従来より高めの商品も用意した(ジルスチュアート)
TSIは、23年春夏物から「ジルスチュアート」と「ジルバイジルスチュアート」のリブランディングに乗り出す。コロナ下で市場との乖離が進んだこともあり、ブランド導入25年を機に刷新を決めた。これまで別事業部だった両ブランドを今年9月に一つの事業部で扱うことにし、両ブランドの新装で“ジルスチュアート”のネームを格上げする。統合ECサイトがすでにオープンしており、来期中には二つのブランドを扱う「ダブルジェイ・ウィズ・ジルスチュアート」も開設する。
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97年の渋谷路面店からスタート。08年にはジルバイの展開を始めた。ジルは百貨店、ジルバイはファッションビルが多い。現在、前者は13店、後者は20店。TSIホールディングスが掲げる中期経営計画中の成長事業として期待する「デジタルジェネレーション」カテゴリーの中の主軸ブランドでもある。
リブランディングでは、ブランドパーパスと商品デザインコンセプトを見直し、ロゴも刷新。「今日よりも華やかな明日のために」がブランドパーパスで、ブランド共通の商品コンセプトを掲げ、一体運営を進める。価格幅やターゲットは変えないが、これまでより高めの商品もそれぞれ用意しブランドイメージの向上につなげる。
来期中には両ブランドを揃えた体験型のコンセプト店もオープンする。オープンに先駆けてダブルジェイ・プロジェクトもスタート。ファッションにとどまらない多彩な協業を通じて女性のエンパワーメントを後押しする。第1弾は花のサブスクリプション(継続課金)サービス「ブルーミー」と始める。その後、タレントの水原希子さんやフェムテック企業とも取り組む予定だ。
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