
エスティ ローダー カンパニーズのコーポレートサイトより
エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)の2023年6月期(2022年7月〜2023年6月)は、過去最高売上を更新した前年から一転し、売上高が前期比10%減の159億1000万ドル(約2兆3200億円)、営業利益が同52%減の15億900万ドル(約2200億3600万円)、純利益が同58%減の10億1000万ドル(約1472億7400万円)の減収減益となった。先進国および新興国市場において既存事業の売上成長とプレステージビューティ事業のシェア拡大を達成したものの、アジアのトラベルリテールで利益率が高いスキンケアを中心に振るわず、中国の回復が予想より遅れ、北米で軟調な状況が続くなどで苦戦。一方で、フレグランス事業はすべての地域で2桁成長となり、苦戦が続いていたメイクアップが第4四半期(2023年4〜6月)に前年同期比2桁増となり復調の兆し。なお、売上高には2022年度の一部のデザイナーズブランドのライセンス終了の影響、「トム フォード(TOM FORD)」の買収に関するロイヤルティ収入、為替換算によるマイナス影響が含まれる。
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カテゴリー別の売上は、全地域で2桁成長を維持したフレグランスが、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」や「エスティ ローダー(ESTÉE LAUDER)」、「ル ラボ(LE LABO)」がけん引したことで同16%増の25億1200万ドル(約3662億5600万円)で着地。スキンケアは、「ラ・メール(La Mer)」(旧 ドゥ・ラ・メール、7月から名称を変更)やエスティ ローダー、「ドクタージャルト(Dr. Jart+)」がトラベルリテールで振るわず、同17%減の82億200万ドル(約1兆1959億円)だった。一方で、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」や「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」、全地域で2桁成長を見せた「ジ・オーディナリー(The Ordinary)」は好調に推移。メイクアップは、M・A・Cや「クリニーク(CLINIQUE)」が好調だったものの、ラ・メール、エスティ ローダー、トム フォード ビューティが振るわず、同3%減の45億1600万ドル(約6584億4400万円)だった。ヘアケアはジ・オーディナリーや「アヴェダ(AVEDA)」の成長により、同3%増の6億5300万ドル(約952億円)の微増。
地域別では、EMEAは全地域のメイクアップの2桁伸長やインドを筆頭に新興市場で2桁成長したが、海南島や韓国へのトラベルリテールの出荷が抑制されたことなどが影響し、同19%減の62億2500万ドル(約9076億2400万円)に落ち込んだ。アメリカでは中南米で2桁増となったものの、スキンケアを中心に小売店での改善ペースが予想より遅れたことや、2023年上半期に一部の小売店が在庫を引き締めたことなどから、同2%減少の45億1800万ドル(約6587億3800万円)にとどまった。アジア・太平洋地域では第4四半期にはほとんどの地域で規制の緩和が進み、高級フレグランスとスキンケアに戦略的に注力したことなどが寄与。特に香港特別行政区、マカオ特別行政区、中国本土、オーストラリア、日本が売上の伸びをけん引したが、全体では同4%減の51億9400万ドル(約7573億円)だった。
2024年通期は、売上高が前期比5~7%増となる見通し。まずは売上高を成長軌道に戻し、今後数年間かけて利益率を徐々に回復させる考えで、長期的な利益成長を支える分野に戦略的投資を継続する予定。これらの投資には、イノベーションや広告宣伝、アジアのトラベルリテール、新興市場の成長のほか、アジア・太平洋地域の発展を支援するための日本におけるアジア初の製造施設の完成などが含まれる。
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