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英国のブランドファイナンス(Brand Finance)が、アパレル企業のブランド力を数値化したランキング「ブランドファイナンス Apparel 50 2023」を発表した。昨年と比べてややスコアを落としたものの、「ナイキ(NIKE)」が9年連続で今年も首位となった。
9年連続の首位を獲得しているナイキのブランド価値は、前年比5.6%減の約313億ドル(約4兆5693億円)となった。アメリカやヨーロッパ市場での売上は好調に推移しているものの、中国市場での売上鈍化が価値の減少に影響したという。昨年に続き2位を維持する「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、前年比12.2%増と順調にブランド価値を向上させた。
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成長率では、昨年から51%の成長を見せた「セリーヌ(CELINE)」が1位にランクイン。2018年にクリエイティブ・ディレクターに就任したエディ・スリマン(Hedi Slimane)のディレクションや、SNSや広告キャンペーンによるブランディングの成功が、ブランドの価値向上を大きく後押ししたという。セリーヌに次いで成長率が高かったのは、「ディオール(DIOR)」(前年比46%増)、「ジバンシィ(GIVENCHY)」(同41%増)、「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」(同39%増)、「プラダ(PRADA)」(同34%増)で、ラグジュアリーブランドの勢いが引き続き目立っている。
また、ブランド価値ランキングでトップ10入りを果たした「ロレックス(ROLEX)」(前年12位、前年比28%増)をはじめとするスイスの高級時計ブランドの存在感が増しており、「オメガ(OMEGA)」は20位に、「タグ・ホイヤー(TAG Heuer)」も36位にそれぞれランクアップした。
一方、サステナビリティへの関心が世界的に高まる中で、「ザラ(ZARA)」(7位→9位)や「H&M」(8位→11位)、「ユニクロ(UNIQLO)」(10位→12位)などのファストファッションブランドは苦戦を強いられ、ブランド価値を減少させる結果となった。
■Brand Finance Apparel トップ10 ※()は昨年の順位
1位 ナイキ(1位/←)313億700万ドル
2位 ルイ・ヴィトン(2位/←)262億9000万ドル
3位 シャネル(4位/↑)193億8600万ドル
4位 グッチ(3位/↓)178億3900万ドル
5位 アディダス(5位/←)156億6000万ドル
6位 エルメス(6位/←)141億6500万ドル
7位 ディオール(11位/↑)131億5200万ドル
8位 カルティエ(9位/↑)125億3800万ドル
9位 ザラ(7位/↓)110億4900万ドル
10位 ロレックス(12位/↑)107億1100万ドル
10位以降のランキング詳細
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