23年春夏のメインビジュアル
アンセミックが運営する佐々木希さんプロデュースのアパレルブランド「アンティミテ」は、23年春夏から卸販売を本格的にスタートする。今年5月にブランドのデビュー5周年を迎え、新たな挑戦として活動を広げる。コロナ禍でも売り上げに大きな打撃はなく、順調に成長してきた好調要因も背景にある。「良さを分かち合い、一緒に広げてくれる〝仲間探し〟ができたら」とアンセミックの中山良一社長は話す。
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家から ワンマイル(約1.6キロメートル)のお出掛けにちょうどいい〝ワンマイルウェア〟として、17年5月にデビュー。現在は「家で着ていられるくらい心地よい服」へとアップデートし、ECとシーズンに一度の期間限定店で販売している。
生地から縫製まで日本製にこだわり、着やすさと心地よさが一番の魅力。佐々木さんがアイロンがけに苦手意識を持っているため、どの商品もしわになりにくいことも欠かせないキーワードだ。デザインはベーシックでありながら、ディテールや裏地まで配慮が行き届いている。じっくりと商品と向き合ってきた物作りが支持され、「コロナ禍でも売り上げは浮き沈みなく好調」。次に進められる段階と考え、卸販売に踏み切る。
23年春夏の展示会で用意したのは55型。豊富なラインナップで商品力をアピールした。これに期中の商品が加わり、1シーズン60型の販売を計画している。今回は甘いピンクのシアーシャツやフレッシュなグリーンのカーディガンといった色物、花柄のプリントパンツやチェックのドレスなど柄物がイチ押し。女性らしい抜け感を意識し、肌を透かすシアー素材や素肌を見せるベアバックをポイントにした。人気が高いカジュアルなドレスやデニムアイテムなども幅広く揃う。
「原価が高いため、卸販売はもうかるわけではないが、手に取ってもらえる機会として大切に検討してきたい」と中山さん。価格感が合い、ブランドのアイデンティティーに共感して一緒に広げていってくれる卸先との出合いに期待する。
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