【パリ=松井孝予通信員】国際素材見本市プルミエール・ヴィジョン(PV)は、スポーツとファッションの関係をテーマに座談会を開き、PVパリ24~25年秋冬で発表される機能性テキスタイルの傾向を解説した。
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デゾリナ・ズーターPVファッションディレクターは、「パンデミック(世界的大流行)下の生活で衣類に対し、くつろぎや快適さへの要求が一気に拡大した」と指摘。一方、ファッショナブルに進化するスキーウェアやアウトドアウェアは「今や日常着。カラフルになり若者層の消費に適応している」としたうえでスポーツとファッションのハイブリッド化が、「新世代の機能性テキスタイルがスポーツとファッションの境界線をさらに融合させ、市場を支える重要なポジションに成長している」と現状を語った。女子サッカーとラグビーのワールドカップ、オリンピック・パラリンピックとこの夏から来年にかけ市場拡大の好機が続く。
スポーツ&テックのテキスタイル傾向は、国・地域ごとの製品に対する法規制があるものの、耐久性の向上とエコレスポンシブル(環境に責任のある)が重要な要素として挙げられる。リサイクルを前提としたモノマテリアルのテキスタイルも増えている。技術面では速乾性、防臭、UV(紫外線)カット、体温調整などの機能が広がっている。
トレンド面では、ソフト、ナチュラル、ドライなど機能が多様化している。市場をけん引するイタリアや韓国のメーカーが新感覚の薄起毛、オーガニックコットン、立体感のあるクレープ、意匠性に富んだ新作を提案する。
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