言葉を複数選んで入力するとイメージを掛け合わせた柄を生成AIが作成
豊島は生成AI(人工知能)を活用したクリエイションに注力している。多様なテキスタイル柄を提案する「感性AI柄」システムを開発し、注目されている。生成AIと3D・CGバーチャルクロージング技術を掛け合わせたファッションアパレルの創作も意欲的だ。
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独自開発した感性AI柄システムは、基礎となる柄を自社オリジナルで作成して、これをベースにしながら「幾何学的な」「艶やかな」「やや芸術的な」などの言葉を複数選んで入力するとイメージを掛け合わせた柄を生成AIが作成して提案する。1柄当たり約2000種が選べる。
豊島は「人工的なデザインだが、人間の感性を表現することに力点を置いた」(渡辺哲祥デザイン企画室室長兼DX推進室室長)としている。ユーザーからの反応も良く、「AIによる柄生成の体験と出来上がりの速さ、精度などに感動して頂いている」と言う。今後は、フリーワードでプロンプトを作成して、修正を加えられるサービスを提供する考えだ。
豊島は、AIファッション企画プロデュース会社のスタジオ・ディ・オー・ジー(東京)が渋谷パルコで9月20~22日に主催した「NFFT2023ジェネラティブAI×ファッション展」に参画した。スタジオ・ディ・オー・ジー社長兼デザイナーの木之村美穂氏による生成AIによって創作したファッションウェアを、豊島の持つ3D・CGバーチャルクロージング技術で表現。架空のファッションブランドとして披露した。
豊島は「AIでデザインされたファッションを実際に製品として具現化するには、服作りの高度な技術を持つクラフトマンシップが必要になる」と強調した。
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