当時、母がアパレルの会社を経営していて、その会社を手伝うように頼まれ、そこで働くようになったんです。店舗スタッフから店長、企画を経て、次第にデザインもするようになりました。自分のブランドを持たせてもらい、ファッションショーなども行いました。

さらにそこでウエディングドレスも手掛けるようになり、その関係でコサージュを作るようになりました。花の図鑑を買って勉強していたところ、“これは面白い!”と感じて。フラワーデザインの学校に行って、資格も取ったんです。それで「お花の道に行こう」と決め、すべて整ってから母に会社を辞めることを伝えました。母は大反対でしたけれどね(笑)。

お花の世界に入り、お台場のホテルや渋谷の文化村のお店などで働きました。すごく頑張って働いていたので店長に抜擢されたんですが、そのタイミングで体を壊してしまったんです。続けたかったのですが、泣く泣く辞めることになりました。

その後、インテリアコーディネーターになられたそうですね。

そうです。“このままくすぶっているのも嫌だ”と思い、お花と生地(ファッション)の経験があるのだから、インテリアコーディネーターになるのがいいかと考えて。インテリアコーディネーターの資格を取得し、さらに2級建築士の資格も取って、インテリアコーディネーターの仕事を始めました。

ただなかなか日本だとインテリアコーディネーターというと、どこかの企業さんの何かをコーディネートするといった感じで、営業色の強い仕事になっている。もちろんそれが嫌いというわけではないのですが、もっと自分にしかできないこと、クリエイティブなことをやりたいと思って。

それでアーティストの道を選ばれたのですか?

はい。そもそも大学でアートやデザインを勉強している時に、“アーティストになりたい”という思いはあったんです。

でも周りに反対されていたので、その夢は心の隅にずっとしまっていました。インテリアコーディネーターや建築士の資格を取っていろいろ仕事をしている時に、“このままで終わるのもちょっと違うな”と思っていました。

そして直接のきっかけは離婚ですね。私は“後悔なく自分の人生を生きたい”というのが一番なので。だから今のアーティストを続けています。

さまざまな仕事を経験したうえで、学生時代の夢であったアーティストの道にたどりついたHayami氏。だからこそ、確固たる自分の軸を持って活動することができているという。

Masaさんが作品をつくるうえでの哲学を教えていただけますか?

“自分の信じていることをやり続ける、やり通す”ということです。アーティストというのは、それしかないんです。海外の人は結構アーティスト活動をビジネスと言ったりするけれど、私はビジネスではなく活動だと思います。だから芸術として認められたものは、時代を超えていまだに受け継がれていきますし、認められるわけですよね。

もちろん「この絵はいくらですか」といったやり取りはありますが、そこにばかりにフォーカスしすぎると、結局、自分が信じていることがどうしてもブレていく。「こうしたら売れるかな」といったように、それは媚になってしまう。それは私にとってアートではないんです。

人から何を言われようとも、自分の信じているものを作品にしていく、というのが第一、ということですね。

それが本来一番大切なことだと思っているし、いろいろな人に伝わっていけばいいな、というのもあります。私がやっているNFTもそうですけれど、「どうやったら売れるか」などは、結局、目先の話じゃないですか。そこにフォーカスして、みんながそれを真似してやっていたら、一瞬はいいかもしれないけれど、その後ダメになると思います。

この人はなぜそれをやっているのか。何を信じてやっているのか。どういう考えでやっているのか。それがないものは、終わっていくに決まっています。今、世の中はなぜそんな浅いレベルの活動が多いんだろう、と思います。その中で、“私はこうやってやっているんだ”という信念を強く持っていますね。

何があっても曲げない、というポリシーがどこからきているかというと、実は10代の頃は芸能界にいて、歌を歌ったり演技したりしていたことがあるんです。その時に、女性はこう見られるんだという経験をして、子供だから、より感じたのかもしれないのですが、相手に媚を売るのは絶対嫌だと思ったんです。だから私はファッションもそうですけれど、自分が好きなようにする。だからといって人にどう見られようとも、私はちゃんと胸張って生きているから、何を言われても関係ない、と思っています。

デジタル作品はすべてiPhoneで制作している

MasaさんはNFTアーティストとしてはかなり早い時期から取り組みをされている第一人者だと思いますが、なぜその領域に行こうと思われたのですか?

これは自分の本能の話なんですけれど、アクリルなどフィジカルの作品を作っている時に、未来が見えないことをやっているような気がしたんです。もちろんこういうものも残っていくと思いますよ。今でも取り組んでいる人もたくさんいるし。でも、これだけ私たちはデジタルの世界に入り込んでいるじゃないですか。だからこれは未来じゃないな、と。そうしたら、一昨年くらいにNFTといったものが出てきたんです。

そういったきっかけがあったのですね。

ちなみに私のデジタルというのは、パソコンなどでデジタルアーティストが使っているアプリケーションを使用するやり方ではありません。iPhoneでデジタル作品を全部作っています。どれを使っているかはオープンにしていませんが、一般の皆さんが使っているものを使っています。でもそれを10〜30くらい使ってミックスしていて。だから新しいものをどんどんアップデートしています。その中からいろいろなものをピックアップし、自分の体で制作しています。

デジタルクリエイターさんが作る動画も3Dも、だいたい皆さんが使っているアプリケーションは、似たり寄ったり。だからでき上がってくるものも、似通ってきます。私はそれを見ていて、“私がやりたいことではないな”と。

そのうちデジタルを触る中で、「使い方だったら、私がやりたい方向だ」と感じた瞬間があって。それでリサーチをし、今の方法に行きつきました。だからすべて実験なんです。今日来ていただいたアトリエ自体が、Masaラボラトリーといって、実験室となっています。

私は物事の表面上で起こっているように見えるものの下に存在するものを見ようとしていて、物事の深みや奥行きを追求したいんです。デジタルの色だけだとフラットですが、自分の体で描いたフィジカルなものを取り入れてデジタルや写真と組み合わせていくうちに、不思議なもので、なんともいえない色の出方をしたりする。それが私のデジタルの特徴ですね。

iPhoneは大切な制作道具。ここから世界を駆け巡る作品が生まれる。

作品に取りかかる時は、最終形が見えているのでしょうか? それとも重ねた結果、生まれるものを直感的に表現したい、と思われていますか?

