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繊研plus服が捨てられず、クローゼットにどんどんたまっていく。今では中学生である息子の部屋のクローゼットまで浸食している。中年太りでサイズが合わなくなり着られなくなった服でも、「ダイエットすれば昔のようにフィットするはず」という幻想から抜け出せないままだ。
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今の若い世代であれば、フリマアプリやブランドリサイクル店などを活用する人が大半を占めることだろう。服を買う時点で、二次流通でどれだけの価格で売れるのかを考えるのも当たり前のこと。しかし、オジサンには、その一歩がなかなか踏み出せない。
SDGs(持続可能な開発目標)の流れから、繊維・ファッション業界では店頭での不用衣類の回収活動が目立ってきた。90年代から回収に取り組んできたのが大手紳士服専門店だ。当初は下取りによる割引クーポンの配布など、来店動機を作り出す販促施策の側面が強かった。だが、最近では、気軽に参加できるエコ活動として認知されつつある。
回収量はこの大手2社で毎年600トン以上。青山商事は、回収した衣類の一部をリサイクルして防災毛布を作製し、災害対策に取り組む自治体へ寄贈している。AOKIでは、回収したウール製品を再利用した商品開発にも力を入れている。まずは新年度、不用衣類を回収してもらうことから始めてみよう。クローゼットに空きを作らねば。
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