憧れのラグジュアリーブランドの販売員と聞くと、「華やか」で「洗練されている」や「敷居が高く大変そう」などの様々なイメージを抱くと思います。しかしそのイメージは本当なのでしょうか?そこで今回は、ラグジュアリーブランドの販売に従事する52名の方に、仕事の満足度などを測るアンケート調査を実施。販売員として働くリアルな声をご紹介。アンケート調査から見えてくる、ラグジュアリーブランドで働く魅力を詳しくみていきましょう。
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監修者/エーバルーンコンサルティング Senior Vice President 五十野 正人氏
外資系ラグジュアリーブランドにてマネジメント職を経験。2011年にエーバルーンコンサルティング入社。大阪オフィスに在籍し、自らのネットワークを活かし、全国のショップ系求人を担当する。
ラグジュアリーブランドで働く販売員の実態アンケート
今回、ファッション業界に特化した人材紹介サービス企業「エーバルーンコンサルティング」の協力を得て、11月に有名ラグジュアリーブランドの販売に従事する52名の方に仕事の満足度などを測るアンケート調査を実施。トップメゾンで働く販売員はいったいどのようなことを考えて働いているのか。エーバルーンコンサルティングの五十野氏による考察とリアルな声から見えてくる、ラグジュアリーブランドで働く魅力とは。今後ラグジュアリーブランドで働きたい方は必見です。ぜひ採用活動の資料として活用ください。
Q.1現在の仕事に関する満足度について
「満足」(42.3%)が最多に。また「非常に満足」も(25%)で「満足」と「非常に満足」を合わせると67%に上る結果となりました。この結果から半数以上が現在の仕事に満足している傾向があると言えるでしょう。
Q.2 現在の仕事のどこに満足を感じているか
現在の仕事のどこに満足を感じているかを聞いたところ、上位には「やりがい」(36.5%)、「人間関係」(28.8%)、「ブランドステータス」(13.5%)が並びました。その他「収入/待遇」や「福利厚生」などが上がっています。やりがい/人間関係を重要視する傾向があると言えるでしょう。
Q.3 仕事に何を求めているか
仕事に何を求めているか聞いてみると、「やりがい」(49%)が上位に。高度な接客が求められるラグジュアリーブランドだからこそ、やりがいを感じやすいのかも知れません。その他、「収入/待遇」(37.3%)が半数を占めています。
Q.4 やりがいを感じる瞬間について
では、どのようなときにやりがいを感じるのでしょうか? 現在販売職の人に、やりがいを感じる瞬間についてを聞くと、上位には「自分が提供した仕事に対して顧客が満足してくれた時」(40.4%)、「スキルアップや自己成長を感じた時/目標達成・昇給・昇進を含む」(34.6%)が並びました。「責任ある仕事/裁量ある仕事を任された時」と「上司や部下などチーム/組織で仕事をするとき」の回答は2割以下に留まる結果となりました。
Q.5 今後希望するキャリアについて
今後希望するキャリアについても質問。最も多かったのが「店舗マネジメントを目指す」(51.9%)がダントツ。若い年代では売ることを最優先として考えていたが、年齢が上がるに連れて、長く働くことを前提に店舗マネジメントを目指す方が増えてきていると推測されます。
Q.6 現在転職を考えているか
最後に現在転職を考えているかを聞くと、「検討していない」(46.2%)「特に考えていない」(34.6%)という結果に。80%以上は現状に満足しており、転職を考えていない人が多いと言えるでしょう。
エーバルーンコンサルティングの五十野氏による考察・総評コメント
アンケートの結果から見えてくるのは、現場は長く働けないというイメージは終わりを告げたとも言えるでしょう。ここ数年でラグジュアリー業界を取りまく環境は大きく変わり、働く人のキャリアの積み方も変わりつつあります。ラグジュアリーブランドでキャリアを作ると言うことは、自分の将来性ややりがいにつながります。
では以前と比較すると販売員の何が変わってきたかと言うと、ラグジュアリーブランドにおいてはブランド軸で転職を決めることが多かったが、今は異なってきているというところ。若手はまだまだブランド軸で選ぶ傾向がありますが、キャリアを積めば積むほどブランド重視の転職は少なくなってきています。
また2000年代初頭からのインセンティブ制度の普及により、わかりやすくお給料が上がったため収入を重要視する傾向も。ここ20年で販売員さんのお給料は上がっており、相対的に価値も上がっています。
やりがいや人間関係、長く働ける、会社規模、そして安定しているかを重要視している傾向も見受けられます。人間関係においては 過去の販売実績やスキルよりも人物の良さで採用するブランドも出てきているため以前に比べて普遍的で重要視されています。
スキルアップや自己成長を感じた時にやりがいを感じやすいのも、ここ数年のKPIカルチャーが根強くなっているからと推測されます。KPIは、数値化した自己成長を可視化しやすいためです。
今回のアンケート調査ではベテラン販売員が多かったため、まずは店舗でスキル/キャリアを上げていくことを考えているのではないでしょうか。店長になってから転職を検討するという流れなのかも知れませんね。
今回の調査でわかったこと
今回のアンケートの調査では、現状に満足している販売員さんが多い結果となりました。高額商品の売上が伸びている現状では接客でのやりがいも感じやすく、インセンティブ制度の導入により収入や待遇面でも魅力が高いラグジュアリーブランド業界。ラグジュアリーブランドでキャリアを作ると言うことは、自分の将来性ややりがいを持つことにつながると言えるでしょう。
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