作品を制作する時、最終形は見えていません。というか、何も見えていないのです。どう流れていて、自分はどこにいるかという位置はつねに見えています。1つ1つ作っている時にはゴールは見えていませんが、たどり着くところは絶対にあると信じている。

NFTの活動については、どのようにお考えですか?

海外だとNFTデジタル制作でもフィジカルでの制作でも、ギャラリーは受け入れる体制が最近ではあるんです。「デジタルスクリーンで展示を見せてもいいよ」というギャラリーが、アメリカやヨーロッパでも増えてきていて。日本はいまだにNFT、クリプト(暗号通貨)のデジタルでやっているというと、「ちょっと世界が違う」とカテゴライズされてしまっているんです。私はもっと取り入れていけばいいのにと思っています。だからNFTアーティストさんたちと活動して、活性化していきたいと考えています。

やはり、世界全体を見据えて活動されたい、と。イギリスの「VOGUE」にも作品が取り上げられていましたね。

できれば、そうしたいですね。もっと自分がやっている活動を知ってもらいたい。ただ、そうはいってもアーティストになってから4年目ですから、恵まれていると感謝しています。

私はオンラインで発信することが本当に大切だなと感じています。それがなければ、「VOGUE」の担当の人から連絡もこなかったわけですから。アーティスト活動において、作品作りだけではなく発信は大切だと思います。

SNSを積極的に利用せず、自分の活動の広報はギャラリー任せ、というアーティストもいますが、もしそのギャラリーとの関係が終わったらどうするのかな、と。不安ではないのかなと思うんです。自分でしっかりと責任を持ったうえでアーティスト活動があって、いろいろな方とコラボレーションしたり新しいことに取り組むのが、今の時代のアーティストの形ではないかと考えています。そうする事により見ている方はエネルギーやパワーを感じてくれるのではないでしょうか。

SNSで自身の制作過程を積極的にアップしている。イギリスの「VOGUE」との縁もSNSがつないでくれた。

動いて変わっていくことで、思いもよらぬ道が見つかる

アーティストになると決められて一発目の作品は、どのようなものだったのでしょうか?

それも私は恵まれていたと思います。オンラインに掲載する絵を描こうかなと思って、アクリルで小さいキャンバスにブラシでシュシュッと描いたんです。“久しぶりに描いたわりには、うまくできたかな”と思って、一枚SNSにアップしたんですよ。そうしたらそれを見た中目黒のギャラリーの社長が、「うちで個展でもやれば?」と声をかけてくれたんです。そこで、「まだ一枚しか描いていないのに!?でもやってみよう」と思ったんですよね。

その話が1、2月くらいで、9月に開催することになりました。そこから時間はあったものの、全然作品ができなかった。何をやりたいのかが自分の中で固まっていなかったので、当たり前なんですけれど。ただうまく描くだけというのは、私にとってはアートではない。まずそこを整理しようとずっと考えているうちに6月になっていました。

「社長、難しい気がして……」と中止を申し出ようとしたら、「ダメだよ、なんとかやって」と言われて。そこからもう1回頑張り、最後の3週間前くらいから集中力を高め、ダーッと40点くらい描きました。おかげでしっかり展示することができたのでほっとしました。さらにうれしかったのは、初回から作品が売れて、ギャラリーの方から「Masaさんは今までの中で最高額の売上です」と言われたんです。

私の展示会は、今はコロナ禍ですけれど、皆さんが来るとパーティーみたいになっています(笑)。もともと販売員だったし、カスタマーサービスの仕事をしていたこともあり、直接お客様とお話をするのは大好きで、作品に対しての熱意も感じて頂けるみたいです。

展示会というと静かに作品を見るイメージが強いが、気さくでオープンな人柄のHayami氏は、コロナ禍前は来場者とたくさん話をし、そこから作品を購入する人も多かった。

Masaさんはいい意味で情熱と本能で生きていらっしゃる気がします。

私はすべて本能と直感が一番です。パッションや自分の気持ちに素直に動いてみる。失敗を恐れてやらないということは、一切ありません。だってやってみないと分からないですから。

今後の活動のビジョンを教えていただけますか?

最近、アーティストがいろいろなコラボレーションを行っていたりしますが、私はもっと形が変わっていくような気がします。

というか、私が変えたいんです。「え? そんなことまで入っていっちゃうの?」といったことを目指しています。アーティスト活動も私一人の力で何か、というのではなく、いろいろな方とのコラボレーションからつながっていく、派生していくものだと考えています。

そして何より自分が“やりたい”と思うことがまず一番。そのパッションを持って、新たな場所に飛び込んだり、何かを、ゼロからでも勇気を持ちスタートすることが大切だと思うんです。そうしたら、最初は何もなかったはずなのに、新しい話が来たり、「あれ?ちょっと道が見えてきた」と感じるようになる。

でもこれは私に限ったことではなく、皆さんもそうやって動いてみたら、思いもよらぬ流れが生まれたりするはずです。考えすぎて、自分で動きを止めている人にとって、まずは動くということがとても大切だと思います。

文:キャベトンコ
撮影:Takuma Funaba

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