第106回ピッティ・イマージネ・ウオモの会場の様子
Image by: FASHIONSNAP
イタリア・フィレンツェを舞台に、第106回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo)が開幕した。ピッティ・イマージネ・ウオモは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェアの見本市。第106回となる今回は「PITTI LEMON」をテーマに790以上のブランド(約43%がイタリア以外)が参加し、現地時間6月11日から14日までの期間、2025年春夏コレクションを発表する。ゲストデザイナーとして「マリーン・セル(MARINE SERRE)」と「プランシー(Plan C)」がメンズウェアコレクションを披露するほか、「ポール・スミス(Paul Smith)」が31年ぶりにピッティの舞台に挑む。
会場は、例年通り「Fantastic Classic」「Futuro Maschile」「Dynamic Attitude」「Superstyling」「I Go Out」のセクションで構成されているほか、ファッションジャーナリストのジョルジア・カンタリーニ(Giorgia Cantari-ni)のキュレーションによる新進気鋭のデザイナー10人のコレクションが展示されているブース「S|Style」を開設。来場バイヤーも多岐に渡り、「ディエチ・コルソ・コモ(10 Corso Como)」「ビームス(BEAMS)」「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」「ノードストローム(Nordstrom)」「ブラウンズ(Browns)」など、世界から有力小売店が参加している。
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会場では、「ヘルノ(HERNO)」や「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」といったイタリアの歴史あるブランドに加え、デンマークの「ヘンリック・ヴィブスコフ(HENRIK VIBSKOV)」などの気鋭ブランド、「ゲス(GUESS)」を展開するGuess?, Inc.に買収されて間もない「ラグ & ボーン(rag & bone)」がピッティに初出展と豊富なラインナップで構成。カジュアルスニーカーブランド「スペルガ(SUPERGA)」はバルカナイズド・ナチュラルラバーソールを採用した世界初のテニスシューズ「2750」の歴史を紐解く展示を行っている。
日本からは、「ディーベック(D-VEC)」やゴールドウイン(GOLDWIN)などのほか、日本全国の認定工場が連携して、世界に向けた商品を生み出す横断的なプロジェクト「Jクオリティー(J∞QUALITY)」が出展。Jクオリティーは「ユーゲン(HEUGN)」デザイナーの小山雅人がデザインディレクター、ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文が特別顧問を務め、マルチョウなどJAFICが認証している制度を取得している匠の技術を有した生産工程企業4社の卓越した技術を世界に発信している。
また、ピッティへのこれまでの功績を讃え、栗野宏文が「Career Achievement Award」を受賞。イタリアのブランド「カルーゾ(CARUSO)」のジャケットをまとって授与式に登壇した栗野宏文は「ほぼ毎シーズン、フィレンツェに来て素敵なものを見るだけでなく、同時に皆さんの優しさ、気さくさ、そして優れたものづくりを通して、情熱が文化であることに気付かされました。ファッションの中で働くということは、常に文化としてのファッションのポジティブな面を見せようとすることです」とコメントした。
◾️Pitti Imagine Uomo:オフィシャルサイト
第106回ピッティ・イマージネ・ウオモの会場の様子
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栗野宏文
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