私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。
今回は、そんなプロジェクトメンバーがかつて販売職だったころのことを思い返し、販売職の魅力ややりがいなどについてお話ししました。
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担当キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザー
原田 薫(はらだ かおり)
国家資格キャリアコンサルタント
大学卒業後、新卒でセレクトショップへ入社し、店頭販売・SNS運用などPR領域を経験。
若手社員のモチベーション管理や昇格試験サポートなどに携わりながら、人材業界に興味を持ちクリーデンスに(パーソルキャリア株式会社)に入社。
キャリアアドバイザーとしてアパレル・ファッション業界で困っている方、転職することで何かが叶う方のお手伝いが出来るよう、日々精進しています!
小規模ブランドだから、販売職を続けながらSNS・PRの仕事にも携われた
ー 販売職の経歴を教えてください。
大手セレクトショップに新卒で入社し、約8年半の販売経験があります。規模の小さいブランドで2年目以降はサブ店長を、5年目以降はSNS・PRと店舗を兼務していました。
ー 会社からの期待と、与えられたミッションはどんなことでしたか?
接客販売以外の私の担当は、担当ブランドの公式SNS運用でした。売り上げが好調で、ブランド拡大のためにPRが必要となったのがきっかけです。もともとプレスがいないブランドだったので、まずはSNSツールを活用したブランド認知拡大がミッションでした。
ー 兼務の働き方が気になります。時間や役割は正直どうでしたか?
慣れるまでは結構大変でした(笑)。当然ながら店舗の売り上げも大事なので、店頭人員としてもカウントされていました。店頭に長く立てるように業務効率化を図る必要もあり、本社でミーティングがあるときもピークタイムには店頭に戻れるように工夫するなど、常にバタバタと動いていましたね。
ー 販売とSNS運用を兼務して良かったこと、やりがいを感じられたことはどんなことでしたか?
両方の仕事で感じた感覚を、そのまま企画立案に持っていけることです。例えばECで売れている商品や、SNS内でビュー数の高い商品をまとめてVMDに落としていくとか。売り場を作るのはリアル店舗でしかできないけど、そのネタ作りの種がSNSに眠っているようなイメージです。兼務だからこそ、両方の感覚を持てる楽しさは実感していました。
ー 一方で大変なことはありましたか?
SNSツールは誰もが無料で気軽に始められるコンテンツですが、予算をかけずにPRをするのは、想像よりも難易度が高かったです。SNSは効果が出るまでのリードタイムが長いので、やりがいや成果の感じづらさもありました。投稿数を増やしてもコンテンツが刺さらないとフォロワー増加には繋がらず、想像以上に地道な作業ですね…。
また、フォロワー1万以上のアカウントは無数にあるので、どれだけ頑張っても正直埋もれてしまうと感じていました。なんとか埋もれないようにとSNSのトレンドをリサーチしても、毎日毎時間、情報は変わっていくし、頭の中がいつもSNSでいっぱいになっていました(笑)。
ー リアルとデジタルでの売れ筋は異なるものですか?
全然違います。デジタルは仕入れ品などのネームバリューのあるものが強いですね。素材感やシルエットに動きがあるものはリアルの方が強かった印象です。店内ディスプレイの様子を投稿すると、急にデジタルの売り上げにも繋がることもありました。そういう部分では店頭とSNSは、良い意味で境目が無いなと感じていました。
デジタルに関わったからこそ強く感じられた、店頭に立ってお客さまと向き合うおもしろさ
ー SNSの話をいろいろお話いただきました。では、リアル店舗での接客の楽しさはどうでしたか?
トラフィックの多い店舗にいたので、毎日違うお客さまを対応できるのが楽しかったです。駅チカの立地で、ツーリストや仕事帰りの方などさまざまで、常にお会いできるのが最初で最後かも‥という感覚で接客をしていましたね。立地柄、「普段は買い物の時間がないけど、合間に寄っちゃう!」とご来店くださる方も多く、普段利用しない方にもブランドの魅力を伝えられるのは、本当にやりがいがありました。
ー デジタルを知っているからこそ、対面接客のおもしろさを感じる部分はありましたか?
お客さまと対面でお会いしたとき、お顔立ち・肌質・お話の仕方や雰囲気から、似合うものが直感で出てくるんです。それをすぐにご提案できるのは、対面ならではのおもしろさだと思います。 「似合いそう!」と思うものをその場で提案できるのが楽しく、当たり前ですけど、数秒後にすぐ返事がもらえるスピード感も、SNSをやっている身からすると嬉しい部分でした。
ー 接客での顧客満足体験は、なにかありますか?
私が提案したコーディネートを職場に着て行ったら「お褒めの言葉をもらったのよ~」と嬉しそうに報告してくださる方も多かったです。自分では選ばないものを教えてくれるからと、そのあとから顧客になる方も多かったですね。また立地的な話になるのですが、駅チカ店舗だったのでお仕事の出張で来店され、出張の度にお約束で来てくださる方もいらして、そこも個人的に楽しかったポイントです。
ー 明確な目的やニーズが無い方に対して、お客さまの想いや期待をくみ取って接客してきたからこそ、リピーターに繋がる方も多かったのかもしれないですね。
そうですね。普段は仕事で忙しくて買い物する時間が無い方・限られた時間の中で買い物に来てくださる方がほとんどだったので、接客慣れしていない方が多い。そういった方にも心地よく買い物して欲しいな、という気持ちは常にありました。
ー 原田さんが提案してくれるサービスに価値があるからこそ時間をかけて来店されていたのでは?
今こうやって振り返ると、そうかもしれないと思えます。
本当に時間が無かったら、ECでさっと購入することもできる時代だから、サービスやお店での時間に価値を感じてくださったのかなと思います。
目の前のお客さまの魅力を引き出し、言葉で伝えられるという価値
ー 離れてみて思う、販売員の価値は何だと思いますか?
目の前のお客さまに「言葉で伝えられる」という価値だと思います。今のキャリアアドバイザーという仕事も「言葉」を使うので共通点がありますが、お客さまの良さや素敵な部分を、オリジナリティ持って伝えられる仕事ってなかなかないと思います。デジタルはどちらかと言えば顔の見えない大勢の方々へのアプローチですし、ひとりのお客さまと1対1でこれだけ向き合えるのは、人間だからこそできる価値だと思います。やっぱり販売は素敵な仕事だと思っています。
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