

Web3に対する関心が日増しに高まるなかで、次世代のデジタルファッションを展開する新興ブランドが増えてきている。そのなかで、デジタルとフィジカルの横断を掲げ、3DアバターのNFTを展開しているのが、日本発のWeb3ブランド「META KAWAII」だ。
2022年には3000体限定のNFTを完売。ポップなデザインと熱量の高いコミュニティーと共に注目が集まっている。
そんな「META KAWAII」は、NFTだけにとどまらず、アバターと連動したアパレルアイテムの販売を2022年12月に発表した。モデルに吉田凛音を起用し、Z世代に人気の高いECサイト「60%」でスウェットとフーディーを販売している。購入すると、アバターにも同じ服を着用させられる仕組みだ。

そこで今回、META KAWAIIのファウンダーでデザイナーも務めるメタカワイさんに、META KAWAIIの成り立ちから、リアルアパレルライン展開の理由、ブランドを共に盛り上げるコミュニティの存在、そして今後の展開まで話を伺った。

PROFILE|プロフィール
Meta Kawai(メタ カワイ)
Web3ファッションブランド「META KAWAII」を展開するファウンダー・デジタルファッションデザイナー。
https://twitter.com/meta_kawai
META KAWAIIとは
META KAWAIIは日本のポップカルチャーの代名詞として世界的に認知度も高い「KAWAII」をフィーチャーしたブランドだ。どのようにスタートし、ファンを獲得してきたのだろうか。
「商業デザインに携わる傍ら、趣味としても3DCGクリエイターとして活動していました。そのなかで、デジタルファッションNFTを制作するRTFKTから刺激を受け、自分もデジタルファッションやNFTに挑戦したいと思い、日本発のデジタルファッションブランドを押し出すべく“KAWAII”をテーマに3Dアバターの制作を始めました。
キャラクターの特徴としては、無表情なことで、あえて感情が読み取りづらいデザインにしており、1つのアート作品として見てもらえるようにとバランスを考えています」
META KAWAIIのアバターをアイコンにしているTwitterユーザーも多く、ブランドとコミュニティメンバーとの距離が近いことも特徴的だ。ファンとのコミュニケーションを重視しており、アクションも非常に具体的だという。
「意識していることは2つあります。1つ目はコミュニティメンバーとの1対1でのコミュニケーションです。META KAWAIIはコミュニティメンバーと共に創り上げるDAOの思想を取り入れていて、“共創”をテーマにブランドをつくっています。
2つ目はプロセスの共有です。日々コミュニティメンバーと一緒にブランドをつくりあげていく過程を発信しています。
購入層は男性が多いですが、KAWAIIというコンセプトもあり、男性が多いNFT界隈の中では女性比率が高い方だと感じています」
3000体のNFTが完売。デジタルとリアルを横断し、カルチャーを醸成
META KAWAIの存在が広く認知されたきっかけの1つといえば、2022年に販売した限定3000体のアバターが完売したことだろう。この結果にも、コミュニティの力が大きく寄与していたという。
「確かに完売はしたのですが、苦戦したというのが正直な感想です。実は、NFTの世界で盛り上がっているプロジェクトやブランドは、発売から1分たたずに完売するケースが多いのです。
コミュニティの存在がなければ、間違いなく完売することはできなかったと断言できます。セール中はコミュニティ内で完売させようという意気込みがあり、一致団結したコミュニティメンバーの力で達成することができました。応援してくれた方々には本当に感謝しています」

こうしたコミュニティに支えられているMETA KAWAIIは、2022年12月にリアルアパレルラインを発表した。
「NFTというデジタル世界の参加人口はまだまだ少ないです。日本国内では、まだ数万人規模なのではないでしょうか。この閉じた世界で盛り上げようとしても限界があります。使命感と言ったら言いすぎかもしれませんが、NFTに触れる人を増やしていくためにも、META KAWAIIでは若い世代を巻き込んでいきたいと考えました。
そこで、吉田凜音さんにモデルをお願いして、60%でリアルアパレルラインをリリースしました。現時点ではWeb3民の購入率が高く、まだ若い世代に届いているわけではありません。
そのため、今シーズンの結果を踏まえて、また新たな戦略を考えています」
META KAWAIIが目指す理想と未来
メタカワイさんは「デジタルアイデンティティー」に興味を持っているという。
「リアルで着ている服とデジタル世界で着ている服が連動した時に、その人のデジタルアイデンティティーにどのような変化をもたらすかに興味があります。人類の生き方のアップデートというか、自己表現のアップデートをしているブランドになっていけたら、面白いなと思っています」
今後もデジタルとリアルで連動するアイテムの展開をしつつ、著名人とのコラボレーションなどに取り組んでいくという。
「アパレル以外にもフィギュア制作にも興味があります。どうしてもNFTを入り口にMETA KAWAIIを広めていくことには難しさを感じているので、フィギュアとして著名人やブランドとコラボを行っていくことでMETA KAWAIIの認知を広げ、結果的にNFTの魅力も知ってもらえたらと思っています」
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