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繊研plus23年中国の衣類小売額は前年比13%と2ケタ伸びた。コロナ禍からの反動だが、ファッション品が活発に動いたのだろう。中国メディアが取り上げたファッション関連ニュースも意外に多い。目を引いたのが「ダウンと軍大衣」、トレンドワードでは「ドーパミン」「メイラード」である。
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国内外でブランド物のダウンジャケットは高額化しているが、記事では「価格差ほど機能の違いが不明」と疑問の論調。値段が上がって買えない若者は「機能と価格の両立優先で軍物仕様の中わたアウターにこぞって流れた」という。
高額化はダウンだけではない。あるアウトドアブランドが出す洗濯可能など多機能な軽アウターは約10万円。たぶんお金を出せないのでなく、「この価格の品を何回も洗濯しない」と苦笑し、かつ「工場直販で買った方が満足」という意識なのではないか。
ドーパミンは23年の流行語に選ばれた。幸福感に作用する神経伝達物質で、目が覚めるような「ドーパミンカラー」は本紙の記事にも登場した。メイラードは肉を加熱した際の褐変反応のこと。ブラウンオレンジカラー統一のコーディネートを指す。
いずれも「好感・気分・癒やされ感が増す」といったところか。最近の上海は寒すぎて鮮やかなカラーコーデは見ないが、「気分を上げたい」気持ちは24年春も続きそうである。
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