公園やショップ、カフェを併設し、繊維産業の魅力を発信する(イメージ)
ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plus金沢の繊維メーカー、カジグループ(梶政隆代表)は65億円を投じ、石川県内に新工場「カジファクトリーパーク」を24年秋に開設する。織機160台を導入して生産能力を増強するほか、緑地公園、ショップ、飲食などを併設して産業観光にも取り組む。「観光を通じて繊維産業の魅力を高め、雇用につなげたい」(梶社長)狙い。
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石川県かほく市の高校跡地(敷地3万3000平方メートル)を取得し、延べ床面積約1万1000平方メートルの建屋を建設する。織物工場のほか、同社の製品ブランド「トゥー&フロー」「K‐3B」の直営店や北陸の工芸品を扱うセレクトショップ、直営のカフェを設ける。
敷地の3分の1を占め、常時地域に開放された公園スペースと併せ、産業観光を呼び込む狙いで、常設の工場見学コースも整備する。すでにマルシェの開催など協業の話が進んでいる。創業100周年の34年には月3万人の集客を目指す。
国内産地企業でこれだけの大型投資は珍しく、大きな話題となりそうだ。梶社長は「コロナ禍で一度は計画をストップしたが、21年に再決断した。建屋も含めサステイナブル(持続可能)対応が求められ、新工場では太陽光発電や排水再利用も進める。同時に、人が集まる業界にしたいとの思いがあり、ここで繊維のイメージを変えたい」と夢を語る。
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